グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

首相の「昔の演説」ネット掲出に思う

2012年01月21日 | 日記
首相が野党時代に「マニフェストに書いてないことはやらない。これがルールです。マニフェストに書いてないことをやるのはマニフェストを語る資格がない。」として当時の与党(自民党)を非難した演説内容が波紋を呼んでいる。
こんなことがまた国会で応酬されることになるのかと思うとウンザリだ。
以前から「民主党は早く09マニフェストを見直しキチンと謝罪・修正をおこなうべき」と主張してきたが結局今日まで何もしてこなかった。
ようやく最近になって新任の副総理を中心に作業に入ったようだがいかにも遅すぎる。
どうも政治家たるもの、政党たるもの次の選挙が見えてこないと腰を上げないと見える。
いっそのこと「国民の生活が第一」などどこかのスローガンも「政治家の生活が第一」と変えたらどうか。
与野党とも政治家諸兄の猛省と発奮を促したいものだ。

Kodakの破産法適用申請に思う

2012年01月20日 | 日記
かって全世界のカラーフィルム業界をリードした米国企業Kodakがこのたび連邦破産法の適用を申請した。
Kodakといえばカラーフィルム生みの親、育ての親として長く名声を保ったがさすがにデジタル化の波には抗しきれなかったようだ。
注目すべきは同社が1975年に世界初のデジタルカメラ開発に成功していたことだ。
そのときにうまく商品化に道筋をつけ適切な経営資源を配分してれば今日のような状況には陥らなかったかもしれないが同社はカラーフィルムの成功体験から脱することができなかった。
1995年に「日本のフィルム市場を閉鎖的にしている」としてわが国の競争相手を提訴しているがこれはその一例だ。
当時すでにインターネットの商用化が進み始めておりフィルム事業の行く末は当然予測されたはずだがそれでも同社はフィルム事業に固執し続け結局経営破綻に追い込まれた。
過去の成功体験はマイナスに作用することが多く注意が必要だ。

オリンパスの不正経理調査報告に思う(その2)

2012年01月18日 | 日記
オリンパスの不正経理調査委員会は取締役計19名のほかに過去および現在の監査役計5名についてもその責任を認定、これを受け同社は5名に対し総額10億円の損害賠償請求を行うこととした。
かねてからわが国の監査役の多くは「お飾り」的存在として「無用の長物扱い」されてきたのだがこの決定はこれからの取締役と監査役の関係を大きく変えるものになるだろう。
各企業の監査役は形式的には株主総会で選任されるのだが実質的には代表取締役周辺が任命権者といっていい。
そんな中で並みの監査役が経営陣の方針決定に異を唱えることなど至難の業だが今回の決定はこの力関係に多大な影響を与えるハズだ。
経営陣の背任・グレイゾーン行為を黙認した結果監査役自らが多額の賠償責任を負う可能性を目の当たりにしたのだから。
それにしても自らも責任をとって辞任することになった現社長が社の代表として当該監査役に損害賠償請求を言い渡すなどいわく言い難い光景だ。

映画「007シリーズ」50周年に思う

2012年01月17日 | 日記
映画「007シリーズ」が初公開されて今年で50年、本国イギリスではこれを記念し主人公ジェームス・ボンドが駆った歴代ボンド・カーの展示イベントが開催されているとのことだ。
1962年の「ドクター・ノオ」を皮切りに次々と製作・公開される007シリーズをワクワクしながら待ち望んでいた若き日をふと思い出した。
そう、あのカッコいい不死身の英国情報部員ジェームス・ボンドはまさにわが心の中のスーパー・ヒーローだったのだ。
ボンドの敵は世界制覇を目論む天才科学者であったり金に執着する富豪であったり・・・だが、その他に冷戦時代のソ連や北朝鮮を匂わせるものもあった。
わが国には警察ものやバイオレンス小説は多々あるが世界を股にかけるスパイものなどは寡聞にして聞かない。
意外にこれは日本のガラパゴス性を象徴しているのかもしれない。
日本は島国なのだからある種ガラパゴスは当然なのだがこれからの日本は間違いなく脱島国、地球的視野がキーワードになるだろう。





若者受難時代に思う

2012年01月17日 | 日記
先日行われた大学入試センター試験では英語ヒアリング用機材の不達や試験問題配布ミスなどでかってない多くの受験生が負の影響を受けたようだ。
人生の最初の関門で躓かされるのもかわいそうだが今時の若者はその後も大変だ。
運よく志望大学に入学できたとしてもスグ過酷な就職戦争が待っている。
大学3年の12月がいわゆる解禁日とかだが昨今の新卒就職率を知ればそれまでもとても安閑とはしておれないだろう。
若者側に全く問題がないかといえばそうともいえないし何も全ての若者を救済すべしとは言わないがそれにしても学窓を巣立つ若者の30%もが卒業時にあっても働く場が決まらないなどはどう考えても異常だし不幸だ。
教育界も産業界も勿論行政ももっと若者の社会人としての育成と働き場の創出に意を注ぐべきだろう。
その結果が少子化対策やさらには年金制度を柱にした安心した社会づくりなど日本の将来の姿につながっていくのだから。

コンピュータ VS. 人間

2012年01月15日 | 日記
昨日の第1回電王戦でコンピュータ将棋ソフト「ボンクラーズ」が日本将棋連盟の米長元名人と対戦、公の場で初めて男性棋士を破った。
コンピュータ技術はハード、ソフトともに急速な進歩を続けているため何時かはプロ棋士をも凌駕するものと思っていたが昨日の出来事は一つの通過点だろう。
この「ボンクラーズ」は複数台のコンピュータを駆使し1秒間に1800万手を読むという。
コンピュータの性能も凄いが負けたとはいえほぼ互角の戦いをしている人間の頭脳も大したものだと思う。
来年は新鋭棋士とコンピュータが5対5で対戦するという。
どちらも頑張れ!
蛇足だが筆者は時折コンピュータ将棋ソフト「ボナンザ」と対戦しているがわが棋力ではとても歯が立たない。
飛車角2枚落ちでようやく勝ったり負けたりだ。
ああ、情けない・・・。(苦笑)

野田改造内閣発足に思う

2012年01月14日 | 日記
昨日野田改造内閣が発足した。
ポイントは何といっても(入閣に慎重と評されていた)岡田元代表を担ぎ出し総理が現下の最大課題と位置づける社会保障と税の一体改革に向けた体制強化を図ったことだ。
元代表は一体改革のほかに先決課題と目される行政改革も担当、難題を一手に引き受けた格好だが行く手にはひどく大きな困難が待ち受ける。
問責2大臣の交代は既定路線だが新大臣はいずれも初入閣でありその手腕は未知数だ。
法相の交代もあったがこれは前大臣の死刑執行に対するスタンスが背景にあるのだろうか、それとも犯罪被害者遺族に対する配慮を欠く発言によるものだろうか。
いずれにしても今回の布陣が民主党中心の最後の内閣になるかもしれない。
各閣僚には緊張感を持ち私心を捨て文字通り身を粉にして職務にあたって欲しいものだ。
そして「大過なく」ではなくキチンと「成果」を見せて欲しいと思うのだ。

ウェンディーズ再上陸に思う

2012年01月13日 | 日記
米国の有力ハンバーガーチェーンであるウェンディーズが2年振りに日本にカムバックした。
ウェンディーズについては随分昔の話だが米国旅行中に味わった同ショップの主力メニューの一つであるチリが病みつきになって帰国後もしばしば日本のチェーン店を訪れたものだった。
しかし日本側のパートナーであったダイエーが本体の経営危機に瀕し外食チェーンのゼンショーに持ち株を売却、運営権を手放してしまった。
その後ゼンショーも当初期待した成果を得られなかったのだろうか程無くして運営継続を断念、日本側パートナーの引受け手を模索したが結局見つからずウェンディーズは日本市場から撤退してしまった。
それ以来ウェンディーズ・チリ・ファンの筆者はいささか淋しい思いをしてきたのだが今般の日本再上陸は大歓迎だ。
「ファストカジュアル」という新しいコンセプトを引っさげての再上陸とのことだが昔からのメニューも準備しているという。
ささやかな楽しみが戻ってきた。

政治の停滞は野党第1党にも責任あり(その2)

2012年01月12日 | 日記
今朝(1月12日)の日経新聞社説の見出しは「自公に消費税協議を拒む理由はない」である。
その主旨は(民主党が準備している)消費税増税を柱とする社会保障と税の一体改革に関する与野党協議について自公両党が参加する意志がないことを責任野党の自覚を欠くものとして非難、その再考を求めるものだ。
そして文末には「自民党は早期の衆院解散・総選挙を求めているが、選挙の前にまず国会で果たすべき責任がある。」と締めくくっている。
全く同感である、そして拙ブログ1月9日分の内容とあまりにも似ていることに驚いている。
やはり自民党は与野党協議に応じることこそ政権奪回の王道と認識し今こそ国民本位、国民中心の行動を執るべきだろう。
どうしても協議を拒否するのであればせめてその間の歳費は国庫に返納してもらいたい。
少なくとも国民の大半はそんな国会の空転を望んでいないのだから・・・。

兵庫県知事のNHK大河ドラマ酷評に思う

2012年01月12日 | 日記
兵庫県知事がNHK大河ドラマ「平清盛」について「画面が汚い」などとコメントしたことが波紋を呼んでいる。
たしかに若き日の清盛を描いた第1回放映分は埃っぽい背景、環境の中で衣装なども地味な色使いが目立ったが後年の主人公の栄達とのコントラストを効かせるため当然の演出だと思う。
県知事は一体どんな映像を期待していたのだろう。
澄んだ空気の中で登場人物全てが汚れていない衣装で演技して欲しいとでもいうのだろうか。
案の定、県庁には知事の発言に批判的なメール、電話、ファックスが殺到したようだ。
いうまでもないことだがNHKは兵庫県のPR媒体ではない。
それにどんなに汚い画面であったとしても大河ドラマに採り上げられた経済効果はあるだろう、むしろ感謝すべきことだと思う。
県知事が敢えて悪役を買って出て世間の関心を高め視聴率を高めたとなればなかなかの策謀家だ。