「罪悪」フェルディナント・フォン・シーラッハ 東京創元社 2010年
SCHULD, Ferdinand von Schirach 2010
「犯罪」の作者による続編。現役の弁護士が現実の事件にヒントを得て書いた短編集。
前作ほど、びっくりするようなひねりとかオチはないけれど、それでも私には結構好み。
基本的には救いがないのがまたいい。全く無実なのに24件の児童虐待の罪で三年半刑務所にいた男の話、[「子どもたち」 スワッピングが至る先にある不幸、「間男」 遺体の写真を持っていた男の話、「アタッシュケース」 が特に印象に残った。ラストの「秘密」は、結末にツッコミを入れるべきかスルーすべきか迷う。
では、また。
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