頭の中は魑魅魍魎

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『限界点』ジェフリー・ディーヴァー

2015-04-03 | books
ディーヴァーの新作は、ノンシリーズもの。アメリカ連邦機関の警護官が主人公。対する敵は、襲撃のプロ中のプロ。ハブVSマングースの闘い。

クライアントはある人物を襲撃し、審問して情報を吐き出させることを、依頼してくる。クライアントにとって重要な情報をもっているからだ。対する警護官はその人物が襲われることのないように、移動させたり、隠したりする。

本作では、(主人公の警護官とは無関係な)警官が何か重要な情報を握っているらしく、彼の身を守らねばならないということになる。襲ってくる敵…彼と妻と娘の身を守る…しかし、敵はその警官から情報を得たいのだろうか…誰かほかの者からではないだろうか…

さすがのディーヴァー。どんでん返しに次ぐどんでん返し。そこは普通は返さないだろうという部分まで返す。(むかし、吉原では遊女と二回目に会うことを「裏を返す」と言ったそうだけれど、ま、それは関係ないか)

単純にどうやって襲撃してくるのか、どうやってブロックするのか、それだけでもたっぷり読ませるのに、それ以外にも読ませどころが多い。いや多すぎ。

襲撃シーンは個人的にはラーメン二郎のごとくに「こってりしすぎ」て、おかわりは難しいのだけれど、それ以外の作戦を立てたり、考えたりするシーンはすごく好きだ。

限界点

今日の一曲

原題はEdge と言えばU2のBonoの相方のEdge "Live Is Blindness"



では、また。
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