建設作業員の黒沢。44歳妻なし。子なし。現場で人望なし。希望なし。そんな黒沢の悶々とした日々を描く・・・
意外な収穫。すごく笑わせてくれるわけじゃないし、すごく感動させてくれるネタでもなく、やや身につまされることが多い。しかし、読みながら大きく心を動かされてる自分がいて、まあようは感動しているらしい。
しかし誰が読んでも感動するような作品ではなく、人生の辛い所しょっぱい所を舐め続けた人でないと、単に馬鹿馬鹿しい話になってしまうように思う。子供が読んだらただちょっと笑えるだけのイタイおじさんでしかないだろう。荒唐無稽と言えば荒唐無稽だし。
私自身を省みて、俺ってイタイおじさんだったのかと思う部分も大いにあるのでつまり、私は単に彼をイタイおじさんと見ていたわけじゃなくて、黒沢=自分の分身だと思って読んだわけなのだ。
6巻になると他人にプラスの影響を与えてしまったりして、この後どうなるんだろうな、と思っていたら・・・
以降まさかそういう展開からラストがああなるとは・・・うーむ。ひとの人生ってあんなものなのかも知れないなー。
暑苦しい男から熱い男への変貌がなかなか良かった。
最強伝説黒沢 1 (ビッグコミックス)福本 伸行小学館このアイテムの詳細を見る |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます