日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ピクシーの夢がついに叶う!名古屋グランパスJリーグ初優勝!

2010年11月21日 | soccer

2010年のJリーグもいよいよ大詰めを迎えました。30節を終えて名古屋グランパスがリーグ初制覇に王手をかけ、京都サンガと湘南ベルマーレのJ2降格が決定。20日はJ1第31節が9試合行われました。首位の名古屋グランパスが湘南戦に勝利し、2位の鹿島アントラーズがヴィッセル神戸戦で引き分け以下に終われば、その時点で名古屋の優勝が決定します。31戦目で決まるのか、それとも次節以降に持ち越しか…。


湘南ベルマーレVS名古屋グランパス@平塚競技場
アウェー・平塚に乗り込んだ名古屋、最下位の湘南を相手に取りこぼしはあり得ないだろう。前節の試合でJ2降格が決まった湘南、ホームで意地を見せたいところだが。
前半3分、名古屋がいきなりチャンスを作り、中盤からのロングボールにケネディが走り込んでシュートを放つも、湘南GK・都築龍太の正面に阻まれます。10分過ぎからは湘南ペースで進み、10分に阿部吉朗、13分に田原豊がシュートを狙いますが、GK・楢崎正剛がゴールを許さず。楢崎は18分に左サイドから永田亮太のミドルシュートをパンチでセーブ。その後も湘南の果敢な攻めの前に名古屋は防戦一方。ペースを掴めぬまま前半は0-0で終了しました。

ヴィッセル神戸VS鹿島アントラーズ@ホームズスタジアム神戸
湘南VS名古屋と同時刻開催(14時試合開始)のこの試合、逆転4連覇へ望みをつなぎたい鹿島は、勝たなければならない一戦でエースのマルキーニョスが欠場。J2降格圏内の16位にいる神戸は勝ち点3が欲しいところ。
序盤から両チームとも決定的なシーンが生まれ、前半5分に神戸のCKから北本久仁衛が頭で合わせるもバーに直撃。対する鹿島はフェリペ・ガブリエルがシュートを放つも決まらず。迎えた前半40分、鹿島はジウトン→興梠慎三と渡り、最後は遠藤康が狙うもGKの正面に阻まれ、前半は両チーム0-0で折り返しました。

後半、神戸の試合が平塚より先にキックオフ。開始早々、鹿島は遠藤康のスルーパスに興梠が抜け出すが、シュートは惜しくも決まらず。ピンチを凌いだ神戸は、5分過ぎから猛攻を見せ、鹿島ゴールを脅かし続けます。後半5分にポポ、9分には三原雅俊がミドルシュートを放ちますが、鹿島GK・曽ヶ端準がセーブ。後半17分にはポポが立て続けにシュートを狙うもゴールを割ることができない。
この苦しい状況を打破したい鹿島は、後半20分の大迫勇也を皮切りに、佐々木竜太、本山雅志と攻撃陣を続々と投入して、1点を取りに行くが、焦りからか神戸DF陣を崩すことができず。結局試合は0-0のスコアレスドローで終了。鹿島にとっては無情のホイッスル、神戸は勝ち点を1しか積み上げることができなかった。

一方、平塚では、後半4分に名古屋が敵陣で細かいパス回しからマギヌンがミドルを狙いますが、GKのセーブに阻まれる。対する湘南は10分に寺川能人が右足でループシュート。これはバーに直撃か。一進一退の試合展開で迎えた後半20分、名古屋は途中出場の杉本恵太が右サイドをドリブルで仕掛けた後にクロスを上げ、最後は玉田圭司が上手く頭で叩きつけてゴール!完璧なヘディングシュートが決まり、名古屋に待望の先制点!勢いに乗った名古屋はその1分後、杉本がドリブル突破から右足シュートもポスト直撃…。
終盤に入り、湘南が必死に反撃を試みる。ロスタイムの湘南の猛攻を名古屋DF陣が同点を許さない。名古屋ベンチでは鹿島の引き分けが伝わると、選手たちが歓喜のハイタッチ。そしてGK・楢崎が前線に蹴り込んだところでタイムアップ!1-0で名古屋グランパスが湘南ベルマーレを下し、悲願のJリーグ初優勝を飾りました!


というわけで、名古屋が湘南戦に勝利して勝ち点66に伸ばし、鹿島が引き分けて勝ち点56となったため、名古屋グランパスが3試合を残して2010年のJリーグを制しました。チームにとっては1999年度の天皇杯以来のタイトル獲得、創設20年目のメモリアルイヤーで悲願達成です。31節でのリーグ優勝決定は1シーズン制になってからは史上最速記録となります。そしてストイコビッチ監督は就任3年目で優勝に導きました。
今年の名古屋グランパスは積極的な補強を行い、田中マルクス闘莉王、金崎夢生、千代反田充、コロンビア人選手のダニルソンを獲得し、選手層も厚くなりました。開幕戦のガンバ大阪戦で白星を挙げ、W杯前まで7勝4敗1分けと白星先行。夏場に入るとチームも勢いにのりだし、8月14日の浦和レッズ戦で首位に躍り出ました。
攻撃陣ではケネディが16得点と得点王争いでトップ、優勝を決定付けるヘディングゴールを奪った玉田は12得点、またDFの闘莉王が6得点を挙げております。また闘莉王や金崎、ブルザノビッチといった主力選手が故障で離脱しても、代役の選手たちが主力の穴を上手くカバー。選手層の厚さ、常に勝ち続ける(引き分けを挟んでの5連勝が2回もありました)、引き分け数が少なくて連敗しなかったことが勝ち点を多く積み重ねた要因ではないかと思います。
ストイコビッチ監督は現役時代に成し得なかったチームのリーグ制覇の夢をようやく叶えました。就任1年目の2008年にリーグ3位、2年目の2009年はACLベスト4、そして今年は優勝を味わう事になります。優勝会見では「我々は優勝しました。ありがとうございます」と日本語であいさつし、「10年間名古屋に関わってきたが、チーム史上に残る結果を出すことができて誇りに思う」と語り、「名古屋は第二の故郷です」と涙を見せておりました。
現在31節終了時点で21勝3分け7敗・勝ち点66。残り3試合を勝ち続ければ、勝ち点75で終わると思います。リーグ制覇の次は天皇杯で2冠達成、来年はACL制覇の期待もかかっています。名古屋グランパスの選手の皆様、そしてサポーターの皆さん、初優勝おめでとうございます。



他会場の試合結果。
○ガンバ大阪(勝ち点56)2-0浦和レッズ(勝ち点44)●
埼玉スタジアムで行われた一戦は、後半8分に遠藤保人のゴールでガンバが先制すると、38分にはルーカスが追加点を奪い、レッズに完封勝ち。勝ち点で鹿島に並び2位も目の前に。敗れたレッズのフィンケ監督は今季限りでの退任を発表。

○川崎フロンターレ(勝ち点52)2-1FC東京(勝ち点32)●
ACL出場を目指す川崎と残留争いから抜け出したい東京の「多摩川クラシコ」は、1-1の同点で迎えた後半39分、ジュニーニョが勝ち越しゴールを挙げて川崎が勝利。ACLに望みをつないだ川崎に対し、FC東京は降格の危機に立たされた…。

○清水エスパルス(勝ち点51)3-1ベガルタ仙台(勝ち点37)●
仙台は前半15分に菅井直樹のゴールで先制点をもぎ取りましたが、前半28分にパク・チュソンが一発退場。これで清水に流れが傾き、藤本淳吾が2得点、終了間際に大前元紀がダメ押しの3点目を挙げて逆転勝ち。仙台ホームで痛い敗戦です。

○セレッソ大阪(勝ち点52)2-0横浜Fマリノス(勝ち点48)●
負ければACL出場権争いから後退する一戦は、前半25分に相手のオウンゴールでセレッソが先制し、後半17分に家長昭博が2点目を決めました。勝ったセレッソは3位とは勝ち点4、逆にFマリノスは2連敗です。

○サンフレッチェ広島(勝ち点48)4-0アルビレックス新潟(勝ち点44)●
ザッケローニ代表監督が観戦に訪れたこの試合、広島が後半にゴールラッシュ!16分に高萩洋次郎が先制点を奪うと、後半20分と23分に李忠成が2連続ゴールで新潟を突き放し、後半42分に大崎淳矢がとどめを刺しました。いまや広島の新エース的存在となった李忠成、ザック監督の前でアジアカップ代表入りに大きくアピールしました。

△ジュビロ磐田(勝ち点41)0-0モンテディオ山形(勝ち点37)△
ナビスコ王者・磐田と山形の一戦は、両チーム決め手を欠いたまま90分スコアレスドロー。磐田はこれで残留決定です。

○大宮アルディージャ(勝ち点37)2-0京都サンガ(勝ち点16)●
前節で降格が決まった京都、この日も負のスパイラルから抜け出せません。前半7分に深谷友基に先制点を許すと、29分にイ・チョンスに2点目を献上。ホームで完敗を喫し、これで泥沼の5連敗。9月11日の神戸戦以降2ヶ月以上も勝ち星なし。一方の大宮はアウェーで貴重な勝ち点3を獲得し、残留に一歩前進です。


名古屋グランパスの優勝は決まりましたが、この後のリーグ戦は2位&ACL出場権争いと残留争いがテーマとなりそう。4連覇を逃した鹿島アントラーズとガンバ大阪が勝ち点56で並び、2位争いは最終節までもつれるかもしれません。4位のセレッソ、5位・川崎、6位・清水もACL出場を狙っております。2位から6位まで勝ち点5差、まだわかりません。
残留争いでは、勝ち点31・ヴィッセル神戸と勝ち点32・FC東京の差が1に縮まりました。FC東京は次節で王者・名古屋と対戦し、神戸は残留争いのライバルである大宮と戦います。大宮は次節勝てば残留はほぼ決定的でしょう。J1も残り3節、「消化試合」になっても熱い戦いは続く。


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