日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

第99回高校サッカー決勝 山梨学院が再び青森山田を破り、2度目の選手権日本一!

2021年01月11日 | soccer


第99回全国高校サッカー選手権大会の決勝戦が11日、埼玉スタジアム2002で行われました。今大会は新型コロナウイルス感染防止のため、学校関係者のみ感染が許されていましたが、緊急事態宣言により準決勝以降は完全無観客で開催。
今年の決勝は、青森山田高校と山梨学院高校が激突。この両チームは11年前の決勝で対戦し、その時は山梨学院が勝利しました。果たして今回も山梨学院が返り討ちするのか、それとも青森山田が雪辱なるか。


両チームのスタメン
[山梨学院高]
GK 17 熊倉匠(3年)
DF 2 飯弘壱大(3年)
DF 3 一瀬大寿(3年)
DF 4 板倉健太(3年)
DF 5 鈴木剛(3年)
MF 6 谷口航大(2年)
MF 8 新井爽太(3年)
MF 11 広澤灯喜(3年)
MF 14 石川隼大(2年)
FW 10 野田武瑠(3年)
FW 20 久保壮輝(3年)

[青森山田高]
GK 1 韮澤廉(3年)
DF 2 内田陽介(3年)
DF 3 タビナス・ポール・ビスマルク(3年)
DF 4 秋元琉星(3年)
DF 5 藤原優大(3年)
MF 6 宇野禅斗(2年)
MF 7 安斎颯馬(3年)
MF 8 小原由敬(2年)
MF 10 松木玖生(2年)
MF 14 仙石大弥(3年)
FW 18 名須川真光(2年)

先に決定機を迎えたのは青森山田でした。前半5分、左サイドで小原のパス→フリーで受けた松木が突破してシュートを放ったが、山梨学院GK・熊倉の右足に防がれる。10分には左サイドで安斎がグラウンダーでクロス→名須川がダイレクトで振り抜くも、シュートはGKにキャッチされた。
前半12分、山梨学院は右サイドで谷口が中央へパスを入れると、ペナルティエリア手前で広澤が左足トラップから右足シュートをゴール左隅に突き刺す!山梨学院がまたも早い時間帯で先制点を奪います。
1点を追う青森山田は、敵陣の両サイドからチャンスを作り続けるが、山梨学院DF陣が相手のクロスボールをはね返していく。結局前半は山梨学院1点リードで終了。

後半も青森山田の反撃を山梨学院が堅い守りでゴールを許さないという展開が続きましたが、後半12分に右サイドで内田がロングスローを放つと、ゴール前の混戦から松木のシュート→GKが一旦セーブするも、こぼれ球を藤原が押し込みゴール!キャプテンのゴールで青森山田が1-1の同点に追いつきます。
これで勢いづいた青森山田は、後半14分に安斎のシュートはGKに防がれ、続く右CKをタビナスがヘディングシュートを放つもクロスバーに当たり、こぼれ球を名須川が押し込もうとするも、シュートは右サイドネットに直撃。後半18分、右サイドで途中出場のMF藤森颯太の折り返し→味方のスルー→安斎のスライディングシュートがゴールに吸い込まれる。青森山田が2-1と逆転に成功します。
リードされた山梨学院は、後半21分に左サイドのロングスローから、久保がシュートを放つが、青森山田DFに阻まれる。後半33分、左サイドで途中出場のFW笹沼航紀のスルーパス→PAの混戦から、野田が左足のループシュートが決まる!これでスコアも2-2と再び振り出しに戻った。
終盤に差し掛かり、青森山田にビッグチャンスが次々訪れます。後半35分にCKから藤原のヘディングシュートはポストに直撃。後半44分に右サイドを突破した藤森の折り返し→ファーサイドにいた仙石のシュートはバーを大きく超えてしまう。後半アディショナルタイムにも仙石がシュートを狙うも決めきれず。結局2-2のまま90分が終了。延長でも両チームとも決め手を欠き、PK戦へと突入。

迎えたPK戦。両チームとも1人目が成功しますが、先攻の青森山田の2人目・安斎が失敗。対する山梨学院は2人目と3人目を成功させる。もう失敗は許されない青森山田だったが、4人目のDF三輪椋平(途中出場)がゴール左に外してしまう。成功すれば優勝となる山梨学院は、4人目のキッカー・谷口が決めて勝負あり。PK戦で4人全員成功させた山梨学院が、青森山田を降しました。




史上初の無観客の決勝戦は、山梨学院高校がPK戦までもつれ込んだ死闘を制し、11年ぶり2度目の選手権優勝を果たしました。前半に先制しながらも一旦は勝ち越され、後半に野田選手が同点ゴールで追いつき、PK戦でキャプテンの熊倉選手がPKを止める活躍を見せました。前回優勝した88回大会の時の決勝戦は1月11日、今回の99回も1月11日。同じ相手を倒したのはある意味凄いと思います。
今大会の山梨学院は、6試合戦って総得点8点は、歴代優勝校の中で最も少ない数字。1ー0で勝ったのが3試合、PK戦でも3度勝利。準決勝と決勝の2試合連続でPK勝ちしたチームは、8年前の鵬翔(宮崎)以来です。地味なチームというイメージだけど、守備も堅かったし、接戦に強い、PK戦でも強かったです。
一方の青森山田は3年連続で決勝に進出したけれど、前回に続いての準優勝。後半に同点とされた後、再三の決定的場面でゴールを奪えず、PK戦でも2人が失敗してしまいました。昨年は静岡学園、今年は山梨学院と、2年続けて富士山を有するエリアに敗戦。青森山田は「山梨学院アレルギー」あるいは「富士山アレルギー」に罹っているのだろうか?

新型コロナで一時は開催が危ぶまれていた「全国高校サッカー選手権大会」でしたが、無事に全試合を終えました。高校バスケ(ウィンターカップ)や春の高校バレーでは、チーム内にコロナ感染者または濃厚接触者に当たるとして棄権する学校もあったけど、高校サッカーでは期間中にコロナの陽性反応者が1人もおらず、棄権したチームもゼロでした。来年の高校サッカーは100回目の記念大会。次回も無事に開催されることを心から願っています。



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