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世界遺産 富岡製糸場と絹産業遺産群〔荒船風穴〕

2015年04月08日 | World Heritage in Japan
4月5日世界遺産『富岡製糸場と絹産業遺産群』の“荒船風穴”を訪れました。
世界文化資産登録後、どうせなら春桜欄間の時期に訪れてみたいと思っていた『富岡製糸場と絹産業遺産群』。「富岡製糸場」だけでなく4つの遺産群の制覇に、あいにくの小雨空も強行観光となりました。
『荒船風穴』は、明治38年(1905)から大正3年(1914)に造られました。製糸技術が発展して生糸が大量に作られるようになると、繭が大量に必要になりました。養蚕はそれまで年一回しか行うことができませんでしたが、岩の間から吹き出だす冷たい風を利用して蚕の卵を貯蔵し、卵がかえる時期をずらすことにより、養蚕の回数を増やすことができるようにと、蚕種(蚕の卵)の貯蔵施設です。3基の風穴があり、冷蔵技術を活かし、当時年1回だった養蚕を複数回可能にし、また、貯蔵能力は国内最大規模で、取引先は全国40道府県をはじめ朝鮮半島にも及びました。現在でも大きな石垣が残り、夏でも2℃~3℃の冷たい風が吹き出しているのだそう。実はココ、自動車で片側一車線の細い山道を登りつめたところ、かなりの山奥にあります。世界文化遺産巡りにて彼方此方訪れていますが“荒船風穴”が今まででは、最も人里離れ、商業化、観光地化されていない、ある意味穴場の世界文化遺産かもしれません。『富岡製糸場と絹産業遺産群』の4つの文化遺産を無事巡ることができましたが、思いのほか一か所一か所が離れていましたが、日本における近代絹産業の普及の重要さを実感するに十分でした。







奥から“1号風穴”“2号風穴”“3号風穴”


〔1号風穴〕




〔2号風穴〕




〔3号風穴〕




“冷風体験スペース”










“世界遺産 富岡製糸場と絹産業遺産群”(位置関係)




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