ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ザ・ファイター』(アカデミー賞特集第一夜)

2011-02-23 10:20:57 | 新作映画
(英題:The Fighter)



「よし。
今週は、アカデミー賞関連の作品について喋っちゃおう。
まずは、この『ザ・ファイター』

----でも、これって想像ついちゃうよね。
いわゆる、ダメ男のサクセス・ストーリーでしょ?
「うん。それはそうなんだけど、
この映画がこれまでたくさん観てきた作品と異なっているのは、
そのダメ男が、主人公のミッキー・ウォード(マーク・ウォールバーグ)本人ではなくて
義理のお兄さんディッキーだということ」

----お兄さんをクリスチャン・ベイルがやってるんだっけ。
「そう。彼は、今でこそヤク中でどん底に堕ちてはいるけど天才ボクサーー。
かつて伝説のボクサー:シュガー・レイと対戦してダウンを奪ったことが勲章。
その彼が、テレビ映画のインタビューを受けて
ハイになっていうところから始まる。
テレビ局のもくろみはドラッグの恐ろしさを訴えるドキュメンタリーを作ること。
でも、本人は自分の復活のドラマと思いこんでいる。
というわけで、いきなり、この兄貴ディックが登場するんだけど、
いやあ、驚いたね。
この田舎のあんちゃん誰?と思ったら、
なんと、クリスチャン・ベイル。
この映画の見どころは、一にも二にも、
体重ガリガリどころか、髪の毛を抜いて葉並びまで変えたという彼の演技に尽きる。
そうそう。それと、ふたりの母親アリスを演じているメリッサ・レオ

----あまり聞かに名前だけど…?
「ほら。『フローズン・リバー』
戦うヒロインを演じた女性だよ。
兄のディッキーは、弟のトレーナーを
体がボロボロなのに、やりたくてたまらない。
自分の夢を弟に託しているんだね。
同じようにありすは、マネージャーとして出しゃばる。
でも、ここが難しいところで、
どうしても身内に甘くなるものだから、
ディッキーがミッキーに悪影響を及ぼしていることを認めようとしない。
で、ディッキーは、とんでもない体重差の試合をミッキーに組んで完敗してしまうんだ。
そんな中、ミッキーはバーで働くシャーリーン(エイミー・アダムス)に出会い恋に落ちる。
一方のディッキーは、くだらない窃盗を働き逮捕され、
巻き込まれたミッキーも拳をつぶされてしまう。
それを見て、シャーリーンは決意する。
『いま、ミッキーを家族から引き離さなければ、
ボクサーとしてはもちろん、人としてもダメにされてしまう』と。
かくして、家族だけでやっていこうと、
多くの娘たちを抱えてアリスの家まで乗り込む母親と、
シャーリーン、そして新しいトレーナーたちの対立は激化。
そんな中、ミッキーは?
と、まあ、こういうお話だね」

----それはオモシロそうだ。
実話なんだよね。
「そう、ふたりは実際に今も生きている。
もちろん、映画用の脚色もあるだろうけど、
それにしても見ごたえある。
とりわけ、ぼくが好きなシーンは
ディッキーが車の中で、『ジョーク』を口ずさみ始め、
アリスもそれに合わせるところ。
これはビージーズの名曲。
『ジョークを言ったつもりだったけど、
みんなはぼく自身っ笑っていたんだ』というような寂しい歌詞。
いつも、バカやって、陽気なディッキーの心の内が出ていて、しみじみ。




あとは、やはりボクシングの試合。
やはり、向こうの映画は写し方が上手い。
残っているHBOの記録映像を基にして、
実際にHBOのキャメラマンも撮影に参加したのだとか…。
それと、ファイトの合間に、観客や関係者を写すことも。
それによって、映画として盛り上げているんだね。
これは、ビジュアルにもなっているし、
史実だから言ってもいいだろうけど、
ラストの試合で勝った後のみんなの喜び。
バラバラになった家族を一つにするのは、
やはり夢の達成が一番だと、そう思ったね」




                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「兄弟愛が泣かせそうだニャ」身を乗り出す

エイミー・アダムスも、いつもと違う面を出している度

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