頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

『メーター検針員テゲテゲ日記』川島徹

2020-08-09 | books
鹿児島のQ電力の下請け会社で電気メーターの検針員を10年勤めた人による赤裸々ドキュメント。

検針員の仕事のことなんて考えたことはなかった。家にいる時に検針らしき事が行われると郵便投函口が開けられたバタンという音がして、何か伝票が入ってる。申し訳ないがそれが電気なのかガスなのか水道なのかわからない。いや意識してない。

それが、3メートルの高さにメーターがあったり、マンションならある程度まとめて検針できるので(1件40円!)ある程度稼げるけど、田舎の一軒家だと何十キロもバイクを走らせないといけないとか、上司がめちゃめちゃ理不尽だったり、Q電力(どう考えても九州電力)がかなり頭の悪い仕事をしていたり。

面白かったし、またお仕事について考えるにもいい教科書だった。(こういう言い方は「正しくない」とは思うのだけれど、あまり勉強しなかったり、部活サボってばかりだったり、ゲームばかりやってる子供がいたら、親としてさりげなく、「これ面白かったな」とか言いながらリビングに置き去りにしておくと良いと思う。もし子供がこれを読むと、「稼げない」あるいは「理不尽な事ばかりある仕事」とはどういうものは分かり、もうちょっと勉強しなきゃとか、こんな生活脱却しなきゃと思うきっかけになるかも知れない)

 

今日の一曲

indigo la Endで、「夜漁り」



では、また。


コメント    この記事についてブログを書く
« 『もうダメかも 死ぬ確率の... | トップ | 『きたきた捕物帖』宮部みゆき »

コメントを投稿