木曜日は15得点を奪ってオリックスに連勝、貯金14で首位をキープしている福岡ソフトバンクホークスは、金曜日からヤフードームで東北楽天ゴールデンイーグルスとの3連戦です。初戦は杉内が登板予定だったんですが、背筋痛でキャンセル。代わりに大場翔太投手が先発登板となりました。対する楽天は、「王様のブランチ」のレポーターとの熱愛が発覚した田中将大が先発。試合はホークス投手陣VS田中の投げ合いとなり、スコアレスのまま延長戦までもつれ込みました。
ソフトバンク先発・大場は、初回に草野・渡辺・鉄平の楽天の上位打線を全て内野ゴロに打ち取って3者凡退の好スタート。2回にはセギノールに四球を許しますが、後続を抑えて無失点。3回には2塁手・本多の好プレーもあって2回目の3者凡退。大場は序盤3イニングを無安打ピッチングの好投を見せます。
田中から1点を奪いたいホークス打線は、1回に先頭の本多がレフト前ヒットで出塁すると、川崎の犠打で1死2塁と先制のチャンスを迎えますが、オーティズと松中が凡退して本多残塁。2回は3者凡退、3回は田上・田中が連続三振に倒れて2イニング連続で3者凡退に終わりました。4回、オーティズがチーム2本目のヒットを放つと、2死後に小久保のライト前ヒットで2死1,3塁とチャンスを迎えるも、多村が2塁ゴロに倒れて無得点。
両チーム無得点のまま迎えた5回、大場は2死から連続四球を許して1,2塁とピンチとなり、パリーグ首位打者・草野を迎えます。打たれてはいけない相手に直球で空振り三振に仕留めてピンチを凌ぎました。その裏のホークスの攻撃は、先頭の長谷川がセンター前ヒットで出塁。松田が倒れて1死後、田上のライト前ヒット→長谷川は3塁まで進塁。ヒットエンドランが決まって1,3塁。本多が遊撃ゴロ→長谷川が狭死。川崎死球で2死満塁となり、オーティズのバットに期待がかかりましたが、結果は空振り三振。3者残塁で田中を打ち崩せず…。
ここまで無失点の大場は、6回も0点に抑えますが、7回に先頭打者に四球を与えたところで降板。2番手の摂津は2死1,2塁とピンチを背負うも、草野を1塁ゴロに打ち取って3アウト。摂津は8回も続投し、ヒットと四球で2死2,3塁と再びピンチ。しかし、リンデンを直球で見逃し三振に仕留めて3アウト、先制点を許しません!
9回、ホークスは3番手・ファルケンボーグを投入。先頭の中村ノリには高めのカーブで三振に仕留め、平石もカーブ、途中出場の中谷には直球で空振り三振。楽天下位打線を3者連続三振に仕留める見事なピッチング!その裏、1死から田上と本多の連打で1死1,3塁とサヨナラの大チャンス!オーティズの場面で本多が盗塁を決めて2,3塁となりましたが、オーティズが田中の直球の前に空振り三振。またもチャンスの場面でオーティズが三振…。これは最悪だ。試合は0-0のまま延長戦に突入。
延長10回、ファルケンはこの回も続投し、2死から鉄平にヒットを打たれるも山崎を直球で見逃し三振に仕留めました。その裏の攻撃は、多村がセンター前ヒットを放つも長谷川が凡退。11回、守護神・馬原が登場するんですが、先頭の聖沢に右中間への2塁打を許すと、犠打で1死3塁。1点も与えられない場面で中村ノリを3塁ゴロ→聖沢を狭殺して2アウト。後続も打ち取ってピンチを脱出。そして11回裏、ホークスは途中からマスクを被っている山崎が相手のエラーで出塁。続く本多がレフト前ヒットで1死1,2塁、オーティズが四球を選んで2死満塁となり、ここまで活躍をしてなかった4番・松中が楽天5番手・福盛(メジャーで結果を残せず戻ってきました)の2球目のストレートを捕らえ、打球はレフト前に落ちてサヨナラタイムリー!松中の一振りで0-0の戦いに終止符を打ちました!
パシフィック・リーグ公式戦 2009/07/10(金)
ソフトバンク-楽 天 9回戦
(楽天5勝4敗、ヤフードーム、18:01、32515人)
E 000 000 000 00 0
H 000 000 000 01x 1
(延長十一回)
【投手】
(楽)田中、有銘、グウィン、長谷部、福盛-嶋、中谷
(ソ)大場、摂津、ファルケンボーグ、馬原-田上、山崎
【責任投手】
(勝)馬原26試合3勝1敗15S
(敗)グウィン30試合1勝3敗3S
大場VS田中ということで戦前は勝てそうにないだろうと思っていたこの試合、大場が7回途中まで好投を続け、田中は9回まで無失点とエースの意地を見せました。ホークス打線もチャンスは作ったんですがあと一歩及ばず。スコアレスで迎えた延長11回、松中がサヨナラ打を放って勝負あり。楽天との第1ラウンドを制してホークス3連勝です。いつものようにネットで観戦したんですが、6回にオーティズが満塁の場面で三振に倒れた時は「マー君に勝てないな…」ということで、最後まで見るのをやめましたが、ヤフーの野球速報でサヨナラ勝ちを知りました。引き分けor負けを覚悟していた私もホークスが勝てて嬉しいですわ。
投手リレーで完封勝ちした今回、先発の大場は打者24人に対して114球、楽天打線を2安打に抑えて無失点。残念ながら復活白星はお預けとなりましたが、久々に好投ともいえる内容でした。大場さんいろんな事を言い過ぎてすいませんでした。次は勝ってね。2番手の摂津は、7回と8回にピンチを背負うも無失点で切り抜けました。投手陣の中で一番素晴らしかったのが3番手で登板したファルケンボーグで、2回を投げて4奪三振の完璧なリリーフ。山崎と対戦したときは、この日のMAX154キロも出ていました。11回に出てきた馬原は、味方のサヨナラ勝ちで今季3勝目を挙げました。
打線の方は、チーム全体で14安打。田中から11安打放ったんだけど、打ち崩すことができませんでした。この日は本多が6打数4安打と大当たり。小久保・多村・田上が2安打を記録。オーティズもマルチヒットだったんですが、6回の満塁と9回のサヨナラの2度の大チャンスで三振に倒れました。打っていればヒーローだったんだけどねえ。サヨナラタイムリーを放った松中は、最後の最後に4番の仕事を果たしてくれました。サヨナラ勝ちしたけれど、安打数を上回る16残塁。拙攻でしたね。
3連勝で首位をがっちりとキープ、土曜日は楽天が永井、ソフトバンクは神内が約2年ぶりの先発に挑戦します。中継ぎで投げ続けている分スタミナ配分に気をつけてほしいし、古傷の左ひじ痛が再発しないか心配だ。ローテーションの埋め合わせ役の神内がしっかり好投して、ホークス打線が繋いで4連勝と行きたいんだけど、本当に大丈夫なんでしょうか?