頭の中は魑魅魍魎

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『教科書一冊で解ける東大日本史』野澤道生

2017-03-20 | books
愛媛の高校の日本史の先生が、東大の入試問題が、教科書さえあれば、それ以上の知識はせず、まるでミステリーの謎解きをするように解答にたどり着けると説明してくれる本。

日本史はあまり詳しくないので、目から鱗がバリバリバリと落ちまくった。

取り上げられているのは

・吉備真備はなぜ長期にわたって政界で活躍できたか
・仏教は、神道の日本になぜ受け入れられたか
・律令制で、古くからのものを継承する「大伴的」なものと新しい「藤原的」なものとの違いは何か
・室町と鎌倉の守護はどう違うか
・後醍醐天皇の建武の新政に対して北畠親房はどう批判していたか
・江戸時代初期の幕府と朝廷の関係(幕府は朝廷を圧倒していたか)
・江戸時代の大船禁止令の理解の仕方の変化とは
・長州征伐に多くの藩が消極的な理由
・石橋湛山の考えとは

高校の時には世界史が必修で、日本史は選択だったのけれど、「日本のことを学ぶなんてカッコワリーゼ」と日本史を学ばなかった自分をぐーで殴りたい。日本史、面白い。思わず、呉座勇一の「応仁の乱」を買ってしまった。

教科書一冊で解ける東大日本史 (光文社新書)応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)

今日の一曲

レキシで、「SHIKIBU feat. 阿波の踊り子」



では、また。
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