大学の山岳部で出会った津田悟と吉沢國人。その後、難しい山を制覇することができた。津田はアラスカに住んでマッキンリーでガイドをしながら、ヒマラヤを攻めるという人生を選び、吉沢は大学で研究をするという人生を選んだ。津田がマッキンリーで遭難したという知らせがあり、吉沢は現地に駆け付ける。救助は成功するのか、というただそれだけの小説。
山岳や登山の薀蓄が多く、興味がない人にとってはさっぱり面白くないだろう。しかし私は中学生のときから新田次郎を読んできた筋金入りの「なんちゃってクライマー」である。もしくは、「登らないで読むクライマー」である。すごくまっすぐな山岳小説、楽しませてもらった。何年か前に行ったアラスカの景色と空気感。そして遠くに見えたマッキンリーを思い出した。アラスカは、もう一度訪れたい。
何やら耳が痛い。私は、たぶん、表面的に(自意識の上の方で)人から愛されようなんて全く思っていない(と思っている。)しかし意識の根底では、人から愛されたいと願い、ゆえに、ひとに対価を求め、そして誰の心も潤さない。なんてくだらない人間なんだろうか。そこの君はどうだい?
今日の一曲
山の山頂。Meet Me On The Top Of The Worldという歌詞が印象的だった、Wang Chung(ワン・チャン)のLet's Goという曲を思い出した。80年代にヒットしたのに、あっという間に消えてしまった。
このブログをお読みの方で、知ってる、とか好きだったと思う人はゼロではないかと想像する。
では、また。
山岳や登山の薀蓄が多く、興味がない人にとってはさっぱり面白くないだろう。しかし私は中学生のときから新田次郎を読んできた筋金入りの「なんちゃってクライマー」である。もしくは、「登らないで読むクライマー」である。すごくまっすぐな山岳小説、楽しませてもらった。何年か前に行ったアラスカの景色と空気感。そして遠くに見えたマッキンリーを思い出した。アラスカは、もう一度訪れたい。
「サトルは人を愛するいちばんいいやり方を知っているって」
「人を愛するいちばんいいやり方?」
「それは人から愛されようと思わないことだって。人から愛されたがっている人間は、いつも誰かと取り引きしていて、与えた愛を上回る対価を相手に要求する。世のなかの人間のほとんどがそうで、だから誰もが妬み、憎み、いがみ合う。でもサトルのような人は誰からも対価を求めない。ただ自由に生きているだけで、心の泉からわき出る愛が周りの人の心を潤すんだって」
「人を愛するいちばんいいやり方?」
「それは人から愛されようと思わないことだって。人から愛されたがっている人間は、いつも誰かと取り引きしていて、与えた愛を上回る対価を相手に要求する。世のなかの人間のほとんどがそうで、だから誰もが妬み、憎み、いがみ合う。でもサトルのような人は誰からも対価を求めない。ただ自由に生きているだけで、心の泉からわき出る愛が周りの人の心を潤すんだって」
何やら耳が痛い。私は、たぶん、表面的に(自意識の上の方で)人から愛されようなんて全く思っていない(と思っている。)しかし意識の根底では、人から愛されたいと願い、ゆえに、ひとに対価を求め、そして誰の心も潤さない。なんてくだらない人間なんだろうか。そこの君はどうだい?
今日の一曲
山の山頂。Meet Me On The Top Of The Worldという歌詞が印象的だった、Wang Chung(ワン・チャン)のLet's Goという曲を思い出した。80年代にヒットしたのに、あっという間に消えてしまった。
このブログをお読みの方で、知ってる、とか好きだったと思う人はゼロではないかと想像する。
では、また。
沢木耕太郎さんの『凍』等ノンフィクションは何冊か読んだのですが、新田次郎さんや夢枕獏さんの『神々の山巓』等はとても興味がありながらも残念ながら未読です。この機会に読んでみたいなと思います!
アラスカ‥ 星野道夫さんの『旅をする木』今も大切にしてます。
山の小説ですと、トレヴェニアンの「アイガーサンクション」やボブ・ラングレーの「北壁の死闘」は見事な物語でした。
ノンフィクションだと、おっしゃる通り「凍」はとても印象的でしたね。変化球ですが「サバイバル登山家」もなかなか面白かったです。