ロシアのプーチン首相は来年にも首相職を辞任して大統領に復帰するのではないかとの観測も出ているが、メドベージェフ大統領の任期中(2012年まで)は少なくとも大統領に復帰する気はなさそうだ。プーチン自身が4日、記者団の質問に対し「次の大統領選は2012年にある」と答えたからだ。だが、2012年の大統領選に出馬するかどうかについては「2012年に何が起こるか気にするのは早すぎる」とだけ述べ、明言しなかった。
ここからは推測の域に入るが、この発言から「やっぱりプーチンは次の大統領選に出る気だ」とみるか、自らの権威を保とうとしているだけで出馬する気はないのではないかとみるかだ。前者の考えは、プーチンがメドベージェフ大統領に大統領任期を4年から6年に延長するよう指示したため、プーチンは次期大統領選に出ると決めてかかっているところがある。
もちろん、今の金融危機がさらに深刻になり、メドベージェフではしのげないと判断すればプーチンが大統領に復帰することもあるだろうが、この日のテレビを通じた国民との対話集会でも強気の経済見通しを述べており、現時点ではそこまで考えているとは思えない。
では、この日のプーチン発言をどうみるべきか。記者団への答えの中では、次期大統領選は2012年だと語った後、「今はみんなが今のポジションで全力を尽くすべきだ。2012年に何が起きるか、そわそわする必要はない。そのときまでわれわれが生きていれば分かるだろう」と言っている。しかも、メドベージェフ大統領との「タンデム」(二人体制)が効果的に機能しているとも述べている。これらの発言を素直に読めば、プーチンは今の地位に満足していて、4年後を虎視眈々と狙っているようには見えない。プーチンの心の中までは分かるべくもないが、事実上政権を禅譲した後輩がしっかり国を運営していけるよう支えているというのが本音ではないだろうか。
ここからは推測の域に入るが、この発言から「やっぱりプーチンは次の大統領選に出る気だ」とみるか、自らの権威を保とうとしているだけで出馬する気はないのではないかとみるかだ。前者の考えは、プーチンがメドベージェフ大統領に大統領任期を4年から6年に延長するよう指示したため、プーチンは次期大統領選に出ると決めてかかっているところがある。
もちろん、今の金融危機がさらに深刻になり、メドベージェフではしのげないと判断すればプーチンが大統領に復帰することもあるだろうが、この日のテレビを通じた国民との対話集会でも強気の経済見通しを述べており、現時点ではそこまで考えているとは思えない。
では、この日のプーチン発言をどうみるべきか。記者団への答えの中では、次期大統領選は2012年だと語った後、「今はみんなが今のポジションで全力を尽くすべきだ。2012年に何が起きるか、そわそわする必要はない。そのときまでわれわれが生きていれば分かるだろう」と言っている。しかも、メドベージェフ大統領との「タンデム」(二人体制)が効果的に機能しているとも述べている。これらの発言を素直に読めば、プーチンは今の地位に満足していて、4年後を虎視眈々と狙っているようには見えない。プーチンの心の中までは分かるべくもないが、事実上政権を禅譲した後輩がしっかり国を運営していけるよう支えているというのが本音ではないだろうか。