ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

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『モンガに散る』(台湾の傑作青春映画)

2010-11-02 14:15:31 | 新作映画
(英題:Monga)



「あらら。この映画についてまだ喋っていなかった。
10月に観た中では『信さん 炭鉱町のセレナーデ』『マチェーテ』
『ソーシャル・ネットワーク』
などと並ぶ屈指の作品なのに…」

----へぇ~っ。そうニャんだ。
これって確か台湾映画だよね。
フライヤーを見る限りでは
ヤクザ映画っぽいけど…。
「そうだね。
でも同じアジア圏でも香港映画のそれとは異なり、
むしろ韓国映画のテイストに近い。
ぼくは観ながら『友へ チング』を思い出したくらい」

----ニャるほど。
少年時代の友情が根底にあるわけだね。
そしてそれが敵味方に分かれ、悲惨な結末を迎える…。
「う~ん。ちょっと違うかな。
主人公たちは、みな同じサイドに属している。
ただ、そこにあることから裏切りが生まれていく。
この映画のうまいところは、
その脚本の妙にあって、
裏切りの<見せる部分>と<見せない部分>を使い分け、
観客の感情をかき乱していくところにあるんだ。
モンガというのは台北の中心地。
この街に越してきたモスキートは
転校初日からクラスを仕切る不良のドッグに絡まれる。
それを助けたのが、
幼いころから校内勢力を仕切っているドラゴンと彼が率いる一味。
ドラゴンの父親はモンガの街で
一番の権力を握る極道組織のボス、ゲタ親分。
モスキートは彼らの仲間に引き入れられ、
喧嘩に明け暮れる日々を過ごしていく」



----ちょっと、あり触れている気がしないでもないけど…。
「ココだけを話すとね。
でも、この映画は少年の友情を縦軸に、
大陸との関係、日本への複雑な思いなどを
隅々までちりばめることで映画の世界をふくよかにしていく。
そして、もっとも重要なのが
少年たちの父親に対する思い。
じつは、これが最大のキーポイントとなる。
映像的にも緩急に富んださまざまな手法を取りれているし、
ブラックなユーモアで笑いをとったりと、
一瞬たりとも息が休まることがない」

----へぇ~っ。監督は誰ニャの?
ホウ・シャオシェンの作品の中でも、
もっとも瑞々しい(とぼくは思っている)
『風櫃の少年』で主演を務めたニウ・チェンザー
ホウ・シャオシェンの直弟子と言われているけど、
その大作感やエンターテイメント性は、
彼とは全く違うものだね。
ぼくは、この映画はもう一度観たいな」



 
          (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ヤクザになると、いいことないのニャ」
ご不満

※ラストの10分間はゾクゾクする度


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4 コメント

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甘酸っぱい (ともや)
2010-11-03 02:55:24
こんばんは、えいさん♪
最初に軽く仕入れた予備知識からは、こんなに甘酸っぱい青春映画だとは思ってもみませんでした。
(後半だんだんと重くなってきちゃいますけどねww)
あのラストの締め方はちょっと予想外で、何か好きですね~♪
■ともやさん (えい)
2010-11-03 16:07:23
こんにちは。

そうなんですよね。
あのフライヤーからは
全く想像できない。
というわけで、
思いっきり、青春映画っぽい画像を
たくさん使ってみました。
こういう映画、嫌いじゃないです。
チング (latifa)
2011-01-10 22:24:43
えいさん、こんにちは!
私もこの映画を見ながら、チングの事を思い浮かべていました。
でも、同じ展開、同じ雰囲気ってわけじゃなかったですね^^

タイトルからして、最後悲しい結果になるんだろうなあ・・・という推察がつきましたが・・、それでもやっぱりラストは、ちょっと悲しくなりました。
■ latifaさん (えい)
2011-01-16 23:28:58
こんばんは。
この映画、どこか『友へ/チング』と重なりますよね。
日本には、
ありそうであまりないなあ。
現在進行形のツッパリ映画ばかり。
その行く先、結末を見せてほしい気がします。

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