福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

社会的処方箋

2019-07-09 05:58:08 | 日記
ページ数の少ない冊子を読み進むのに、2日もかかってしまう。
非常に新鮮な響きで、目に飛び込んできたのは、「社会的処方箋」という語。
イギリスが新たに設けた「孤立担当大臣」。
その部署がやる仕事として「つながりの処方」をする・・という件がある。
「孤立担当大臣」も、相当刺激的ですが。
サークルを紹介したりする機能は、日本では公民館が担っていたり、既にあるようにも思うけれど、
全人的なまなざしで、社会的なつながりを処方する・・ということでもない。
日本の福祉も、なかなかいい・・ところに行っているけれど、あとちょっと。

ジツは、このあとちょっと・・のハードルが地域にいると、かなりの高さ・・の印象。
昨日も、つい、こんな話を立話。
NTのご高齢者のご様子。
みなさん、それぞれ、ご立派な現役時代を過ごされて、今があるので、
非常にプライドがお高い、そして、頭が良く、知識も豊富。
助け合いも、できれば、お金ですませられれば、そうしたい・・でも、既に年金暮らし。
そんなには、ご自分の尊厳や日々の生活を守るために、お金を出しにくい。
そうなると、人さまにご迷惑をおかけしないように・・などと、ご自分にとって、柔らかい響きのある言い訳で、ご自分を縛っていく。
そして、社会と関わることを避けていく。
そして、専門職というみなさんには、高い要求を出されていく。
100点満点の処方なんて、まず、ないでしょう。専門職が、疲弊していくでしょう。
専門職も人。
サービスも人。
苦労なく・・とは言わない。
気持ちよく仕事でも、関わりもしたい。
介護の人手不足は、結局のところ、じわじわと進むことになります。

結論として思うことは、もっと、社会との関わり方を学びなおしましょうよ!!ですかね。
その先には、きっと、新しい地域の姿がみえてくるんじゃないでしょうかね。
ボランティァは、もういい・・と、疲れた小さなつぶやきも聞こえることもあります。
でも、人と人との関わりの学びの場。
お相手の中の人としての輝きを発見する場でも。
やっぱり、相互理解。
そのかたとの距離のとりかた次第。
地域は、多様。一人ひとりの歩んできた人生の照り返し。
人生100年時代というハードルは、どのかたの前にもあります。







コメント
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