福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

雪の中へ

2011-02-12 10:19:07 | 日記
今朝止んでいた雪がまた、降り始めている。
たいした振り方でなく、道々出会ったみんさんと、良かったですね~と挨拶を交わしたばかりなのに。

今日は一歩も出ないぞ!と冬ごもりを決め込んでいた昨日。
夕方になって若い女性の声の電話。
また、セールスかなにかだろうと、無愛想な声で応対。
ところが、グルメで、歩けないかたがいる・・という。
すぐ行きますね・・と電話をきる。

グルメで出してもらったイスに座って眠っている様子。
声をかける。
目を開ける。
これなら大丈夫。

福祉亭に行き、ご家族と連絡をとる。
「ほっといてください。しばらくすれば歩けると思いますから」と。
グルメに戻ると、姿がみえない。
尋ねるとトイレに行ったと。
そうか、歩ける・・よかった・・と、一先ず安堵。
長いので、覗きにいく。
出てくると、軍手をはめようとする。
手がかじかんで、はまらない。
「温かいほうに行きましょう」と一緒に店内に戻る。
もう一度イスに座り、軍手をはめるのを手伝うけれど、できない。
送っていこうと思っているので、一緒に店を出る。

なんとか、歩ける。
支える手に体重がかかる。
脇でぎゅつと、手をはさまれる。
なにか、「いのち」そのもの。

雪の深さもたいしたことなく、何度かふらつきながらも、なんとか歩いてくださるので、無事、ご自宅に届ける。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

70歳

2011-02-11 09:30:50 | 日記
今朝は雪。

70歳のお誕生日を祝う会をやった。
お誕生日を祝ってもらえなくなって、祝ってもらいたくなくなって、もう何年が過ぎたことやら。

傍からは、エ~お誕生日~・・やりたいの~・・と気乗りしない声も聞こえていた。
それでも、ご本人の希望で、お祝いのケーキも発注をすませていた。
朝には、それも届き、バタバタ・・一日大忙しの時間が過ぎた。
合間には、また、いつものエネルギーのありあまるかたの「ゾ~と」旋風もあり、ワタシなどは、心の乱れそのままに、食器を割ってしまったり・・

「サンドイッチを作ろう」という頃には、もう、とっくに、エネルギー切れ。
後からみえた方や、エネルギー充填ずみさんに、おまかせ。
ガスレンジの清掃やら、食材の始末やらに、神経を集中させる。

その一方で、どんどん、お誕生会の準備は進み、テーブルには、明るい花柄のテーブルかけもかけられ、サンドイッチも素敵に盛られ、中央にはお花が飾られ・・
そうなると、気分は盛り上がってくる。

「お誕生日のお祝いをお引き受けします・・の看板を出そうか」などと、調子づいてくる。
散らし寿司、にぎり寿司、サラダ・・と見た目もなかなか華やか。
主賓が遅れてみえるので、ぼちぼちビールでも・・と言っているうちに、みえ、かんぱ~い。

ところが、スタートはへぼへぼ、ショボクレ。
もう、これから夜は来ないと言い出すものがいて、しばらく、ぐずつく。
「福祉亭で、出会って、まだ、10年にもならない者同士。いろいろあって、あたりまえ。なんとか、みんなで、ここまで来たんだから・・」と、なんと、いつも破壊派破滅型のワタシがとりなす。

おいしいものを食べ、アルコールも入れば、気分はかわる。
それぞれ、元気を取り戻す。
盛り上がっているうちに、「ゾ~と」さんが、また、いいご機嫌で戻ってみえ、ますます、座は盛り上がる。
ハッピーバースデーの歌を歌って、お開き。

みんなで盛り上げる70歳の誕生日のお祝いの会。
やっぱり、やれてよかった。やらせて頂いてよかった。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中・高校生

2011-02-10 07:58:16 | 日記
中・高校生の食育の企画に応募がゼロ!!と、公民館の担当がいう。
地域ふれあいの時には、すっかりお世話をかけている。
シランプリはできない。
でも、中・高校生というと、雲を掴むような・・カンジなのです。

福祉亭のFaxインクを買いに駅前まで出る途中、中・高校生の群れをみつけると声をかけてみる。
「かぼちゃクレープ」づくり。
お菓子づくりの好きな子たちなら、飛びつきそうなのに。
見知らぬ高校生の群れに話かけるこちらも、緊張。楽じゃない。
不機嫌か、かわいいだけか、ヘンに陽気か・・とジブンのイメージをつくり上げているけれど、振り切らざるをえない。

案の定、苦戦。
賑やかな群れに臆することなく、トツゲキ・・。
どの子も一応愛想よく、応対してくれる。
でも、参加は確約できない。
でも、食い下がる。
でも、本当のところは、どうかな~・・

Faxインクを買って戻る時にも、同じ集団とすれ違う。
また、声かけ。
「あっ、さっきのヒト・・」と、一応、反応してくれる。

帰る道々、ワタシは胃薬を口の中に放り込む。

福祉亭に戻り、夜になってから土曜日のボラの京ちゃんに電話。
ノーとは言えない関係。
「はい」と、応じてくれる。
いい子!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NTぐらし

2011-02-09 08:22:08 | 日記
30年を越すNT暮らし。
その時代時代の空気、
その時々の友人関係。
子どもたちそれぞれの一つずつのステップ。
諸々の流れがあって、今、世間的に取りざたされている「無縁」社会に似たNTの暮らしぶりができている。
お互いに、負担にならない関係づくり・・
一時的に、寂しい思いもお互いに感じていたこともあったかもしれない。でも、それぞれの流れの中で、それぞれが歩んできた。

ワタシたちはそれを納得している。
けれど、「呼び寄せ」や、それに類した高齢期の転居でNTに来られたみなさんには、戸惑いの連続。
それが、また、引きこもりの大きな原因をつくっている・・ということが、昨日しみじみ理解できた。

地方都市での穏やかな暮らし。
長い時間を掛けて築いてきた友人との交友。
日本家屋のつくりの手馴れた生活・・
それに比べ、子どもが住むNTは、高齢期のご自身にとっては、とまどうことばかり。

「約束をしていないと尋ねてはいけないの?」
「お菓子なんてめったに出すうちはない、お茶も出さなくてもそれで、よかった・・」
「子どもの作る食事は、なんだか、味のない、おいしいともなんともいえないものでね、ただ、黙って食べるだけなの」

なんと言って慰めればいいのか・・
笑顔で、聞いてさしあげるだけ。
リクツを振り回して通じるものでもない。
今まで過ごされてきた世界と、世界が変わってしまっている。
日本という国も変わって来ている中で、それでも、なんとか築いてきたご自分の世界と暮らし。それが変わってしまったという嘆き。

子ども世代と親世代の間にいるワタシ。
来週を約束するしか言葉はみつからない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「いきいき新聞」

2011-02-08 07:37:30 | 日記
寒い!!
2・3日暖かい日が続き、身体をほっとさせていたら、やっぱりそうはいかない。
春はかくれんぼ。

福祉亭が発行する「いきいき新聞」
毎月、毎月、発行後発見されるミスの訂正に追われる。
ワタシが担当していた時期は、もちろんミスの連続。
月初めにも出せない有様で、とうとう担当交替。

担当を外れると、記事に目をとおすゆとりもなくなる。
やっと、昨日の夜になって「そうそう」と、玄関寄りに置いてある2月号を手にとる。
福祉亭は、もう電気も半分落とし、静か。ワタシより他の気配はない。

毎月毎月原稿を寄せてくださるみなさんのお顔が浮かぶ。
ふっと読み始めた「介護のとき」
吸い寄せられる。

文章の最後は「父の介護が終わったら、親の介護などしたことのないような顔して生きて行こうと思っています」で終わっている。

その深い嘆きに圧倒される。
いつも目にする、どちらかというと派手な、賑やかな雰囲気のご本人。
その奥の、息苦しさをワタシは十分汲んでさしあげていただろうか・・

発行部数は300部程度のささやかな「いきいき新聞」
多くのかたに、この文章が読まれているということはありませんが、魂の叫び・・です。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

摩訶不思議

2011-02-07 01:05:10 | 日記
摩訶不思議・・この言葉に出会ったのがいつなのかと記憶を辿る。
はっきりした記憶ではないけれど、小学生時代の紙芝居屋さんの口調のような・・
久しぶりに耳にしたのは、法事の僧侶の法話。

先代の宗主が大変立派なかたで、多くの僧侶に慕われたいた。けれど、その宗主を嫌うものもいた。人は、まことに摩訶不思議・・と。

この法話を聞くワタシは別の摩訶不思議に内心驚いていた。
それは、ちょうど前日の土曜日の夜のこと。
夜になると折々訪ねてみえるかたが、この10日間ほど何故、福祉亭に来なかったか・・それは、10日ほど前、ワタシがそのかたが裏口に善意な、ニコニコ顔でみえると、最初の頃、ぞっとしたとつい、正直に白状してしまったことに端を発している。

ご自分は夜遅くまで一人片付けるワタシのために、顔出ししていたのに・・と。
今はもう慣れて、ソロソロみえるかなと、他のボラさんと心待ちにしていると、その時もワタシは付け加えたのに・・。

そのハナシは盛り上がり、その場に居合わせた何人かの笑いやら同感やらを誘った。
ワタシも、もちろん、弁明にこれ努めた。

ワタシのハナシのついでのように、ワタシはどうも苦手で、どちらかといえば敬遠ぎみのかたの曜日に「○○は、必ず来ると言うんだ・・いろいろなんだ・・」と、ありあまるエネルギーそのままに、夜の来訪者は続け、自説を強力に披露し続ける。
ワタシをねじ伏せるかのように。

法話はこの様子を見聞きしていたように、仏のみちを究める僧侶の世界にもある、どこかよく似た話が持ち出され、般若心経の第○章と○章がこの宗派、別の宗派は○章と○章を、それぞれ、重んじる・・というくだりに入っていった。

世界と人とは、まことに摩訶不思議。
よく相性という言葉で、ワタシの愚かしさを指摘され、ワタシもジブンの愚かしさを認めざるをえないのですが、福祉亭での人と人の関係の「摩訶不思議」というものは、いろいろなところにあり、どこまでもワタシの頭を傾げさせ、時に、苦しめ、時に、おもしろがらせるのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春めく

2011-02-05 09:00:00 | 日記
黒っぽい冬姿が重い感じ・・に感じられるほど、暖かかった昨日。
見上げる空も、張り詰めた、どこか黒味がかった青から、の~んびり、柔らかい青にいつの間にか化粧直し。
ラウンジの時頂いて、福祉亭の花瓶に生けておいた梅の枝も、ほころび始める。白梅。

待ちかねた資源ごみの回収の日が土曜日。団地自治会の回収。
ご利用が少ないので、溜まっていた資源ごみを、早めに2階から下ろし始める。
昨日は、新宿の路上生活者支援の毛布や衣料も最終の回収となり、何度か2階へ上がり下り。

暮の大掃除の時からなので、かなり大量。
本、新聞、ダンボール、雑紙・・を何度か回収場所へ運ぶ。かなりの量で、何度も。
その間も、コートは着ないでいい。

何回か往復しているうちに、空は夕焼けに。
冬木立と高層の建物の向こうが、ピンク色に染まる。
春はもうすぐ。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恵方巻き

2011-02-04 07:36:22 | 日記
節分。
暖かい。
3月の陽気とか。
雨が降らないのが少し気がかり。

暖かさにみなさんお出かけなのか、福祉亭のご利用はのんびり。
それでも、2人ボラさんを欠く日となったので、そこを補充したり、時間を早めて出て頂いたりで、厨房は緊張感。
適度の緊張が良かったのか、いつもと変わりないか、品数としては、一品多い定食ができあがる。
一時、定食をお出しするのに追われただけで、あとはのんびり。

その間も、厨房は後片付けやら、普段できない床掃除や冷蔵庫掃除に追われる。
入り口ドアーの汚れが気になる・・と、春めく陽射しの明るさに、なにやら言い出すかたもおられ、お料理づくりに奮闘してくださったボラさんが、また、「ヨシ、やろう」と掛け声と一緒に、立ち上がられる。

キュッ、キュッと拭き始める。
ガラス飛散防止フィルムが張ってあるのが、かえって汚れを目立たせる。
それでも、さすが、拭き終わってみれば、見違えるような明るさになる。

汚れを指摘された時は、内心、う~ん、めんどうなこと・・いやだ~と思ったりしたのですが、やっぱり、きれいになると、気持ちもすっきり。

一息つくと、流行の恵方巻きの話となる。
また、また、気軽に、腰を上げ、手作り恵方巻きづくり。
ありあわせの食材で器用に太巻きを巻いてくださる。
今年は南南東を向いて食べると縁起がいいとか。
居合わせたみなさん笑顔で、南南東。

夜に入ると豆まきも形ばかりにすます。

今日は立春。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気晴らし

2011-02-03 08:25:34 | 日記
福祉亭に携わってから、「気晴らし」がいつしか変化。

温泉旅行も海外旅行も苦手。
身体を動かすこともすっかりご無沙汰。ちょっと、ウオーキング程度。
甘みの強いものはもともと苦手。
そうかといってお酒でもない。
おしゃべりもたまにはいいか・・程度。
買い物も必要なものができても、先送りしたり、他の人に頼んだり。

結局のところ、なんで「気晴らし」しているかと考えてみると・・
「会議」なんですよ!!
全く、我ながらあほっ!!情けないやつ!!

でも、会議は言ってみれば、知的ゲーム。
おもしろいんですよ~・・・。
しかも、相手が目の前に居て、聞いてくださる!!
壁に向かって、独り言・・じゃ、ちょっと寂しいのに、聞いてくださるなんて、うれしい!!
もちろん、意見を繰り出すだけではなく、お相手の意見も拝聴いたします・・。
ここがちょっと、弱い!!
やりとりした挙句、お相手と大喧嘩となることもしばし・・なのですが。
すみません!!

昨日も福祉亭に戻ると、すっかりお待たせしたかたと、ヒヤリング。
一段落して、「気晴らし」の話を持ち出すと、お相手もうなづいてくださる。
「ボクも聞くばかり・・が多いのですが、自分の意見を言えるといいです」
「すっきりするでしょ?」とワタシ。

話ながら、曖昧にしていた部分の整理ができるのがいいです。
整理できると、トタンに、ダッシュできます。
ホントは、それがいけない!!というのに・・












コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

賑やか

2011-02-02 08:50:06 | 日記
大妻ぐみはインフルエンザやら、仕事やらでお休みとなり、ラウンジにご参加のみなさんも用事でそれぞれお休み。
じゃあ宿題の作文を片付けよう・・と、静かなラウンジでとりかかる。
「小さな気づきは、大きな備え」
ワタシのアツ~イ?思いでみなさんを動かしている作文。
当の本人が未提出では、申し訳ない。

集中し始めた頃、梅の枝をおみやげに、娘さんに送られて、お一人みえる。
おしゃべりしていると、福祉亭のコーヒーカップ探しをお願いしたかたが、買い物から戻られ、ラウンジをのぞかれる。
大歓迎。

お二人なのに、エネルギーがラウンジに充満。
にぎやか、にぎやか。
ラウンジの空気をすっかり変えてしまう。

口では「ジャマしているんじゃないの?」と遠慮している感じの言葉も出てくるし、態度もどこか、いつもより遠慮がちにされているのですが、空気は、席巻され、遠慮がち・・とは間違ってもいえない。
楽しいキャラっていいです。

そうこうしているうちに、民謡のお稽古がえりのみなさんもみえる。
元気げんき。
バナナをくださるというので、こちらからも、お菓子を差し上げる。
すっかりラウンジの空気は、温まる。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

存在

2011-02-01 08:42:24 | 日記
若人塾。
福祉亭の朝の立ち上げをざっと終え、地域ふれあいフォーラムの後片付けもする。

昨日はご利用も多く、ずっと追いまくられる。
午後一息ついていると、いきいき新聞の訂正ができたとか・・で、新聞づくりを担当されている理事長がみえる。
理事長の姿がみえると、若人塾のコーヒー担当が、大喜び。
にこにこ顔で、大歓迎。

その様子は、ご主人を迎える大きな忠犬。シッポはもちろん付いていないのですが、姿は、千切れそうにシッポを振る犬の、あの姿そのまま。
当の「ご主人さま」は、なにがなんだか分からず、戸惑い気味。
分かっている若人熟のスタッフとワタシは、ニコッとニヤ・・肩をすくめてクスクス。

忠犬さんはお父さんがもう、亡くなられている。
理事長に「お父さん」の姿をみている・・ようなのです。

「存在」って不思議ですね。
自分が望む人生の役割と、思いがけず振られる役割というものがあるのですね。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする