まあタイトルで全てを語ってしまったのでそれ以上あまり言うことがない。そう言いながら
50分語り続ける私(←ブログをはじめたばかりの頃、よくこういう展開をしてた。字数だけは多かった初期の私も今となってはかわいい)
村上春樹が大好きの30代男性Sさん。確か、私が大嫌いな某KO大学の出身。なぜ私がKO大学が嫌いかと言うと、私が憎悪する父親の話からはじめないといけないが、この話は近親の者にすら話していないので、それより先にブログで語ってはいいけないだろう(当社判断)
そのSさん。とっても「いい人」である。いや【いい人】である。イケメンだし、スマートだし、色んなことをよく知っているし、押し付けがましくないし、上から目線でも下から目線でもなく、人との距離の取り方が巧い。だからたぶん、理想の旦那様(もしくは父親)なのではないかと思う。
もし難点があるとすれば、♂が生まれながらにして持っているオーラに欠ける。いわゆるgreedyな感じがないのだ。草食系とまで薄っぺらじゃないのだが。♀がなぜか惹かれてしまうフェロモンが薄い。=男として、あるいはひととしての魅力に欠けるということでは全くないと思うのだが。
彼が好きだと言う、村上春樹作品。私は1Q84を読んで楽しんだと同時にこういう作品「だけ」楽しめるとすればそれはちょっとヤバイと思った。なぜなら、そこにはリアリティが欠けていて、人間が持っている重いこと、痛いことがないからだ。
そんなSさんに、ごっそりと私が持っている宮部みゆき作品を貸した。すると彼は火車に対して、「ちょっと重たくて苦手でした。面白かったですけど」
うーむ。なるほど。
Sさんは単にサンプルに過ぎないが、ハルキムラカミが好きな人=重たいand/orリアルな(人生)(物語)を避ける傾向にある ということは言えるように思う。
だからそれがいいとか悪いとかいう話ではない。私は重くてand/orリアル過ぎる(人生)も(物語)も涎を垂らすほど大好物であるが、だからと言って私が崇高なる存在で、あるわけがない。
でも、
単に「それって好き嫌いの問題でしょ?どうでもいいんじゃない?」と切り捨てるのもなんだか違う気がする。
生まれながらのものとしか言えない食べ物の好みと後天的な好みとはやはり違うのではなかろうか。この件、よく分からないので私の長期宿題とする。また、Sさんに長期彼女がいないという事実と本件との関係については現在鋭意調査中である。
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