日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

2010プロ野球日本シリーズ第4戦  中日が延長戦を制し、ロッテの王手を阻止。

2010年11月04日 | Sports

ロッテの2勝1敗で迎えた「2010プロ野球日本シリーズ」の第4戦。3日も千葉マリンスタジアムで行われました。ロッテが連勝すれば5年ぶりの日本一に王手がかかり、中日は王手を阻止して名古屋に戻りたいどころです。第4戦はロッテが唐川侑己、中日・山本昌の先発でスタートしました。


第4戦のスタメン
  ロッテ          中日
1(遊)西岡剛        (遊)荒木雅博
2(左)清田育宏      (二)井端弘和
3(二)井口資仁       (三)森野将彦
4(右)サブロー       (左)和田一浩
5(三)今江敏晃      (一)ブランコ
6(指)今岡誠        (指)野本圭
7(一)キム・テギュン   (右)英智
8(捕)里崎智也      (捕)小田幸平
9(中)岡田幸文      (中)大島洋平
 (投)唐川侑己      (投)山本昌
ロッテは左の山本昌に対し、右打者の今岡を6番DHでスタメン入り。対する中日は、小田がスタメンマスクをかぶり、野本が6番DH、英智が7番ライトに入りました。


初回、中日は先頭の荒木がセンター前ヒットで出塁。しかし、続く井端がダブルプレーに倒れて2死走者なしに。この後森野がライト線への2塁打を打つも、和田が凡退して中日の初回は0点に終わりました。一方ロッテは、2死から井口がレフトへの2塁打を放ち、得点圏にランナーを出しましたが、サブローが低めのカーブを振ってしまい三振。初回は両チーム0点に終わりました。
両チーム無得点で迎えた3回、ロッテは1死から岡田がセンター前ヒットを放ち、西岡の場面で中日先発・山本昌のカーブがすっぽ抜けて大暴投。この間に岡田は2塁進塁。1死2塁となり、西岡が5球目のスライダーを振り抜き、鋭い当たりはレフト線を破るタイムリー2塁打!岡田が生還して1点を先制します。なおも2死2塁で、井口が山本昌の2球目のストレートを捕らえ、ライトポール際に高く上がった打球は伸びて、ロッテファンの待つライトスタンドに飛び込んだ!井口の2ラン本塁打で2点追加したロッテは、この回3点を奪いました。そして山本昌は3回でマウンドを降りました。
3点を追う中日は4回、先頭の森野がロッテ先発・唐川の変化球を流し打ち、左翼手・清田が飛び込むもボールがグラブからこぼれる。転々とする間に森野は3塁まで到達。3塁打で反撃のチャンスを迎え、続く和田がストレートをレフトへ弾き返し、あわやホームランという当たりはフェンス直撃のタイムリー2塁打で1点を返します。この後ブランコのライトフライで和田が3塁に進んで1死3塁となったところで、ロッテは唐川を諦めて古谷拓哉を2番手に投入。中日の反撃は続き、野本がセンターへの犠牲フライで更に1点返して3-2と1点差に詰め寄りました。
5回も中日が反撃。途中出場の谷繁元信が投手ゴロ、しかしロッテ3番手・小野晋吾がボールをこぼし、1塁送球できず谷繁セーフ。記録は小野のエラー。これで動揺したのか、大島に死球を与えてしまい無死1,2塁。荒木の犠打のシーンでは、3塁手・今江が1塁に投げられず。1塁にはテギュンと井口が不在、荒木のバントヒットで無死満塁となり、中日は同点&逆転のチャンスが拡がります。依然として無安打の井端が2塁ゴロ併殺打の間に谷繁がホームインして3-3の同点に。なおも2死3塁とチャンスでしたが、森野が外野フライに倒れて3アウト。中日は同点に追いついたものの、無死満塁のチャンスで1点止まり。
後半に入り、両チームともランナーを出しながらも勝ち越し点が奪えないイニングが続きます。6回、中日は和田がヒットで出塁するも牽制でタッチアウト。その裏のロッテは2死から福浦が3塁打を放つもテギュンがライトライナーに倒れて勝ち越しならず。8回に中日は森野2塁打、和田四球で2死1,2塁とチャンスを迎えるも、ブランコがロッテ4番手・内竜也のカットボールの前に空振り三振。ロッテは清田のヒット、今江の敬遠気味の四球で2死1,2塁となりますが、福浦センターフライで2者残塁。同点のまま9回の攻防へ。
サヨナラ打が欲しいロッテは9回、先頭のテギュンがヒットで出塁した後、塀内久雄が代走に入る。里崎の犠打で塀内が2塁に進みサヨナラのチャンスを迎えます。しかし、岡田が中日5番手・浅尾拓也のフォークの前に空振り三振。2死2塁で西岡が浅尾の直球を捕らえ、レフト線に飛んだ打球はサヨナラホームランかと思われましたが、わずかに切れてファウル。その後フルカウントまで追い込んだが、最後はフォークを合わせられず空振り三振。西岡は悔しさのあまりバットを叩き割る。6回以降両チーム無得点、3-3のまま今シリーズ初の延長戦に入りました。
延長10回、中日は2死となった後、森野の四球、和田のヒットで1,3塁と勝ち越しのチャンスでしたが、ブランコが空振り三振で2者残塁。ロッテはその裏、清田が四球で出塁した後、続く井口がライトへ詰まらされたが、打球は中日右翼手・英智の前にポトリと落ち、さらに英智が後逸。井口は2塁、清田は3塁へ進んで無死2,3塁とサヨナラの大チャンス!サブローがレフトフライの後、今江敬遠で1死満塁となり、福浦に打席が回ります。ファウルで粘りを見せ、フルカウントからの8球目のストレートを掬い上げたが、打球は三塁手・堂上直倫の正面に阻まれ、3塁走者の清田も飛び出してアウト。福浦の3塁ライナー併殺打で満塁のチャンスを活かせず…。中日は命拾いしました。
延長11回、サヨナラのピンチを凌いだ中日は、英智が先ほどのミスを帳消しにするライト前ヒットを放ち、谷繁がしっかりと送りバントを決めて2死2塁とします。そして大島がロッテ5番手・伊藤義弘の初球ストレートをセンターへ弾き返し、打球は中堅手・岡田の頭上を越えた!英智生還で中日勝ち越し、大島の逆転タイムリー3塁打でついに均衡が破れた!11回裏、10回途中からマウンドに上がっていた高橋聡文がロッテ下位打線を簡単に2死にした後、落合監督が動き出し、勝利まであと一人のところで守護神・岩瀬仁紀を投入。岩瀬は四球を出すも、西岡をライトフライに打ち取り試合終了。中日が延長戦を制し、ロッテに逆転勝ちしました。


2010年日本シリーズ 2010/11/03(水)
ロッテ-中日 第4戦 (2勝2敗、千葉、18:16、27197人)
D 000 210 000 01  4
M 003 000 000 00  3
(延長十一回)
【投手】
(中)山本昌、ネルソン、三瀬、河原、浅尾、高橋、岩瀬-小田、谷繁
(ロ)唐川、古谷、小野、内、伊藤-里崎
【責任投手】
(勝)高橋2試合1勝
(S)岩瀬2試合1S
(敗)伊藤2試合1敗
【本塁打】
(ロ)井口2号2ラン(3回、山本昌)


4時間41分の長期戦となった第4戦は、中日が4-3で逆転勝利を飾り、対戦成績を2勝2敗のタイに戻しました。先発の山本昌投手が3回3失点で降板した後、4回に2点、5回に1点を返して同点に追い付き、浅尾投手と高橋投手がサヨナラのピンチを凌いだ後、延長11回に大島選手の決勝タイムリー3塁打が飛び出しました。中日にとっては勝ってロッテの王手を阻止したし、名古屋に戻れる事が決まって嬉しいのでは?
この日のヒーローである大島選手は4打数2安打と活躍。大島選手もルーキーだそうで、両チームの新人選手がこの大舞台でいい仕事をしております。森野選手と和田選手は共に3安打猛打賞。森野選手に至っては打率が.467まで上昇。初戦のノーヒットがウソのようです。一方でブランコと井端が不振に喘いでおり、ブランコはこの試合3三振、井端は16打数無安打で、この日2度も併殺打に倒れました…。これだけ打てないと、井端を次戦以降スタメンから外すことも考えられる。
ロッテは2度のサヨナラのチャンスを逃してしまったことが敗因ですな。特に10回の1死満塁の場面で福浦選手が3塁ライナー併殺打。この拙攻が大きく響き、11回の失点につながりました。打撃陣は明暗が分かれており、井口選手が3安打猛打賞、3回に山本投手からシリーズ2号2ラン本塁打を放ったのに対し、里崎選手が4三振と大ブレーキ。打率も.091まで下がりました。西岡もダメ、4番・サブローも打率が一向に上がりません…。
これで2勝2敗の五分となった日本シリーズ。見ている方は益々面白くなってきたような感じがします。勝った方が日本一に王手をかける第5戦の先発予想は、ロッテが成瀬善久、中日は吉見一起という初戦と同じ顔合わせ。前回の対戦では、成瀬が5回2失点で勝利投手になり、吉見は3回でKOされてしまいました。吉見は初戦のリベンジ、成瀬はまたも中日打線を抑えられるのか?



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名門復活へ!ジュビロ磐田がナビスコ杯決勝で120分の激闘を制す!

2010年11月04日 | soccer

Jリーグの3大タイトルの一つである「Jリーグヤマザキナビスコカップ」の決勝が3日、東京・国立競技場で行われました。今年の決勝の対戦カードは、ジュビロ磐田VSサンフレッチェ広島という組み合わせに。磐田が勝てば1998年以来2度目の優勝、広島は初タイトルとなります。優勝賞金1億円をかけた頂上決戦は、延長戦までもつれこむ死闘となりました。


両チームのスタメン
ジュビロ磐田
GK 1 川口能活
DF 13 イ・ガンジン
DF 20 山本脩斗
DF 23 山本康裕
DF 50 古賀正紘
MF 6 那須大亮
MF 11 西紀寛
MF 27 上田康太
MF 28 船谷圭祐
FW 8 ジウシーニョ
FW 18 前田遼一

サンフレッチェ広島
GK 21 西川周作
DF 5 槙野智章
DF 24 森脇良太
DF 35 中島浩司
MF 7 森崎浩司
MF 8 森崎和幸
MF 13 高柳一誠
MF 14 ミキッチ
MF 15 高萩洋次郎
MF 16 山岸智
FW 9 李忠成


ジュビロ磐田のボールで始まったこの試合、前半14分に前田がペナルティエリア手前で倒されてFKを獲得。エリア中央でのFKを上田が直接狙うも、枠を捉えることができない。広島は21分にミキッチのクロス→森脇が頭で合わせるもダメ。22分にジウシーニョと広島GK・西川が交錯するが、両者とも大事には至らず。
両チーム無得点で迎えた前半36分、磐田は上田のパスを受けた前田が右サイドでクロスを上げ、ゴール前にいた船谷がヘディングで叩きつけ、ボールはGKの股間をすり抜けてゴールネットへ。船谷のゴールで磐田が1点を先制!このままジュビロ1点リードで折り返しかと思われた前半終了間際の43分、ミキッチが右サイドでドリブルを仕掛け、相手DFを続々と交わしてクロス、最後は李忠成が右足で合わせて同点!広島名物のゴールパフォーマンスは、全員で弓矢を引き、中央の選手がドッカーン。前半は1-1の同点で終わりました。
後半に入り、広島は高柳に代えて山崎雅人を投入。すると開始早々、広島にチャンスが生まれ、ロングボールから山岸が左サイドを抜け出し、最後は右足で流し込んだ!同点の勢いをそのままに広島逆転に成功!1点を追う立場となった磐田は、イ・ガンジンを下げて大井健太郎を投入。直後の5分に西がスルーパスから抜け出してシュート放つも決まらず。
後半15分、磐田は先制点を奪った船谷に代わり、菅沼実が3人目の交代メンバーとして入る。その菅沼効果なのか、磐田の怒涛の反撃が始まります。17分には波状攻撃で広島ゴールを脅かし、21分にはジウシーニョが頭で落とし、菅沼が詰めるもオフサイド。26分には西のクロスに菅沼のボレーシュート、30分に那須が中央からミドル狙うもGKの正面。チャンスは何度も作るも1点が遠い…。
時間だけが刻々と進み、広島優勝が近づいた中で迎えた後半43分、磐田は右サイドのCKから那須がヘッド、GKがはじいたこぼれ球を前田が押し込む!エース・前田が起死回生の劇的同点ゴールで2-2!90分では決着がつかず、勝負は延長戦に突入!

延長戦に入り、広島は3分に高萩がエリア中央から左足ミドルシュート!これはバーに直撃。対する磐田は6分に那須→西がシュートするも決まらず。9分、磐田は中央でのFKを上田が直接狙うも、広島GK・西川が片手でファインセーブ。西川はこの後、那須の右からのシュート性のクロスをセーブします。そして延長前半12分、磐田の左CKを菅沼がボレーで決めて勝ち越し!さらに1分後、相手のボールを奪うと、スルーパスから抜け出した山崎亮平が落ち着いて決めて4点目!2点差とした磐田、ほぼ勝利は確信か?しかし広島は諦めてはいませんでした。前半ロスタイムにFKを獲得し、槇野が右足で直接決めて1点返す!これで4-3と磐田1点リード。何なんだ今年の決勝戦は!?
延長後半、泣いても笑っても最後の15分!延長後半4分、前田が左サイドでボールを持ち、ドリブルで仕掛けてのループ性のシュートが決まり磐田5点目!前田のこの日2得点目で再び2点差とします。広島は残り時間内で1点でもいいから奪い返そうと必死に反撃を試みる。延長後半9分、槇野が左サイドからシュート放つもわずかにゴール右。13分には森脇のシュートを磐田GK・川口がキャッチします。そしてロスタイム、槇野がエリア内で倒されてPK獲得。最後に一矢を報いたい広島、槇野がPKを蹴り込むが、川口が横っ飛びでセーブ!こぼれ球を再び槇野が詰め込むもゴールネットを揺らせず…。そしてこのままホイッスルが鳴り試合終了。120分間にわたる激闘は、ジュビロ磐田に軍配が上がりました!


両チーム合わせて8得点の激しい点の取り合いとなった今年のナビスコ決勝戦は、ジュビロ磐田が5-3でサンフレッチェ広島を破り、12年ぶり2度目のナビスコ杯優勝を果たしました。後半40分を過ぎたあたりでは、広島の優勝は決定的かなと思ったけど、ジュビロの粘り&延長戦の30分間で3得点のゴールラッシュで広島を撃破。両チームの選手たちの闘志溢れるプレー、ドラマチックで手に汗握る試合内容に思わず興奮。今まで一番記憶に残る決勝戦だったと思います。
ジュビロにとっては2003年の天皇杯以来約7年ぶりのタイトル獲得となります。97年~2002年までの黄金時代は、ゴン中山を中心に、名波浩、藤田俊哉、ドゥンガ、高原直泰が在籍し、リーグ優勝を3度も経験しました。2004年を最後にタイトルから遠ざかり、2008年に入れ替え戦に回るという屈辱を味わいました。2年前に降格寸前まで凋落した「名門」が、久々のタイトル獲得で復活宣言。これを皮切りに第2期黄金時代が始まるといいのですが、ナビスコ杯を制したチームが、翌年成績不振に陥るという「ナビスコの呪い」があるので、それだけには気をつけてもらいたいところです。
大会MVPには2得点の活躍を見せた前田遼一選手が選ばれました。後半終了間際に起死回生の同点ゴール、延長で優勝を決定付ける5点目のゴールを奪いました。国立での大舞台、ここ一番の場面でエースストライカーとしての仕事を果たした前田選手、「何かを持ってる」ような印象を感じましたね。MVP獲得でJ1リーグの日本人得点王に視界良好、来年1月のアジアカップでも活躍が期待されるでしょう。
敗れたサンフレッチェ広島は、好調の李忠成選手がまたしてもゴールを決め、横浜Fマリノス戦ではNGだったゴールパフォーマンスも披露。槇野選手は延長戦でFKを決めたけど、最後のPK戦で川口選手に止められてしまいました。右肩を負傷している佐藤寿人選手は、ベンチ入りするも最後まで出場機会はなし。槇野選手と佐藤選手の2人が一番悔しい想いをしているはずです。

ナビスコカップも終わり、いよいよJ1も佳境に突入。首位を独走する名古屋グランパスは、7日にアウェー・カシマスタジアムで鹿島アントラーズと対戦します。名古屋が勝利すれば初優勝に王手、最短でも14日の第30節・大宮戦で優勝が決まります。勝ち点を考えれば4連覇が絶望的な鹿島は、名古屋に勝利して最後の望みをつなげるかどうか…。両チームにとっても大事な一戦になる事は間違いなし。リーグ戦も残り6試合。ACL出場権、J1残留争いはどうなるのでしょうか?



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