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三角西港 [世界文化遺産]

2016年07月03日 | World Heritage in Japan
7月2日、Jリーグ2ndステージ第1節「サガン鳥栖 vs FC東京」にて九州遠征へ。
今回の九州遠征の目的のひとつが世界文化遺産“明治日本の産業革命遺産”巡り。九州道が久留米~広川が事故で通行止めにて予定のスケジュールはかなり狂いましたが、まずは熊本県『三角西港』へ。三池炭鉱の石炭積み出しなどの役割を果たした『三角西港』は、宮城県野蒜港、福井県三国港とともに明治三大築港のひとつであり、日本で唯一、ほぼ完全な形で残る明治の港湾施設です。天草諸島への玄関口である熊本県宇城市三角は不知火海と有明海、ふたつの海に囲まれる天然の良港。『三角西港』は、明治政府の直轄工事としてオランダ人技師ムルドルの設計で1887(明治20)年に竣工。天草の石工たちは、対岸の山から切り出した安山岩を組み、長さ756mの石積みの埠頭を形成、精密で高度な石積み工法が施されています。港の背後には排水路や道路、石橋などが造られ、また、税関や裁判所、倉庫、旅館が立ち並ぶ貿易港の港湾都市として経済の中心となり賑わっていたとのこと。その明治のノスタルジックな建物が現存。現在はというと、数多くの小説や映画、ドラマ作品の舞台として選ばれ、作中に美しい姿を残しています。もっとも有名なのは小泉八雲による小説「夏の日の夢」。最近では平成20年(2008)と21年(2009)にNHKドラマ「坂の上の雲」、そして平成25年(2013)には映画「るろうに剣心 京都大火編・伝説の最期編」の劇中に『三角西港』が登場しています。もしかするとコスプレの聖地なのでしょうか。剣心にルフィなどの装いをした若者たちが、こぞって写真撮影をしていました。それはそれで不思議な感じでしたが、波穏やかな港湾都市にほのぼほとした懐かしさを感じてしまいます。





石積埠頭







石積水路



旧高田回漕店



ムルドルハウス



県令 富岡敬明翁像



龍驤舘



旧三角海運倉庫





浦島屋(小泉八雲の小説「夏の日の夢」の舞台)



旧簡易裁判所




旧宇土郡役所







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