頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

『泥濘』黒川博行

2018-08-11 | books
二蝶会の若頭補佐、大阪で最もイケイケのヤクザ桑原と、建設コンサルタントの二宮の凸凹コンビシリーズ。今回は、警察の親睦団体と、老人ホームと、診療報酬不正受給事件を絡めた悪党どもに、凸凹コンビが金の匂いを嗅ぎつけて、鼻を突っ込む・・・

途中まで、またこの展開か、そろそろ飽きてきたな・・・と思いつつ、若干ガマンしつつ読んでいると、このいつもの感覚がむしろ快感になってきて、結局面白んでしまった。

ヤクザのやり口を、やや明るい、笑える方角から読んでみたい人はシリーズ途中の本作から読んでもOK。シリーズをずっと読んでる人には、もちろんオススメ。シリーズ読んでないし、現代ヤクザの生態に全く興味がない人は読んでもしょうがないだろう。

泥濘 疫病神シリーズ
クリエーター情報なし
文藝春秋



今日の一曲

 吉川晃司で、「恋をとめないで」



では、また。
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