福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

団地の一室で

2017-07-11 06:31:10 | 日記
お弁当をお届けするのが、福祉亭の役割。
ですから、淡々と。
7月の始めに退院されてみえていた。
5月入院。
いい状態ではないことは、十分了解していた。

昨日、何気にいつもと同じように伺う。
ベットの脇まで、お持ちするようになっている。
玄関で靴を脱ぎ、お声をかけながらベット脇に。
な・なんと!!
ベット傍らのコタツの天板の上に、仰向け!!
しかも、頭が、天板からはみ出てガクンと落ちている。
な・なに!!
ギョウテンでした。

市民評価のリスクマネージメントで、様々な事故例が頭に入っていたのが、幾分の幸い。
わ・わ・わ・・・と、動転しながらも、声をおかけすると反応。
とにかく起こさないと・・と、声をかけ、首に手をまわし、起こす。
ゆっくり・・と、お相手が言う。
はい!!と、短く答え、慎重に上半身を起こす。
痩せられているので、なんとか起こせる。
座位の姿勢になられたので、閉め切ってある窓を開けてさしあげる。
そして、降りかえると、また、仰向け!!
また、同じ動作を繰り返し、ベットに移って頂く。

ベットまでの距離が近いので、なんとか、やれやれ。
水を飲んでください・・と言うと、はい・・と飲まれる。
意識は、なんとかはっきりしておられる。
お弁当をベットの上に広げ、食べられる状態にしてお部屋から出る。

別のかたのお弁当をお届けして帰る途中、なあんと幸運!!
包括の職員と出くわす。
すぐ電話してくださり、ケアマネさんにも連絡して頂けることに。

やれやれ・・・
やれやれの安堵と、腕にまだ残るご利用者さんの感触。
苦しい。
福祉亭に戻ると、どうしよう!!の気持ちが複雑に交錯する中、腕にザーザー水をかける。
ゴシゴシ洗う。
感触の名残りを消したくて。

朗らかに笑うみなさんをみて、心底ほッ!!
福祉亭のみなさんは、幸せです。







コメント
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