ボートレースで前代未聞ともいえる出来事が起こりました。広島県の宮島競艇場で、2日続けて全艇フライングスタートを切る事件が発生。2日目(2月5日)の第9競走で出場6選手がフライングしてレースが不成立になると、3日目(6日)の第5競走でも出場メンバー全員がフライングを犯してレース中止となりました…。
まず5日の第9競走で、①吉島祥之選手、②原田智和選手、③上村純一選手、④山本修次選手、⑤角山雄哉選手、⑥河野主樹選手の6名がフライング。6コースの河野選手が一足早く飛び出すと、他の選手もつられてしまいました。しかも全選手が+コンマ05秒以上の「非常識なフライング」ということで、即日帰郷となりました。(①F.09、②~④F.05、⑤F.08、⑥F.19)「非常識なF」は2013年11月から導入されましたが、「全艇非常識なF」は史上初とのことです…。
なお、9レースの売上金863万0200円は全て返還。さらにはスタートのスリット写真もピット内に掲示。全選手がスタートラインからはみ出ており、特に河野選手は大きく飛び出しておりました。ちなみに河野選手は大阪支部の新人選手であります…。
一夜明けても悲劇は続きました。6日の第5競走の予選競走は、①塚原武之が負傷欠場のため5艇立てで争われましたが、②浜先真範選手(F.04)、③鳥飼眞選手(F.04)、④丹下健(F.05)、⑤中村格(F.02)、⑥畑竜生(F.03)の5人全員がフライングスタート。またしても全艇フライングで不成立、負傷欠場の塚原選手の分を含め、全員返還欠場となってしまいました。従って売上金796万600円が全て返還。丹下選手は「非常識なF」で即日帰郷となりました。
公営ギャンブル好きとしては本当にビックリするような事件です。同じ競艇場で2日連続で全艇フライングで不成立になるなんて、私の記憶の中で初めてだと思います。2つのレースで合計1659万0800円がパー。主催者側は阿鼻叫喚か、頭を抱えているか、おかんむりでしょうなあ。宮島競艇場の「スカパー!JLC杯」は9日まで開催されていますが、最終日の優勝戦まで重大なスタート事故が起きないことを願ってやみません。