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官営八幡製鐵所 [世界文化遺産]

2016年07月06日 | World Heritage in Japan
7月2日、Jリーグ2ndステージ第1節「サガン鳥栖 vs FC東京」にて九州遠征へ。
今回の九州遠征の目的のひとつが世界文化遺産“明治日本の産業革命遺産”巡り。FC東京の屈辱的な敗戦にやけ酒の博多の夜は更け。
明けて3日の日曜日、世界遺産“明治日本の産業革命遺産”のひとつである『官営八幡製鐵所』を訪れました。1901年に操業を開始した『官営八幡製鐵所』は、日本の産業の近代化に貢献し、産業都市・北九州の発展の礎を築きました。そして今なお創業期の4つの建物が残されており、2015年に世界文化遺産に登録されましたが、現在も現役で操業している製鐵所構内に立地しているため、残念ながら一般公開はされていません。少々離れたところにある「旧本事務所眺望スペース」から線路越しに垣間見ることができました。但し、製鐵所関連施設である『東田第一高炉』は今は昔の姿をそのままに残しつつ、公開されていました。『官営八幡製鐵所』同様、1901(明治34)年、この地で操業を開始した『東田第一高炉』は、高さ30m、容積493.9㎥、公称能力160t。現在見ることができる高炉は、第10次改修高炉で、公称能力900tを誇る日本最初の高圧高炉として建設されました。1962(昭和37)年8月の火入れから1972(昭和47)年1月の吹き卸しまで操業し、今日の超高圧高炉時代の先駆けとなったもの。製鉄生産の中心を担った『東田第一高炉』はその役目を終え、一時は老朽化により解体の危機に直面しましたが、保存を求める市民運動により『官営八幡製鐵所』の第一高炉をモニュメントとして、現在は北九州市の史跡として文化財に指定されています。そびえ立つ『東田第一高炉』と、すぐ隣の「スペースワールド」にあるスペースシャトルとのコントラストが大変印象的。今から20年近く前の九州勤務時代に息子と訪れていた「スペースワールド」の周辺に、世界文化遺産になる史跡群があろうとは当時は想像だにしませんでした。当時はただの老朽建造物にすぎなかったでしょうに・・・驚きと感動です。2ndステージ開幕戦の敗戦は個人的なダメージは底知れないものでしたが、世界文化遺産“明治日本の産業革命遺産”巡りはほぼ予定とおりで充実の遠征となりました。


記念にいただいた絵葉書


旧本事務所眺望スペース










一般非公開のため資料のみ











東田第一高炉跡











高炉内部





高炉(熱風環状管)



熱風管



転炉



トーピードカー