最近は休日の引きこもりっぷりが著しいので、せっかくの行楽シーズンどっか出かけようと思って行って来ました天保山は「魔女の秘密展」。
大阪に引っ越してきて周りでけっこういろんなイベントが開催されてるんですが、もったいないことに今までろくに出かけてなかったので今日はせっかくだからと出かけてみました。
お隣の海遊館の方は平日なのにけっこう賑わってました。いずれ海遊館の方にも行ってみたいな。
さて会場の大阪文化館。
入り口でイントロムービーを見た後、いよいよ入場です。
中は薄暗くて雰囲気たっぷりといった感じ。
展示は2フロア・4章に分けて、魔女の歴史や道具、そして魔女裁判について解説してありました。
特徴的なのが音声ガイド。
入り口で料金を支払うとヘッドホンと読み取り機、そして解説シートをもらえ、それぞれの展示品の番号と対応する解説シートの番号を読み取り機の先端でタッチすることで、ヘッドホンから音声解説が流れてくるというもの。
これが刺激の少ない「白猫バージョン」と刺激たっぷりの「黒猫バージョン」に分かれており、それぞれで聞ける解説が違うというのがなかなかうまい商売してやがるなーと。
今回は黒猫バージョンで行ってみました。
いやーもうどの展示もガン見レベルの逸品揃いで楽しかった。
拷問系のアイテムはたいてい「あ! これベ○セ○クで見たやつだ!」だった。
反面知らないアイテムもたくさんあって勉強になりました。
一枚ずつ切り離して飲む御札とか、病気の時に少しずつ削って粉末にして飲む聖母人形とか。
あとインパクトの強かったものは奇形の双頭の猫のホルマリン漬けや、同じく奇形の双頭の山羊の頭とか。
特に山羊の方は見た目があまりにも悪魔的で、こりゃ魔女の仕業だと思うしかねーよなーといった感じ。
そして魔女とは切っても切れないのがペスト。
ペストに苦しむ人々を描いた絵を見ていると、むかーしむかし若かりし頃に、どっかの美術館の展覧会でペスト関連のデカい絵を見た覚えがあるんですが、その時のことを思い出しました。
そしてみんな大好き拷問具。
お約束の例の梨をはじめ、例のイスや例の車輪の本物を拝むことができたのは貴重な機会だったと思います。
トゲトゲのいかにも拷問具でござい、っていうような拷問イスは以外に実際に使われたことは少ないようで、ただの鉄の輪とか鎖とか、そういうののほうがかえって生々しいというかなんというか……。
極めつけは「魔女の布」。
一見四隅に房がついてて穴が開いてるだけの布なんですが、実はこれ解説によると、魔女裁判の被告人が焼けた鉄を持たされれた後、手にこの布を被せられ3日間密封。
3日後に手が膿んでいたら有罪、なんともなかったら無罪という判定に使われていた道具だそう……。
解説ではこの布、実際に使われたかどうかは不明とのことなんですが、布に空いてる穴の形がもう明らかに人の手、しかもかなり小さいので女性か、ヘタしたら子供の……。
そしてこうした拷問具に併せて、三十年戦争で使用された武具や、斬首に使われた剣、処刑執行人のマスクなんかも展示されてたので、わたくしひたすらニヤニヤしながらガン見してました。通報禁止。
ハルバードやスピアなんかは長いものだと穂先から石突まで2メートルくらい。
刃部分に関しては刃というよりも鉄板って感じで、やはり斬るよりは叩き割る用途だったんだなーと。
斬首に使われていたという剣は、身幅は広く長さは1メートルちょいってところで一般的な日本刀よりは短く反りのない直刀。
柄はひと拳半ほどで、見た感じやはり重さで、おそらくはどちらかというと刀身の真ん中の方を使って叩き割ってたっぽいです。
処刑執行人のマスクは、執行人の正体を分からなくすることで処刑された魔女の仲間から執行人が襲われることを防いだり、私生活に影響が出ないようにするためのものだったとか。
全部見た後でけっこうお高い解説本も思い切って買ったので、また後から復習しようと思います。
展示の最後にはウィッチクラフトワークスなどのいわゆる魔女ものの漫画が紹介されてましたが、わたくし的には魔女っていうとケイオスヘキサ三部作なんですが誰も知らないですか知らないですよねそうですか。
あと今回の展示で関心したのは、「魔女の迫害は活版印刷や道路整備によって情報伝達が早く・深くなったことで急速に拡大した」という解説。
それってつまり、インターネットやSNSの発達で……っていう現代と同じだよな……。