----話題の大作、いよいよ登場だね。
どうだった、ちょっと前に『LIMIT OF LOVE 海猿』があったけど……。
「まあ、比べるのもかわいそうだけど、
よく言えば、あの『海猿』は
ピースフルな映画だったということを再確認したね。
もう公開されてだいぶ経つからネタをバラしてもいいと思うけど
『海猿』ではあれだけの事故がありながら
みんな助かったよね。
でも、沈没しかけた船からの脱出なんて
そんなに簡単なものじゃないはず。
その恐怖を息づまるサスペンスとともに見せてくれたのがこの映画」
----それって、多くの犠牲者を出すということだよね。
観ていて怖くなかった?
「怖いなんてもんじゃないよ。
今回、プレスがよくできているからその中の言葉を使って話すけど、
製作のアキバ・ゴールズマンいわく
『(この映画は)人間の根本的な恐怖------
火災、溺れること、落下、閉じ込められること、手も足も出ないこと-----
をかきたてる』」
----そうか、溺れるだけでなく、窒息したり、火に包まれたりするわけだ。
「うん。たとえば、断線した電気コードに
浸水した水が触れることで、
あっという間に感電死ししてしまう。
また高層ビルのような船だけに、
転覆すれば人々は落下して下に叩き付けられる」
----そう言えば監督はウォルガング・ペーターゼン。
『U・ボート』や『パーフェクトストーム』でも海の恐怖を描いていたよね。
「うん。『U・ボート』は
いま思い出しても息苦しくなるけど、
この映画は、あの閉塞感がもたらす恐怖に近いところがある。
ただ、『U・ボート』『パーフェクトストーム』は
いずれも海の男たち、プロが主人公だったのに比べ、
今度は一般人が遭遇する思いもかけない事故というのがポイント」
----でも、そんなアマチュアの人たちが
運だけで脱出できるはずはないよね。
「そう、そのために
元消防士で市長も体験したという男や、
船の設計に詳しい男、また船の内部を知る者が集団を形成、共に脱出口を目指す。
まあ、その中にお荷物となる男を入れてあるのも定石だけどね。
そんな彼らが織りなすドラマは、まさに極限のドラマ。
たとえば一人は助けられるけど二人は無理という
シビアな状況が生まれる。
握った手を振りほどけと命令する者、
それに従う者、必死で手を離すまいとする者……」
----まるで「蜘蛛の糸」だね……。
「かと思えば、こういうのもある。
船のプロペラを止めるべく、
そのスイッチがあるところまで
だれかが水の中を潜って行かなければならない。
しかし、それは片道だけで力が尽きてしまう距離だ。
果たして誰が志願するのか?」
----そうか、そこには自己犠牲の物語が横たわっているけだね。
そう言えば、さっき消防士と聞いて、あれっと思ったけど、
その消防士役ってカート・ラッセルじゃない?
「うん、彼には『バックドラフト』という代表作があったからね。
キャスティングにはそれを意識しているのかも」
----でも、これって元々は『ポセイドン・アドベンチャー』なんでしょ?
「うん。豪華客船が大晦日の夜に
大波に襲われるというアイデアを拝借したということだね。
それが現代のSFX&CGで生まれ変わったというわけだ。
とりわけ冒頭は圧巻。これもプレスから引用してみよう
『カメラの視点による水中場面から始まり、
その後、上昇して船が見えてくる。
そして船首を回り、船の側面を下りると、
デッキを走っている人を見つけるカメラは
その人物の周りを180度移動しながら近くで捉えていく。
そしてカメラは彼をリードするように階段を上って行くと、
引いて船の美しさと雄大さを見せる。
アッパーデッキ、プールサイドで楽しんでいる人々を捉えたあと、
高く煙突まで上り、そこから海に沈んで行く夕陽を見せる』。
この2分半をなんとワンショットで映し出す。
しかもそこだけで1年かけたと言うんだ。
映画本編はこれだけのスペクタクル大作にしては
約1時間40分とコンパクト。
でも中身は充実していたね。
その証拠に
エンディングクレジットの最後まで
席を立った人はほとんどいなかったよ」
(byえいwithフォーン)
ポセイドン・アドベンチャー FXBA-1058
※ここからパニック映画ブームは始まりました。
※こんな目にだけはあいたくない度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はアメリカのオフィシャル壁紙より。
どうだった、ちょっと前に『LIMIT OF LOVE 海猿』があったけど……。
「まあ、比べるのもかわいそうだけど、
よく言えば、あの『海猿』は
ピースフルな映画だったということを再確認したね。
もう公開されてだいぶ経つからネタをバラしてもいいと思うけど
『海猿』ではあれだけの事故がありながら
みんな助かったよね。
でも、沈没しかけた船からの脱出なんて
そんなに簡単なものじゃないはず。
その恐怖を息づまるサスペンスとともに見せてくれたのがこの映画」
----それって、多くの犠牲者を出すということだよね。
観ていて怖くなかった?
「怖いなんてもんじゃないよ。
今回、プレスがよくできているからその中の言葉を使って話すけど、
製作のアキバ・ゴールズマンいわく
『(この映画は)人間の根本的な恐怖------
火災、溺れること、落下、閉じ込められること、手も足も出ないこと-----
をかきたてる』」
----そうか、溺れるだけでなく、窒息したり、火に包まれたりするわけだ。
「うん。たとえば、断線した電気コードに
浸水した水が触れることで、
あっという間に感電死ししてしまう。
また高層ビルのような船だけに、
転覆すれば人々は落下して下に叩き付けられる」
----そう言えば監督はウォルガング・ペーターゼン。
『U・ボート』や『パーフェクトストーム』でも海の恐怖を描いていたよね。
「うん。『U・ボート』は
いま思い出しても息苦しくなるけど、
この映画は、あの閉塞感がもたらす恐怖に近いところがある。
ただ、『U・ボート』『パーフェクトストーム』は
いずれも海の男たち、プロが主人公だったのに比べ、
今度は一般人が遭遇する思いもかけない事故というのがポイント」
----でも、そんなアマチュアの人たちが
運だけで脱出できるはずはないよね。
「そう、そのために
元消防士で市長も体験したという男や、
船の設計に詳しい男、また船の内部を知る者が集団を形成、共に脱出口を目指す。
まあ、その中にお荷物となる男を入れてあるのも定石だけどね。
そんな彼らが織りなすドラマは、まさに極限のドラマ。
たとえば一人は助けられるけど二人は無理という
シビアな状況が生まれる。
握った手を振りほどけと命令する者、
それに従う者、必死で手を離すまいとする者……」
----まるで「蜘蛛の糸」だね……。
「かと思えば、こういうのもある。
船のプロペラを止めるべく、
そのスイッチがあるところまで
だれかが水の中を潜って行かなければならない。
しかし、それは片道だけで力が尽きてしまう距離だ。
果たして誰が志願するのか?」
----そうか、そこには自己犠牲の物語が横たわっているけだね。
そう言えば、さっき消防士と聞いて、あれっと思ったけど、
その消防士役ってカート・ラッセルじゃない?
「うん、彼には『バックドラフト』という代表作があったからね。
キャスティングにはそれを意識しているのかも」
----でも、これって元々は『ポセイドン・アドベンチャー』なんでしょ?
「うん。豪華客船が大晦日の夜に
大波に襲われるというアイデアを拝借したということだね。
それが現代のSFX&CGで生まれ変わったというわけだ。
とりわけ冒頭は圧巻。これもプレスから引用してみよう
『カメラの視点による水中場面から始まり、
その後、上昇して船が見えてくる。
そして船首を回り、船の側面を下りると、
デッキを走っている人を見つけるカメラは
その人物の周りを180度移動しながら近くで捉えていく。
そしてカメラは彼をリードするように階段を上って行くと、
引いて船の美しさと雄大さを見せる。
アッパーデッキ、プールサイドで楽しんでいる人々を捉えたあと、
高く煙突まで上り、そこから海に沈んで行く夕陽を見せる』。
この2分半をなんとワンショットで映し出す。
しかもそこだけで1年かけたと言うんだ。
映画本編はこれだけのスペクタクル大作にしては
約1時間40分とコンパクト。
でも中身は充実していたね。
その証拠に
エンディングクレジットの最後まで
席を立った人はほとんどいなかったよ」
(byえいwithフォーン)
ポセイドン・アドベンチャー FXBA-1058
※ここからパニック映画ブームは始まりました。
※こんな目にだけはあいたくない度
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※画像はアメリカのオフィシャル壁紙より。