おてんきぷらぷら

ホームタウンは三鷹。気ままな旅・街散策にFC東京。

熊野三山:世界遺産散策〔熊野本宮大社〕

2013年01月11日 | World Heritage in Japan
1月11日、世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』“熊野三山・熊野古道”を探訪散策。
昨年来、近畿の世界遺産巡りも残すは霊場熊野三山のみに。念願かない訪れる、霊場“熊野三山”は、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の三社に、青岸渡寺、補陀洛山寺の二寺を加えた総称です。三社はそれぞれ独自の自然崇拝を源としますが、主祭神を相互に勧請し“熊野三所権現”として信仰を集めています。青岸渡寺は西国巡礼の一番札所として、補陀洛山寺は補陀落渡信仰で知られる寺院です。
最初に訪れたのは、すべての“熊野古道”が集まる『熊野本宮大社』。熊野三山の中心で、全国に3000社以上ある熊野神社の総本宮。杉木立に囲まれた高台の古式蒼然とした社殿が立ち並び、主神に家都美御子大神を祀ります。古代の創祀以来、大斉原に鎮座していましたが、明治22年(1889)の水害の後、現在の高台に移築されました。平日ということもあって静寂につつまれた朝日の中、参道の石段を登ると数羽の烏たちの鳴き声が。これはお正月から縁起が悪いかと一瞬思ったのですが、この地・熊野三山の烏はただの烏にあらず。熊野の神鳥『八咫烏』です。事前情報なしでの『八咫烏』との出会いに、サッカーフリークにとっては驚きでした。もちろん初詣では、個人の祈りに加え、FC東京の大躍進を祈ることになりました。最も知らなかったのは自分だけなのかも知れません。隣接する「和歌山県世界遺産センター」には日本サッカー代表ゆかりの展示がありました。オフシーズンの小旅行に思いがけずサッカーものに触れ、勝手に今年は善いことがあるにちがいないと良い御参りとなりました。





熊野本宮大社































大斉原(おおゆのはら) 







熊野古道





つぼ湯〔世界遺産〕 湯の峰温泉




STARS ON ICE JAPAN TOUR 2013

2013年01月07日 | Sports
1月6日『STARS ON ICE JAPAN TOUR 2013』なみはやドームへ。
アイスショーは2006年5月6日「プリンスアイスワールド2006」以来の鑑賞です。当時は八木沼純子主演のショーで、ゲストスケーターの荒川静香、村主章枝、浅田真央、中野友加里、浅田舞らのスケーティングに魅了されたのを覚えています。時は流れて、2013年大阪での『STARS ON ICE』で再び荒川静香、浅田真央にお目にかかるとは喜び一入。
『STARS ON ICE』は1986年から北米を中心に数十都市で開催されている歴史あるアイスショー。今回のツアーテーマは「NOW & THEN」、つまり「過去と現在」「現在と未来」。世界フィギャア史に足跡を残したメダリストたち、日本が世界に誇るトップスケーターが顔を揃える氷上の祭典。
さて、本日のお目当ては、昨年末の全日本選手権で優勝した浅田真央に羽生結弦。羽生はスピード感あふれるエネルギッシュな滑り、一方、白いパラソルを持って登場した浅田はミュージカル映画「メリー・ャsンズ」の軽快なメロディーに乗って楽しげに氷上を舞い踊り、スタンディングオベーション。高橋大輔はセクシーに、荒川静香はエレガントに、村上佳奈子はキュートにと皆さん表情豊かに華麗な滑りを見せてくれ、ブラボー。そのほかのメダリストの皆さんも、力強く、妖艶に、情熱的に、ドラマティックな表現力、音楽性高く、個性あふれるパフォーマンスでエンターティナーぶりを披露され大満足のショー。アイスショーということで競技フィギャーとは別物なのでしょうが、充分にその魅力を堪能です。来年2月のソチ冬季オリンピックが待ち遠しくますます楽しみになりました。


〔なみはやドーム〕
























大阪さんぽ〔四天王寺〕

2013年01月06日 | NON
1月5日、『大阪七福神めぐり』で以前から参拝を意識していた『四天王寺』を訪れました。
ここ2年で、世界文化遺産を中心に京都・奈良の古い寺社寺院を散策していますが、実は大阪も負けず劣らず歴史ある寺社寺院がたくさんあるんです。とりわけ、上町大地の谷町から四天王寺界隈は、全国的にも有名な寺町。その数ある寺社の中で突出するのは、やはり飛鳥時代以来の歴史をもつ『総本山 四天王寺』でしょう。前々からゆっくりと一度参拝したいと考えていたのですが、『大阪七福神めぐり』で思いがかないました。
『四天王寺』が創建されたのは、推古元年(593)。「聖徳太子」が鎮護国家と衆生救済のため仏教の守護神である四天王(持国天・増長天・広目天・多聞天)を安置し建てたと伝えられています。南から北に向って中門、五重塔、金堂、講堂といった主要な堂宇が一直線上に並び、それを回廊が囲む建築様式を「四天王寺式伽藍」といい、日本で最も古い伽藍配置様式です。たび重なる戦火や災害に見舞われ多くが焼失するも現在の建物は創建当時(飛鳥時代)の様式を忠実に再現され古代の建築様式が今に残るのは貴重。総面積三万三千坪。甲子園球場の3倍の広さを有する境内には、四天王寺式伽藍のほか、「聖徳太子」の御霊を崇る「聖霊院(太子殿)」があり、創建当時の品々など500点余りの国宝・重要文化財を所有する「宝物館」もあります。日本庭園「極楽浄土の庭」にたたずむと、都会の喧騒とは無縁の世界が広がります。
「聖徳太子」の遺業は、創建の際に四箇院(しかいん)を設置したことがあげられます。四箇院とは、敬田院・悲田院・療病院・施薬院のこと。敬田院とは仏教を基とした全人教育、悲田院は社会福祉事業、療病院・施薬院は医療や療養。四箇院をはじめとする「聖徳太子」の衆生を救わんとする仏教の基本理念は、現代日本にも脈々と受け継がれています。敷地内にある「四天王寺学園」はまさしくその証。それらが宗派や時代を超えて広く信仰を集め、『四天王寺』は「太子信仰」の聖地となりました。「四天王寺学園」といえば、ロンドンオリンピック女子卓球で大活躍した石川佳純選手の出身校。「聖徳太子」が亡くなられて1,400年余、和をもって尊しとする和の心が、五輪のメダルへつながっているのだと考えると時空を超越した縁(えにし)を想います。


極楽門


西重門(中心伽藍)


金堂 五重塔(中心伽藍)


仁王門(中心伽藍)




東重門(中心伽藍)


講堂(中心伽藍)


北鐘堂


太鼓楼


石舞台 六時堂


亀井堂




南鐘堂


阿弥陀堂


万灯院


南大門


虎の門(聖霊院)


太子殿(聖霊院)


奥殿(聖霊院)


五智光院(本坊庭園)


極楽浄土の庭 釈迦の滝(本坊庭園)


極楽浄土の庭 薬師の滝 瑠璃光の池(本坊庭園)


極楽浄土の庭 極楽の池(本坊庭園)


極楽浄土の庭 八角亭(本坊庭園)


湯屋方丈(本坊庭園)


本坊(本坊庭園)


客室(本坊庭園)




大阪さんぽ〔大阪七福神めぐり〕

2013年01月05日 | NON
1月5日、関西在住2度目のお正月。2013年初ウォーキングは『大阪七福神めぐり』へ。
七福神は、インドのヒンドゥー教(大黒天・毘沙門・弁財天)に、中国の仏教(布袋尊)、道教(福禄寿・寿老人)と、日本の土着信仰(恵比寿)が入り混って形成された神仏習合からなる、いかにも日本的な信仰対象。室町時代末期頃から七福神信仰がはじまったと言われているようです。
『大阪七福神』のはじまりは、「摂陽奇観」巻之四十三 享和3年(1803)の篠に「今年七福神順拝発起」とあり、その後一端は途絶えたものの、大正3年に「浪速七福会」を復興し、「大阪七福神社社会」により現在に至ります。
さて、本日巡拝順路は、玉造・三光神社(寿老神)→谷町七・長久寺(福禄寿)→宗右衛門・法案寺(弁財天)→日本橋・大乗坊(毘沙門天)→大国町・大国主神社(日出大黒神)→恵美須町・今宮戎神社(えびす大神)→夕陽丘・四天王寺(布袋尊)。総歩数:21,165歩、歩行距離:12.7km。
まずは、『三光神社(寿老神)』。大阪の陣の際、真田幸村が大阪城からの抜け穴を掘ったことで有名で、境内には抜け穴跡の史跡や真田幸村像があります。万城目学氏の小説「プリンセストヨトミ」の舞台となった空堀商店街のそばであり大阪城からの抜け穴伝説を思い出しました。こちらで色紙と地図を授かりさあスタートです。次に訪れたのは、『長久寺(福禄寿)』、天正7年(1579)、淀君の命で片桐且元・大野修理之介が奉行となり、大坂城築城の余材をもって建立されました。現在の本堂は鉄筋コンクリート造りで、昭和63年(1963)に建てられ、淀君が建立した本堂と大門などは薬師寺に移されたそう。お寺の玄関を入ると、立派な福禄寿が祀られていました。道頓堀沿いの『法案寺(弁財天)』は、生国魂神社の神宮寺であったといわれ、その後、現在の生国魂神社の鎮座地に移り、明治11年(1878)に現在地に移りました。日本橋・黒門市場から堺筋電器店街へ入ったところにある『大乗坊〔宝満寺〕(毘沙門天)』は、元は四天王寺の東北方、牛崎にあった寶満寺37坊の1つ。空襲で堂宇は全焼しましたが本尊は宝物庫に入れていたため難を逃れたとのこと。さて、通勤で地下鉄御堂筋線利用者として大国町駅でお馴染みの『大国主神社(日出大国神)』。敷津松之宮の摂社で「木津の大国さん」で親しまれています。延享元年(1744)に出雲大社から勧請されたと伝えられています。1月9日~11日“だいこくさん祭”が行われるようで幕がかかっていました。いよいよ残すところ2箇所。“えべっさん”の名で親しまれる『今宮戎神社(えびす大神)』。“十日戎”前の為か混雑を覚悟していたわりには閑散としていました。“十日戎”は商いの神・えびす様をお参りする商都大阪を代表するお祭のひとつ。‘商売繁盛で笹もってこい’のお囃子が響き渡り、福笹を求めて例年3日間で約100万人の参拝客でにぎわうことで有名。例年選ばれる「福娘」は伝統ある「ミスコン」「ミスなにわ」です。いよいよラストに控えしは、『四天王寺布袋堂(布袋尊)』。推古天皇元年(593)年に聖徳太子が建立した日本仏法最初の大寺です。仕事では近所まで訪れているのですが、あらためて参拝されていただきました。これにて『大阪七福神めぐり』を見事に制覇、充実の達成感。
正月早々、心地よいウォーキングにご利益ある神さまを参拝でき、今年も良い年になりそうです。





【寿老人(冨貴長寿)】  三光神社 天王寺区玉造本町14-90











【福禄寿(延命長寿)】   長久寺 中央区谷町8-2-49





【弁財天(智恵財宝)】   法案寺 中央区島之内2-10-14





【毘沙門天(金銭融通)】  大乗坊(宝満寺) 浪速区日本橋3-6-13



【日出大黒神(福徳開運)】 大国主神社 浪速区敷津西1-2-12









【えびす大神(商売繁昌)】 今宮戎神社 浪速区恵比須西1-6-10









【布袋尊(笑門来福)】   四天王寺 天王寺区四天王寺1-11-18