17歳のプロゴルファー・石川遼が全英オープンに初挑戦!第138回目全英オープンは17日に開幕し、今年はターンベリーが決戦の舞台です。石川選手は日本のツアー大会で優勝して全英の出場権を獲得。17歳での出場は日本人史上最年少記録です。強烈な海風と深いバンカー、深いラフとブッシュが待ち構える難コースに17歳の若武者はどう立ち向かう?初日は世界最強ゴルファー、タイガー・ウッズと同じ組で回る事が実現。タイガーVS石川の直接対決は一体どうなったのか?
石川は15組目で登場、この組にはタイガー、リー・ウェストウッドの2人と回ります。
1番ホール(354Yパー4) ティーショットは共にアイアンを選択、タイガーは左フェアウェイをキープしたのに対し、石川は右のセミラフに落ちる。タイガーはピンをややオーバー。石川も2打目をグリーンに乗せたが、長いバーディーを残す。石川のバーディーパットはうまく寄せたが、僅かにカップに届かず。大事なパーパットを沈め、パーで1番を終えた。タイガーのバーディーはカップの左に外れてパーで終えました。同組のウェストウッドは、2打目を上手くピンにつけてバーディーを奪って好スタートを切りました。
2番(428Y PAR4) タイガーの1打目はフェアウェイ左、2ホール目もアイアンで打った石川はフェアウェイど真ん中。しかし、3人の中で1番距離が短かった。石川は2打目をピンのまっすぐにつけ、短い距離のパットをしっかり沈めて初のバーディー!タイガーも2打目をグリーンに乗せ、微妙な距離のバーディーを入れて1アンダー。
489Yと長い距離のPAR4の3番、タイガーはドライバーでのティーショットを左の深いラフに消えた。対する石川は右のラフ。ロングドライブに期待したものの、フェアウェイを外してしまった。タイガーはボールをドロップした後、2打目をグリーンへ狙うが、ボールはグリーンをオーバー。右ラフに落ちた石川は、2打目をフェアウェイに出すのがやっと。3打目のアプローチをカラーに落とし、パーパットを決められずボギー。タイガーもアプローチを寄せられずボギーで終えた。
両者イーブンで迎えた4番、タイガーが何とかグリーンに乗せてパーだったのに対し、石川はピンにうまくつけ、2つ目のバーディーを奪って再び1アンダー。5番では石川が1打目をバンカーに入れてしまい、リカバリーできず再びボギーでEVENに逆戻り。タイガーは2連続パー。6番のパー3は両者ともパーでスコアは変わらず。
パー5の7番、タイガーは1打目をラフに入れてしまうが、2打目をグリーン手前まで持って行った。石川はティーショットをフェアウェイキープ、2打目のアイアンショットは僅かにグリーンに届かず。アプローチでは石川が距離を残すもバーディー、タイガーもバーディーを取って1アンダー。この後石川が9番でボギーを叩き、前半はタイガー1アンダー、石川はEVENで折り返しました。
後半のバック9に突入、10番で石川が長めのバーディーを惜しくも決められずパーで終えたのに対し、タイガーは2打目をグリーンに乗せるも3パットを叩いてボギーとしてしまいまたもEVEN。しかし11番でバーディーを奪って先ほどのミスを帳消し。12番~14番まで両者ともパーが続く。特に石川は後半の5ホールは全てパーで終えている。12番であわやチップインというようなショットを見せたが、ボールはピンを越えて行った。13番でタイガーが2打目のミスショットでピンチを迎えるも、アプローチを上手く寄せてパーで終えた。14番でも見事なリカバリーを見せた。
15番パー3、タイガーの1打目はグリーン手前のカラーで止まり、石川はピンの左側につけてバーディーチャンス。タイガーの2打目は上手く寄せきれず、嫌な距離を残してしまった。パーパットを右に逸れてボギー。そして石川はバーディーを決めて1アンダー。この時点でタイガーEVEN,石川1アンダーで逆転。16番、タイガーは2打目を池(クリーク)に落としてしまい、2連続ボギーで1オーバー。続けてスコアを落とすのは痛い。石川は2打目の池越えに成功し、グリーンを乗せ、ロングパットを強気に攻めるも僅かに越えるもパーで終えた。
17番PAR5は、全ホール最長の559ヤード。石川のドライバーショットは左のラフに外れる。タイガーの1打目はギャラリーの中に打ち込み、2打目もラフに入れてしまう。ミスが続くタイガー、やはり連続ボギーが響いているのか?石川はラフからの3打目を上手く寄せ、バーディーを決めて2アンダー。パーで終えたタイガーとの差は3打差となり、いよいよ最終ホールに入ります。
18番、先に打つ石川の1打目はフェアウェイの真ん中。タイガーはフェアウェイ右側につけ、2打目をピンの左側へ。久々にタイガーのナイスショットを見たような気がする。石川も2打目をグリーンに乗せてきた。バーディーパットこそは決まらなかったが、最後はパーでホールアウトし、石川の1日目は2アンダーで終了しました。タイガーも18番でバーディーを逃して1オーバー。2日目は巻き返しなるか?
石川遼VSタイガー・ウッズの1日目は、石川選手が2アンダー、タイガーは1オーバーで石川選手に軍配が上がりました。石川は前半3バーディー・3ボギー、後半は15番までパーが続き、残り4ホールで2つスコアを伸ばしました。午前4時現在で19位タイにつけているので、2日目で崩れなければ決勝トーナメント進出も行けそうですね。タイガーは15,16番で連続ボギー、16番ではクリークに入れてしまいました。65位タイだと予選通過は厳しいか?予選落ちは許されないから猛チャージを仕掛けてきそうだ。
さて1日目の結果ですが、スペインのM.A.ヒメネスが6アンダーで首位、アメリカのトム・ワトソンが5アンダーで2位。ベテラン陣が上位を占めております。前回優勝のハリントンとマスターズ優勝のアンヘル・カブレラはともに1アンダー。日本勢では、近藤共弘が1オーバー、今田竜二は4オーバー、矢野東が5オーバー、池田勇太選手が6オーバーで終えました。海外メジャー初挑戦の池田選手は、16番でトリプルボギーを叩いてしまったそうです。
全英オープン2日目も石川選手とタイガーが同じ組でプレー、初日は石川が3打差で勝ちましたが、2日目はどのような展開になるのか?タイガーの逆襲、石川選手の決勝進出をかけた戦いに注目です。そして初日苦戦した日本人選手たちの巻き返しにも期待したい。