頭の中は魑魅魍魎

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『皇帝フリードリヒ二世の生涯』塩野七生

2014-01-27 | books
塩野七生はあまり読んだことがない、と言ったら家人に「ローマ人の物語」結構読んでたんじゃない?と言われてしまい、自分の記憶に自信がない今日この頃、いかがおすごしでしょうか。

長い長い「ローマ人の物語」と較べると上下二巻だけなので入りやすそうと読み始めてみると、わりと事実が列記されている感じが強く、それを塩野七生がどう考えるかはああまり書いてないなーという印象。フリードリヒ二世にはそもそもあまり興味がなかったし、興味をひくようなエピソードはそんなにないなー、と思いつつ(多少ガマンしつつ)読んでいたら、第四章の「無血十字軍」から面白くなってきた。

スルタン・アル・カミールとの交渉。13世紀に話し合いによって異文化間のもめ事を解決しようと試みそして成功した人たちがいたのかー(いたのかも知れないけれど知らないねー。)パレスチナとイスラエルの和平交渉、(ノーベル平和賞をもらったわりに、あまり和平に寄与してなかったような気がしなくもないけれど)700年も前に同じような場所で同じようなもめ事があり、同じような交渉があったわけか。人のすることはやっぱり変わらないってことなわけよね。

てな感じで重厚な本の割には薄いレヴューにて失礼。

今日の一曲

フリードリヒはじゃがいもの栽培を奨励したそうだ。いもと言えば、南こうせつで「妹」



では、また。

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