「パラダイス・ロスト」柳広司 角川書店 2012年(初出野生時代)
「ジョーカー・ゲーム」、「ダブル・ジョーカー」に続く、第二次世界大戦時の日本の諜報の先端を行く結城中佐率いるD機関の暗闘を描く短編集。
<誤算> 1940年パリ、レジスタンスと仲良くなった日本人島野は記憶を失っていた。
<失楽園> シンガポール、恋人が米国人実業家を殺したとして逮捕される。
<追跡> 英国人新聞記者が結城中佐の過去に迫る。
<暗号名ケルベロス> サンフランシスコからホノルルへ向かう日本の客船。クロスワードパズル好きの男が殺される。その男は誰か。暗号解読の…
てな感じ。「追跡」がなかなか面白かった。先の2作が面白いと思える人なら十分に楽しめるだろう(十分と充分、どちらを使うかいまだに迷う)
最近、いや近年ガチガチのミステリーは体質に合わなくなってきていて、自分から好んで読まなくなってきた。歳を取ると食べ物の好みが変わると言う。同様に、本の好みも変わるのだろうか。
昔好物だったのは、ミステリ、冒険小説の類。近年は時代小説、純文学、そしてSF。この後何が好物になるのだろうか。
まだ、演歌は歌ってないけれど。
では、また。
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