ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『百万円と苦虫女』

2008-04-29 13:11:45 | 新作映画
----いよいよゴールデンウィークだね。
「うん。ここでは
『邦画週間』にしちゃおうかな」

----ということは『少林少女』とか『砂時計』とか…。
「いやいや、そういうところを微妙に外しながら喋るのがここ。
まずは『百万円と苦虫女』」

----ニャ、ニャんだ。そのタイトル?
「これは、最近話題のタナダユキという女性監督の作品。
しかも久しぶりに蒼井優が主演ということで話題になっている。
彼女が扮する主人公の鈴子は、
ひょんな事件に巻き込まれて犯罪者扱いに。
実はこれは猫さんがきっかけだけど、
あまりにも惨いから飛ばしちゃうね。
さて、そのことで傷ついた彼女は、家族の元を離れ、
100万円貯まるたびに
別の土地に引っ越しをするという生活を始める」

----それは、人と深く付き合いたくニャいということだね。
「そう。
海の家での短期アルバイト、
山里での桃もぎり、
そして地方都市のホームセンター。
行く先々で、鈴子はさまざまな人々に出会う。
でも決して心許さない。
そんな彼女が、ちょっぴり恋をして…」

----ごめん。ちょっと言っていい。
あまり、たいした話じゃニャい気がする。
「まあね。
彼女が家を飛び出してからのエピソードが3つしかないけど、
これ、テレビシリーズ化して12本くらい続けた方がいい。
そんな気がしたね。
ただ、この映画でぼくが目を引いたのは
そこに描かれる彼女の生き方よりも、
そのディテール。
チラシの裏にも載っているけど、
昔のバスクリンのようなお湯とか、
笹野高史扮するオジさんの、
ちょっと喋ってはマイクをぐいっと上に上げるキメのポーズ、
そして森山未来演じる亮平が指摘する鈴子の『困ったような笑い顔』とか、
そういう監督の人間観察によって生まれたと思われる
キャラクター造型がこの映画をオモシロくしている。
あっ、このエンディングもなかなか後を引くよ」


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「原田郁子の主題歌もよさそうだニャ」いいねぇ

※職業ごとに変わる蒼井優の服装も見モノだ度
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