ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『P2』

2008-04-16 23:24:10 | 新作映画
(原題:P2)

----またホラーだ。続くニャあ。
「そう言わないでよ。
見応えのある邦画がいくつも待機してるんだけど、
ただ、喋るには少し気力がいる作品ばかり。
で、サクッといけるこの作品から話そうと…」

----ふうん。そうニャんだ。
まあいいや。
ところで『P2』って、どういう意味?
「地下2階のこと。
この映画は、クリスマス・イヴに
駐車場に閉じ込められた女性の恐怖を描いたもの。
その内容が、盗撮・ストーキング・拉致監禁と、
日本で起こった事件と酷似していることもあって、
エロチック描写がほとんどないにも関わらず
R18指定となっている」

----でも、これまでにも
そういう映画はあったし、
そんなにまで珍しい設定ではないよね。
「うん。
ただ、この手の作品って、
これまでいつも
どこか調子がいいなって感じがしてたのも事実。
もし犯人に狙われたヒロインが
逆の行動、たとえば右でなく左に行く---を選んでいたら、
物語は先に進まず
映画がそこで終わってたってコトもしばしば」

----でも、この映画はそうじゃないんだ…。
「うん。
今回のケースでは犯人(ウェス・ベントリー)が全てを掌握している。
たとえば、途中で通報を受けたパトカー警官が
現地の調査にやってくるシーンがある。
これまでの映画だと、
そこでヒロインが彼らに発見してもらえないのは
偶然性に強く起因していた。
でも、今回は犯人が積極的に妨害工作を行なうんだ。
結果、観ている方も、
なるほどこれならと納得せざるを得ない。
いやそれ以前にハラハラドキドキしてしまう」

----ニャるほどね。
「もう一つ。
ヒロイン(レイチェル・ニコルズ)が聡明なこと。
これもたとえば『0:34 レイ_ジ34_フン』あたりとの違いだ。
『あ~あ、それやっちゃダメだ』というようなミスは
彼女はほとんどしない。
しかもリプリー並みの強さを発揮して反撃するんだ。
まあ、これを現実的じゃないと受け止める人もいるかもしれないけどね」

----ふうん。意外と高評価だね。
監督は誰ニャの?
『ハイテンション』に俳優として出演していたフランク・カルフーン。
その『ハイテンション』の監督アレクサンドル・アジャと
同映画で共同脚本とセカンド・ユニットを務めたグレゴリー・ルヴァスールが
共同脚本及び製作。
映画としても、
『マッドマックス』を下敷きにしていると思われるところもあってニヤリ」

----えっ、どこが?
あっちは近未来の荒野。
まったく違いそうだけど。
「それは内緒。
でも喋りたいなあ」



           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「怖いときは目、瞑るのニャ」もう寝る

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画像はアメリカ・オフィシャル(ダウンロードサイト)ウォールペーパーより。