FIFAクラブワールドカップ2009遂に開幕！ アル・アハリ（UAE）VSオークランドシティ

クラブ世界一決定戦、TOYOTAプレゼンツ・FIFAクラブワールドカップが今年も開幕しました！大陸別のクラブ王者が集うこの大会、過去４回は日本で開催されましたが、５回目となる今年はUAE（アラブ首長国連邦）での開催です。今大会は欧州王者・バルセロナのメッシが登場。先日はバロンドール（世界最優秀選手）を受賞、「クラブ世界一」という新たな勲章を手にする事ができるのか？


今回の出場チームはこちら
ヨーロッパ代表：バルセロナ（スペイン）
南アフリカ代表：エストゥディアンテス（アルゼンチン）
北中米代表：アトランテ（メキシコ）
アフリカ代表：マゼンベ （コンゴ民主共和国）
アジア代表：浦項スティーラーズ（韓国）
オセアニア代表：オークランド・シティ（ニュージーランド）
開催国（UAE）代表：アル・アハリ（UAE）
２度目の出場となるバルセロナとオークランド以外の５チームは初出場。アジアからは浦項スティーラーズ（韓国）、開催国のUAEからはアル・アハリ（エジプトじゃない）が出場します。
そのアルアハリは開幕戦でオークランドと対戦。アルアハリは元ガンバ大阪のバレーが在籍、開催国の意地を見せたいところだ。一方のオークランドはNZ代表のビチェリッチがチームの中心選手のチーム、前回出場経験メンバーが10人もいます。２回目でチーム初のW杯初勝利なるか？勝ったチームは準々決勝でアトランテと対戦、その先の準決勝にはバルサが待っています！

両チームスタメン
　アルアハリ　　　　　　　　　　　オークランドシティ
GK　1 ユーシフ・アブダラ　　　GK　1 スプーンリー
DF　6 ハリド 　　　　　　　　　　DF　3 ハーグ
DF　3 サード・スルール　　　　DF 15 ビセリッチ
DF 14 バダー・ヤクート　 　　　DF 20 アールマン
DF 20 ユシフ・ジャベル　 　　　DF　8 クームス
MF　8 アリ・アッバス　　　　　 MF 17 マックジョージ 　　　
MF 29 アリ・フセイン 　　　　　 MF　6 イ・ギヒョン
MF 16 アリ・ハッサン 　　　　　MF 16 ヘイン
MF 12 ハスニ　　　　　　　　　　MF　5 ウィリアムズ
MF 26 サレム・ハミス 　　　　　MF 22 ディッキンソン
FW　9 バレー 　　　　　　　　　　FW 11 コプリブチッチ


前半キックオフ！アルアハリは開始早々、バレーが突破を図るも相手DFに阻まれる。立ち上がりはほぼ互角の展開、まだパスの出し合い。前半５分、バレーが持ち込みハッサンにパス→ハッサンがシュート打てない。６分、アッバスがペナルティエリア外からシュート放つもバーを超えた。このシュートをきっかけにアルアハリがペースを掴んだと言えよう。９分、オークランドが右サイドで攻め立てるもラインを割ってしまう。11分、アルアハリが左サイドでクロスを上げるが、バレーに合わせられずGKがクリア。12分、オークランドが中央でFKを獲得。このFKをイ・ギヒョンが右足で狙うも壁に直撃、こぼれ球はGKが獲った。
15分経過。アルアハリのフセインが警告を取られました。16分、アルアハリがカウンターを仕掛けるもダメ。17分、オークランドは右サイドを崩した後、エリア内でシュートを放つもGKが足でセーブ。続くCKではウィリアムズがヘディングするも枠を捉えられない。19分、アルアハリは右CKをアッバスがヘッドするも決まらない。20分、オークランドは右クロスにディッキンソンが飛び込むもファウルを取られた。25分、アルアハリは中盤でボールを回した後、ハッサンが中央からミドルシュート、しかしボールはポストの右に逸れた…。27分、右サイドのクロスにバレーがボールを持ち込むも、DF陣に囲まれてシュートが打てない。
30分、バレーが左足でシュート、ボールは相手に当たってCK。CKは決定的に至らない。32分、オークランドはカウンターを見せるが、相手DFが守る。33分、アルアハリはFKをジャベルが強烈に狙うもポスト左。前半残り10分、オークランドはマックジョージがほぼ右寄りから狙うもバーの上。38分、オークランドが相手陣内を攻めるも、シュートまでには持ち込めない。
前半40分、アルアハリは前線で短いパスを出した後、バレーが抜け出そうとするもオフサイド。44分、オークランドはカウンターを見せるが、エリア付近のクロスは相手DFがカット。逆にアルアハリもカウンター、バレーが狙うも決まらない。そしてロスタイム直前、ヘインが右サイドを突破してクロス、ディッキンソンが合わせてオークランド先制！今度はアルアハリが反撃、バレーのシュートはGKに直撃、こぼれ球をハミスが押し込むもバーの上…。前半終了間際にディッキンソンの先制ゴールでオークランド１点リードで折り返し。


さあ後半、セミプロ軍団に先制点を献上したアルアハリ。開催国が初戦で姿を消すわけにはいかない！バレーが勝利を導けるか？後半開始、アルアハリはモハメド・スルールがピッチに入る。オークランドは左サイドでFKを獲得するも決定機には至りません。２分、ハーグがドリブルで持ちこみ、こぼれ球をディッキンソンがミドルを狙うもポストの右。先制点を獲った勢いか、オークランドが主導権を握っている。５分にアルアハリはスルールが右から抜け出すも、GKと接触。６分に左FKをハッサンが上げるも壁に当たった。後半９分、アルアハリはハッサンに代えてマダンチを投入。
11分、オークランドはヘインが右サイドでクロスを入れるが、相手にクリアされる。アルアハリは右サイドのクロスにバレーが足を伸ばすもラインを割った。オークランドのヘインが個人技で相手DFを翻弄し、自らシュートを狙うも枠を捉えず。アルアハリは攻めまくるも、オークランド守備陣が得点を許さない。17分、アルアハリは左CKをショートで繋ぎ、マダンチのクロスにスルールが合わせるもダメ。今度はオークランドがヘインの突破からディッキンソンが狙うも失敗。20分、アルアハリ・マダンチが低いミドルを放つもGKがキャッチ。
21分、オークランドはコプリブチッチのクロスは相手にクリアされるが、こぼれ球をクームスが左足ミドルを決めて２点目ゲット！この追加点は大きい！開催国・アルアハリ大ピンチ！何とか１点返したいアルアハリだが、オークランドの壁は厚い。逆にパスミスで奪われる。どないしたんや。24分、CKをバレーがシュート、ハミスが変化するもネットを揺らせない。25分、オークランドはここでコプリブチッチを下げてジョーダンを投入。27分、ホスニが長いFKを蹴るも相手に当たる。バレーのシュートも相手に直撃。セットプレーからチャンスを作り続けるアルアハリ、しかし１点が遠い…。29分にはスルールがシュート性のパスを出すが、誰も合わせられない。
残り15分、アルアハリは左サイドでFKを獲得し、ホスニがクロスを入れるも相手DFがクリア。こぼれ球を繋いだ後、バレーがヘディングで押し込もうとするも相手がクリア。オークランド守備陣、バレーに仕事させない。33分、バレーのパスにマダンチがシュート打てず。アッバスがミドル放つもポスト左。アルアハリの時間帯は続き、前線にボールを出すもアデレードDF陣が堅守を見せる。36分、マダンチが豪快なロングシュートを見せるが、GKに弾かれてCK。続くCKをサード・スルールがシュート。37分、オークランドがカウンターを敢行。
39分、アルアハリは３枚目のカードとしてワリド・アハマドを投入。オークランドは40分、ヘインを下げてフレンディスが入った。するとアルアハリのスルールが流血。残り時間で２点を奪い返すのが不可能になってきたか…。42分、右サイドのクロスにバレーが合わせられず、マダンチが打っていくも決まらない。43分、スルールが止血作業を終えて復帰。オークランドはディッキンソンが時間稼ぎを見せる、その後カウンターからジョーダンがシュートを見せるもGKの正面。後半ロスタイムは４分。オークランドはアールマンが負傷退場→キャンベルが入る。アルアハリは最後の反撃を見せるが、ハンドを取られた。ロングボールを入れてもDF陣にクリアされる。そして試合終了、２－０でオークランドシティが開幕戦を制し、オセアニア勢初の初戦突破！

アマチュア軍団・オークランドシティが、開催国代表のアルアハリを撃破！前半終了直前にディッキンソンの先制ゴール、後半にはクームスのミドルで追加点を挙げました。その後はアルアハリの猛反撃を守りきり、完封勝ちで準々決勝進出を果たしました。攻撃陣ではヘインが一番目立っており、先制点のアシストもありました。オセアニア勢は今年も１回戦で負けるだろうと思っていたんですが、戦前の予想を覆しての番狂わせ。ニュージーランドがW杯出場を決めた影響もあるでしょう。オークランドは準々決勝でアトランテと対戦、この１勝で大きな自信を得たのは間違いなし、２度目のミラクルはある？
敗れたアルアハリは、アマチュア相手にまさかの敗戦、巻き返しのチャンスを何度迎えても無得点。地元サポーターの期待を大きく裏切る結果に終わってしまいました。バレーがオークランドDF陣の前に阻まれ、エースとしての仕事ができず。日本のファンも彼の活躍を期待している方も多かったと思うので残念としか言えません。
波乱の開幕を迎えた今回のクラブワールドカップ、２日目はマゼンベVS浦項の試合が行われます。２試合目には今大会唯一の日本人選手・浦項の岡山一成選手が出場予定。世界の大舞台で「岡山劇場」が実現できるといいですね。浦項にはアジアの意地を見せ、ベスト４進出できる事を願っています。