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屍人荘の殺人

2019年12月23日 | Movie
12月23日、会社帰りに、映画『屍人荘の殺人』TOHOシネマズ日本橋にて鑑賞しました。
デビュー作ながら「このミステリーがすごい!2018年版(宝島社)」など3つの国内主要ミステリーランキングで1位を獲得し、第27回鮎川哲也賞を受賞した今村昌弘氏による同名ミステリー小説の映画化作品。年の瀬に毎年「このミス1位」をハードカバーで読みふける習慣の自分にとっては映像化は待ち望んでいたもの。本作は、密室殺人の謎解き、いわゆる"クローズド・サークル"もので、外界から隔絶した閉鎖的な空間で起きる事件を内部にいる人物が推理・解決するスタイルの本格ミステリー。ただ、本作が脚光を浴びたのは、密室となるシチュエーションが奇想天外なこと。さらに、それこそが殺害方法の核心へ直結するのだから痛快です。映画化にあたり原作から少々端折った感は否めませんが、神木隆之介さん演じるミステリー小説オタクの大学生:葉村譲と、浜辺美波さんを演じる私立探偵の顔も持つ剣崎比留子との鰍ッ合いが楽しく、浜辺美波さんの凛とした可愛らしさに、おじさんは首ったけとなりました。ラストのミステリー愛好会会長の明智恭介(中村倫也さん)との対決シーンは、原作にはないものの、葉村譲と剣崎比留子の今後の関係性を想像しうるに良いアレンジでした。原作の持つ謎解きのすっきり感や、ゾンビもののおどおどしさは控え目に、原作小説を下地に女優:浜辺美波さんを愛でる青春ミステリーエンターテインメント作品でしょうか。



















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