「若冲」がひっくり返るほど面白かった作者による新作は、奈良の大仏。
聖武天皇のはた迷惑な信心より始まることになった大仏作り。銅や金を集めてくるのも大変だし、現場の作業員たちも大変。作業をする人たちの食事を作る炊屋を中心にし、近江から来た役夫である真楯の視線で描く、東大寺の大仏作りとは…
いやいやいや。大仏作りって本当に大変だったんだよ、と見てきたように人に話したくなるぐらいに実感が湧いてくる。
たぶん歴史的な資料から分かることに、フィクションもしくは想像を大幅に加えているのだろうと想像するけれど、歴史的に正しいか否かということにはあまり気にならず、むしろきっとこうだったに違いないと思ってしまう。司馬遼太郎が創った「司馬史観」ではないけれど、作家が創った想像を、事実としてあったことだと飲み込んでしまうのは、正しいことではないのかも知れないけれど、小説は楽しむために読んでいるのであって、事実を知るために読んでいるわけじゃないので別に構わないだろうと思う。
役夫として地方からやって来た者たちの方言がきつくて意思の疎通に苦労をした話なんて、言われてみれば確かにそんなこともあったに違いない。
行基も登場するのだけれど、その登場のさせ方もまた巧い。
今日の一曲
大仏の曲は思いつかないので、レキシで「古墳へGO!」
では、また。
聖武天皇のはた迷惑な信心より始まることになった大仏作り。銅や金を集めてくるのも大変だし、現場の作業員たちも大変。作業をする人たちの食事を作る炊屋を中心にし、近江から来た役夫である真楯の視線で描く、東大寺の大仏作りとは…
いやいやいや。大仏作りって本当に大変だったんだよ、と見てきたように人に話したくなるぐらいに実感が湧いてくる。
たぶん歴史的な資料から分かることに、フィクションもしくは想像を大幅に加えているのだろうと想像するけれど、歴史的に正しいか否かということにはあまり気にならず、むしろきっとこうだったに違いないと思ってしまう。司馬遼太郎が創った「司馬史観」ではないけれど、作家が創った想像を、事実としてあったことだと飲み込んでしまうのは、正しいことではないのかも知れないけれど、小説は楽しむために読んでいるのであって、事実を知るために読んでいるわけじゃないので別に構わないだろうと思う。
役夫として地方からやって来た者たちの方言がきつくて意思の疎通に苦労をした話なんて、言われてみれば確かにそんなこともあったに違いない。
行基も登場するのだけれど、その登場のさせ方もまた巧い。
今日の一曲
大仏の曲は思いつかないので、レキシで「古墳へGO!」
では、また。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます