日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

強い羽生結弦が帰ってきた!111点台でSP首位!宇野昌磨も表彰台圏内!

2018年02月16日 | Sports

熱戦が続いている平昌オリンピックも開幕から1週間が経ちました。16日はフィギュアスケート男子個人のショートプログラムが行われました。右足首負傷からの復活を目指す羽生結弦選手、全日本選手権を優勝した宇野昌磨選手、日本の3番手・田中刑事選手をはじめ、昨年のグランプリファイナルを制したネイサン・チェン(米国)、スペインのハビエル・フェルナンデス、ミハイル・コリヤダ(OAR)、金博洋(中国)などが出場。日本全国いや全世界が注目した羽生結弦の復帰戦はどうなった?




66年ぶりの五輪連覇に挑む羽生は25番滑走。リンクインすると場内から大歓声!ショパンの「バラード第1番ト短調」のBGMに乗せて演技が始まり、最初にトライした4回転サルコウが決まった瞬間、大声援が沸き起こる!フライングキャメルスピン→足変えシットスピンのあと、トリプルアクセルを確実に決める。さらには4回転トウループ&3回転トウループのコンビネーションも成功!最後はコンビネーションスピンで観客を魅了させてフィニッシュ!見事ノーミスで滑り切った!スタンディングオベーションと共に、プーさんのぬいぐるみが舞っている!
復帰初戦のショートプログラムで復活を印象付けた羽生結弦。キスアンドクライで安堵の笑みを浮かべた。気になる得点は、111.68点(技術点63.18点、演技構成点48.50点)!100点オーバーで暫定トップ!

羽生の次に登場したネイサン・チェン。団体戦ではジャンプでの失敗が続いたが、個人戦で巻き返しなるか。
まず初めに4回転ルッツにトライするが、尻餅をついてしまう。フライングシットスピン→足変えキャメルスピンでつないだ後、2つ目の4回転トーループは着地で乱れ、コンビネーションには持ち込めず。さらにはトリプルアクセルでもミス。ステップとコンビネーションスピンで挽回するも、演技終了後の表情は冴えず。得点も82.27点(技術点41.39点、演技構成点41.88点、減点1.00点)に終わった。

28番滑走の宇野昌磨は、先週の団体男子SPで出場メンバー唯一の100点越え。フィギュア王国・愛知初の金メダルへ、個人戦でもSP100点台を狙います。
最初の大技「4回転フリップ」を綺麗に決めてみせると、フライングキャメルスピン、ステップシークエンスの後、4回転トーループ&トリプルトーループのコンビネーションを成功。トリプルアクセルは着地が危ない所があったが、何とか堪えた。終盤は足変えシットスピン、コンビネーションで着実に点数を稼いで演技終了。宇野昌磨もノーミスで観客を沸かせてみせた。安定感のある演技で、得点は104.17点(技術点58.13点、演技構成点46.04点)。団体戦に続いての100点越えを叩き出した!

29番目のフェルナンデスは、3度目の五輪で初のメダル獲得へ。羽生と宇野にプレッシャーを与えられるか?
「チャップリンメドレー」ということで、チャップリンのような細かいステップでスタートすると、最初の4回転トーループを決めると、トリプルトーループへと繋いだ。コンビネーション成功で流れに乗ったフェルナンデス、優雅なステップから4回転サルコウを着氷。ブライアン・オーサーコーチもガッツポーズ。フライングアップライトスピンのあと、観客の手拍子に乗せて軽快なステップ。最後のトリプルアクセルも完璧に決めた。後半は足変えシットスピン→ステップシークエンスで見せ場を作ってフィニッシュ。
チャップリンに成りきったフェルナンデス、エンターテイナーぶりを発揮して107.58点(技術点59.79点、演技構成点47.79点)。宇野の得点を上回り、暫定2位に躍り出た。

男子SP最後の滑走者は金博洋。100点オーバーを叩き出した羽生、宇野、フェルナンデスに続けるか?
最初に高さのある4回転ルッツを着氷、さらにはトリプルトーループ。3つ目の4回転トーループもしっかりと着地。後半に入ると金博洋の演技に力強さが増す。トリプルアクセルのあと、足変えのシットスピン、コンビネーションスピン、ステップシークエンスを見せた。高いジャンプとアクション映画の格闘シーンを彷彿とさせるようなステップを披露した金博洋。103.32点(技術点60.27点、演技構成点43.05点)を記録し、自己ベストを塗り替えた。


男子ショートプログラム 成績
1位:羽生結弦 111.68点
2位:ハビエル・フェルナンデス 107.58点
3位:宇野昌磨 104.17点
4位:金博洋 103.32点
5位:ドミトリー・アリエフ 98.98点
6位:パトリック・チャン(カナダ) 90.01点
17位:ネイサン・チェン 82.27点
20位:田中刑事 80.05点


男子ショートプログラムは、上位4人が100点以上を記録するハイレベルな戦いとなりました。そんな中、羽生結弦選手が自己ベストに迫る111.68点を記録して1位。フェルナンデス選手が2位、宇野昌磨選手も3位につけ、金博洋選手が4位。日本勢のライバルとみなされていたパトリック・チャン選手は6位、コリヤダ選手も8位、ネイサン・チェン選手は、団体戦に続き個人戦でもジャンプを全て失敗して17位。メダル争いから脱落するどころか、入賞すら危うい。田中刑事選手は4回転の失敗が響き20位。フリーで巻き返して意地を見せたい。
羽生選手本当にすごい演技を見せてくれました!昨年11月のNHK杯公式練習で右足首の靭帯を損傷し、その後のグランプリファイナルと全日本選手権を欠場。ケガの報道があったときは、五輪連覇どころか本番間に合うのか本当に心配でした。しかし、この日の演技はパーフェクトな内容。4回転ジャンプを2度も成功させ、コンビネーションジャンプが決まった直後にガッツポーズまで出ました。ケガ明けでぶっつけ本番にもかかわらず、圧巻の演技で日本中に感動を与えました。スノーボードの平野歩夢選手とショーン・ホワイト選手のように、大ケガした後、大舞台に力を発揮するって素晴らしいです。フリー演技でも羽生ワールド全開で演じ切ってほしいです!
SP3位の宇野選手も100点オーバー。1週間前は手を着いた4回転ルッツは、着地を完璧に決めてきました。その後のジャンプやスピンも安定感がありましたなあ。宇野選手は今季、SPでの100点台が6回。(団体戦&ロンバルディア杯含む)課題のフリーでミスが無ければ、羽生選手とのダブル表彰台も夢じゃないかも。

SPを終えて、羽生選手とフェルナンデス選手との差は4.1点差。宇野選手とフェルナンデスで3.41点差、宇野と金博洋で0.85差ですから、フリーの結果次第で順位が逆転するのではないでしょうか。SP首位の羽生選手もウカウカできない。
17日はフリースケーティングが行われ、金博洋が20番滑走、羽生選手22番、フェルナンデス選手が23番、宇野選手が最終24番目に滑走します。1つのミスも許されないフリー演技、頂点に立つのは果たして誰なのか?




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