グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

オリンパスの不正経理調査報告に思う

2012年01月11日 | 日記
オリンパスの不正経理に関する第三者委員会の調査報告が公表された。
テレビのインタビューでは「私は知らなかった」と嘯いていた何代か前の経営トップもやはり損失隠しに関与していた。
当報告では結局19名の歴代経営陣の責任を認定、同社はこの報告をうけ19名に対し合計36億円の損害賠償を求める提訴を行った。
当該役員は損失が顕在化した時点で公表し場合によっては引責辞任すべきだったのだがこれを隠匿し世間を欺きその後も高給を食んできた罪は大きい。
賠償請求額36億円は会社に与えた損害額約860億円の5%に満たないが実際の支払い能力を考慮し決定したという。
厳しいかもしれないが当該歴代経営陣はたとえ私財を処分してでもキチンと賠償に応じるべきだ。
気になるのは現取締役の中で責任を問われなかった5名の今後の処遇である。
取締役を辞任するか否かはこれから検討するとしているがあのような法外な仲介手数料や減損処理を黙認したこと自体不正処理に間接的に加担したことになるはずだ。
やはり現取締役は全員辞任がスジだろう。