日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

500mの女王・小平奈緒、日本女子スピードスケート史上初の金メダル!

2018年02月19日 | Sports

羽生結弦選手が金メダル、宇野昌磨選手が銀メダルを獲得した男子フィギュアスケートの余韻がまだ残っている平昌五輪も後半戦へ。18日はスピードスケートの女子500mが行われました。500mで国内外24連勝中の小平奈緒選手、この種目で2連覇している韓国のヒロイン・李相花(イ・サンファ)、1000mを制したヨリン・テルモルス(オランダ)、W杯で3度表彰台に上がっている郷亜里砂、昨シーズン種目別3位の神谷衣理那などが出場しました。500mは今大会から一発勝負。「世界最速の女」に輝くのは誰だ?



第4組に1000m金メダリストのテルモルスが登場。力強いスタートダッシュから、カヤ・ジョメク(ポーランド)を先行し、最初の100mを10秒50で通過。最初のカーブで差を拡げると、そのまま相手を圧倒してフィニッシュ。力の差を見せつけ、37秒53のタイムをマーク。第10組終了時点まで暫定トップをキープします。

第11組に日本の神谷が登場。相手はブリタニー・ボウ(米国)。INスタートの神谷は、少し出遅れ気味。100mでボウが10秒45、神谷10秒60
。何とか盛り返したい神谷だが、バックストレートから第2カーブのところでボウが神谷を引き離し、37秒530のタイムでフィニッシュ。僅差でテルモルス(37秒539)を上回り、暫定首位に躍り出る。神谷は伸びきれず38秒255に終わった。

第14組、いよいよ日本のエース・小平奈緒が出陣。同走相手はカロリナ・エルバノバ(チェコ)。金メダルを獲るためには、エルバノバに先着し、ボウのタイムを上回ること。両者ともに好スタートを決め、100mの通過タイムは小平10秒26、エルバノバ10秒30。共にボウのタイムより早い。1,2コーナーを回ってバックストレートのところで、小平がエルバノバとの差を拡げる。アウトレーンに入っても小平がリード。ラスト100mでも小平のスピードは落ちず、そのまま先着!小平奈緒のタイムは36秒94の五輪新記録!ガッツポーズも出て、この時点で暫定トップ!エルバノバも37秒34で暫定2位。両者ともに快走を披露しました

小平の激走のあとは、イ・サンファVS郷亜里砂。メダル候補の両者、イサンファは小平のタイムを破り、郷はイサンファに食らいつけるか?
スタートは揃って飛び出し、ホームストレートでの攻防は両者互角だが、100m通過タイムでイサンファ10秒20、郷は10秒37。バックストレートで郷亜里砂が前を行き、イサンファが追走。3コーナーでイサンファが前に出て、小平のタイムを上回る勢い!しかし、3,4コーナー中間でイサンファがバランスを崩し、4コーナーで膨らみ気味。最後の直線でラストスパートをかけるが、イサンファの記録は37秒33。小平より少し遅れた…。あとからゴールした郷亜里砂は37秒67。

最終組を残した時点で、首位は小平奈緒、2位イ・サンファ、3位はエルバノバ。最終組に登場したバネッサ・ヘルツォーク(オーストリア)とアンジェリーナ・ゴリコワ(OAR=ロシア)は、上位3人のタイムを上回ることができず。小平の金メダルが確定しました!


スピードスケート 女子500m 最終結果
金メダル:小平奈緒(日本) 36秒94(五輪新記録)
銀メダル:イ・サンファ(韓国) 37秒33
銅メダル:カロリナ・エルバノバ(チェコ) 37秒34
8位:郷亜里砂(日本) 37秒67
13位:神谷衣理那(日本) 38秒255



前日の羽生選手に続き、またしても日本人金メダリストが生まれました!小平奈緒選手が女子500mで見事金メダルを獲得!日本の女子スピードスケートで初の金メダリストとなりました!3連覇を目指したイ・サンファ選手は、終盤にバランスを崩したのが響いて銀メダル。ゴール後には険しい表情を見せると、競技終了後には涙を流していましたが、小平選手と抱き合って健闘を讃え合いました。普段はライバルでありながら、親友同士。国境を越えた友情がそこにはありました。エルバノバ選手がイサンファから0.01秒遅れで銅メダル。1000m覇者のテルモルス選手は6位、日本の郷選手は8位入賞、神谷選手は13位でした。

小平選手はバンクーバー五輪の女子パシュートで銀メダル獲得に貢献しましたが、ソチ五輪ではメダルなし。その後にオランダに渡って2年間の留学生活を送りました。その成果として、2015年の世界距離別選手権500mで3位、2017年には世界距離別とスプリント選手権で総合優勝。W杯での種目別優勝を2度も達成し、1000mで世界記録。30代を迎えてから急激に強くなりましたね。
今大会は日本選手団の主将に任命されたんですが、2種目を終えて1500mで6位入賞、1000mでは途中でバランスを崩すところがあって銀メダルに終わっていました。500mで勝てるかどうか不安でしたが、36秒台の好タイムを出し、2位に0.4秒近い大差をつけての圧勝。「主将は金メダルを取れない」というジンクスを打ち破りました。3種目でメダルを2個も獲得したから、選手団主将としての責務はしっかり果たしたと思います。
これで500mの連勝記録を25に伸ばした小平選手、今後は3月にカルガリーで行われる国際大会で500mの世界記録に挑戦する予定。現在の世界記録はイ・サンファ選手の36秒36。小平選手の自己ベストは36秒53。低地の江陵で36秒台を出したから、カルガリーで世界新記録を打ち出せるかもしれない。小平選手、金メダル獲得おめでとうございます。









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