グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

Kodakの破産法適用申請に思う

2012年01月20日 | 日記
かって全世界のカラーフィルム業界をリードした米国企業Kodakがこのたび連邦破産法の適用を申請した。
Kodakといえばカラーフィルム生みの親、育ての親として長く名声を保ったがさすがにデジタル化の波には抗しきれなかったようだ。
注目すべきは同社が1975年に世界初のデジタルカメラ開発に成功していたことだ。
そのときにうまく商品化に道筋をつけ適切な経営資源を配分してれば今日のような状況には陥らなかったかもしれないが同社はカラーフィルムの成功体験から脱することができなかった。
1995年に「日本のフィルム市場を閉鎖的にしている」としてわが国の競争相手を提訴しているがこれはその一例だ。
当時すでにインターネットの商用化が進み始めておりフィルム事業の行く末は当然予測されたはずだがそれでも同社はフィルム事業に固執し続け結局経営破綻に追い込まれた。
過去の成功体験はマイナスに作用することが多く注意が必要だ。