ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『花蓮の夏』

2007-10-12 23:29:23 | 新作映画
(原題:盛夏光年 Eternal Summer)


----これって台湾映画だよね。
東京国際レズビアン&ゲイ映画祭 2007 の
クロージング上映っていうじゃニャい。
観に行くとは思わなかったなあ。
「うん。でもこれが
ゲイだのホモだのということを別にしても
意外によくできた映画なんだ」

----どういうお話ニャの?
「男二人に女一人が絡むお話。
男二人は小学校からの幼なじみの少年たち、ショウヘンとジェンシン。
しかし、この二人は初めから友だちだったわけではなく、
先生の命令によるもの。
クラスで一番の優等生ジェンシンとは対照的に、
ショウヘンはクラスでもわんぱくで厄介者。
ジェンシンがショウヘンと一緒に過ごすことで
その品行を正してあげるようにという
先生のもくろみが彼らの人生を狂わせてゆくんだ」

----ニャるほど。
それがこの男たちの愛か…。
「いや、そう単純なものではない。
それを意識しているのはジェンシンの方だけ。
彼のショウヘンに対する秘めた思いは
高校のとき転校してきた女性ホイジャに見破られてしまう。
この映画は実はこの<秘密>がキーワード。
優等生ジェンシンは大学に落ち、ショウヘンとホイジャ。
ショウヘンはホイジャに交際を申し込むわけだけど、
ホイジャは実はジェンシンを恋している。
しかもそのジェンシンが同性のショウヘンに
友情以上のものを抱いていることを知ってしまったわけだから、
ショウヘンの一言一言に心揺らいでいるジェンシンを
いつも複雑な思いで見つめている。
つまり<秘密>の共有者だね」

----ニャるほど。それは心理ドラマとしてもオモシロそう。
「うん。しかもそこに
実は『先生の命令で友だちになった』という
<秘密>まであるわけだからね。
そして最後には、もっとビックリする<秘密>が明らかになる」

----えっ。ニャにニャに?
「まあ、さすがにそれは言えないけど、
この映画、繊細な心の動きを捉えた映像や
青緑色を基調としたフィルムの質感など、
観るべきところは多い。
男同士のラブシーンも出てはくるけど、
あまり先入観をもたずに臨んだ方がいいかもね」



(byえいwithフォーン)

フォーンの一言「でもこの世界、よく分からないニャ」小首ニャ

※切ない映画だ度

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