♪♪春は名のみの 風の寒さや・・・・おなじみの唱歌「早春賦」の歌の出だしである。
3月に入ったが、このところ陽は照っているものの風が冷たく、1、2月の冬の盛りの時より寒い、というのが実感である。
だが外を歩いてみると、草木などの自然は冬に逆戻りをしていない。
10日ほど前にも書いたが、今は「三寒四温」の時期で、寒い日、暖かい日が断続するのが常である。
その中でも自然は着実に春に向かって歩んでいるし、いよいよ華やいで来た。
まずは早春の花形「ウメ」である。早咲き種の「白難波」や「寒紅梅」などは盛りが過ぎたが、今満開を迎えている紅・白のウメが艶を競っている。
(写真は神代植物園の梅園で)
「サザンカ」(山茶花)に替って、「ツバキ」が咲き出した。
「カンツバキ」(寒椿)というのも咲いているが、これはツバキの名はついているもののサザンかの仲間である。サザンカより少し遅れて咲きツバキの咲くころまで残る。
春の木の花はウメやサクラなど、葉がすっかり無くなっているところに咲くので花が際立って美しいものが多いが、その点ツバキの花は大きくてつやつやした常緑の葉に隠れがちで、その艶やかな花の割には見栄えの点で損をしている。
葉に隠れて目立ちにくいツバキ 一つ一つはとても艶やか
「マンサク」(満作)は場所によっては1月に咲き出すが、今もなお花盛りである。日本では中国から伝来したシナマンサク(支那満作)という種が一般的である。
前年の枯れ葉が残る中で咲くことも多く、葉が大きいので枯れ葉が残っていると、黄色い花が目立ちにくい。
下の写真左下は、葉のない枝に咲いていたもので、ちょっと変わった花の形が愛らしい。
同じ黄色い花が咲く、写真右下の「サンシュユ」(山茱萸)も満開だ。
シナマンサク サンシュユ
そして今日の締めくくりは10日前に登場した「カワヅザクラ」(河津桜)の再登場である。
ご覧のように今や真っ盛りとなっ た。
こうして私が散歩道で出逢う早春の主役たちが勢ぞろいして、春本番を迎えようとしている。
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