フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

通訳の巨額の賭博疑惑~大谷選手への波及に気を揉む/食品への混入物被害に肝を冷やした我が経験

2024-03-27 13:07:32 | 日記

大リーグ大谷選手のグランド外での二人三脚的存在だった通訳「一平さん」。
その水原一平氏の違法賭博と大谷選手の口座から巨額の掛け金を引き出したことが発覚後、大リーグ関係者や日本のファンだけでなく大変な心配事になっているが、日本時間の昨日(3月26日)会見があり、大谷選手は自己の関与を全面否定した。
とは言っても、大谷選手の口座から日本円で億近い大金が10回近くも引き出されて、賭博の胴元に送金されていた事実は否定されず、大谷選手が大リーグ追放の事態に至らないか世界中が気を揉んでいることであろうと思う。


小林製薬製の紅麹を原料に使ったサプリメント摂取者が死亡したということが発表され、紅麹使用製品が大問題になっている。紅麹の製造元小林製薬は自社製品だけでなく、それを原料として使用しているメーカーの全商品の販売を停止し、回収する措置を表明している。
紅麹は『悪玉コレステロールを下げる』という「機能性食品」の原料に使われているが、製品への添加量は極めて少なく、逆にいうと製品は膨大な量になる。
もう一件の記事。大阪グルメの代表とも言われている「蓬莱」の豚まんに製造設備の樹脂製部品が欠損して製品に混入したことが分かって、これまた製品の回収等の騒ぎになっている。

これらの記事から、私は会社現役時代に「冷や汗が出た」とか「肝を冷やした」を越えるパニックの経験を思い出した。
それは「天然調味料」と言われる粉末製品の製造の最後の工程で、混入異物を除く振動ふるいの網が一部破れていたことによる。
その工程後は計量・袋詰めされてしまい、破れた網の破片の行方を完全に回収したことの確認は極めて困難であった。
その時私はその製品を含む営業部門のトップにおり、異物として混入した疑いのあるロットNoの出荷先に即時全量回収を願うため飛び回った。
この製品は微量な原料として使用されるが、逆にいうと混入の疑いが残る最終製品は膨大な量になる。”被害社”の厳しい目つきと怒りに震える声を前に、平身低頭して謝まるだけであった。

紅麹は少量の原料で膨大な量の製品が造られる点の怖さ、豚まんの方は製造設備の欠損の異物混入・・・それを併せた、生涯忘れられないクレイム体験である。

 

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