旅

トラベルではなく、人生の旅。
閉店後の様々な用事をすませ帰宅すると、自宅に福祉亭で使用の物品が届いていた。
明朝搬入では、かえって時間を要して、厨房仕事に支障が出がち。
だから、それを持って、福祉亭に向かう。
スーパー脇まで行くと、暗闇の中、ボラさんファミリーとバッタリ。
ファミリーさんとは、10年ぶりかなあ。
すっかり立派に成長した息子さんと、笑顔のお母さん。
暗がりの中でも、その成長ぶりが分かる。
幼児期には、よく福祉亭にみえていた。
もう中学生という。
よくがんばって来られました。
誰しもが経験するわけではないけれど、やっぱり人生の試練というようなものと遭遇したファミリー。
よく乗り越え、また、NTに戻ってみえて、そのことが、心底嬉しい。
ちっぽけな福祉亭にも、いろいろなことがあり、いろいろな日々がある。
その中をみなさんと毎日毎日歩いて来ている。
その日々を、小さかった体から、大きく立派な体になった子どもの成長の姿を通して、改めて確認させて頂く。
福祉亭の日常は、立派さからは、ほど遠いかもしれない。
それでもいい。
みなさんと歩いて来た一日一日の集積。
ファミリーの一歩一歩と、福祉亭の一歩一歩とを、また折々にクロスできる嬉しさ。