福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

エンディング

2019-07-24 06:40:00 | 日記
近頃、訃報を頂く、聞く・・ことが多い。
気候の変化もあって、気圧の動き、暑さ寒さ・・にご高齢期のお身体が、適応できない様子。
朝起きた時の爽快感からも縁どおく、寝疲れたような身体の重さ。
今年の雨の多さは、みなさんを悩ませている。

今まで、もう分かったような気分で、紙ごみの山の中にポンと入れておいたエンディング関連の資料。
活字が目に入っても、目から脳に届かないでいた。
以前、まだ、時間が許していた頃参加した講演会資料。
改めて、目に飛び込んできた活字を活字として読み進めてみると、おっと~~・・
いや~~に、内容が、ジブン自身の中に、響く。
切実感をもって。

忙しいふり、まだ、先のハナシ・・様々なジブンに対する言い訳で、素通りしていたもの。
言葉だけが、知識として蓄えられていた。
でも、現実的に、周辺には、抗がん剤治療の最中のため、毎日福祉亭のお弁当の配達を待たれておられるかたがおられたり・・
長年のお付き合いなのに、突然ステージの高い癌が見つかり、手術待ちのかたもおられる。
すでにワタシ自身両親は、それぞれ先に逝っているので、どこか、やれやれ・・・と安堵の気分もある。
しかし!!
人生、そうノンキにさせては、もらえない。
明るく、楽しく・・と言ったところで、そればかりでは、過ごせない。
かえって、その明るさ、楽しさの背後に横たわる死の影をふっと、感じさせられたりするもの。
人間なんて、みな弱い。
身体や、気力が弱ってくると、押しつぶされそうに、その影が足元に迫ってくる。

昨日も、女は強い、出産を経験しているもの・・と、お姉さまが言う。
いや、それは違う。
出産は、新しい命の誕生。
それが、どんなに人生における難事業であったとしても、それを遥かに凌駕する死と向き合う日々。
あ~~・・まだ聞きかたが足りない。
どうこれから生き、何をどう処理し、治療はどうやって、どこで療養して、どう最期を過ごしていくのか、そして、最後は、どこに収めるのか・・聞いていない。
冗談めかして、笑いと共に大雑把には、聞いていたし、聞いたことで、安心もしていた。
でも、まだ、わからないことがたくさんある。
今更聞けない。
でも、聞いておかないと。




コメント
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