福岡ソフトバンクホークスは、札幌ドームでの日本ハム戦を１勝２敗で負け越し。火曜日からは福岡ヤフードームで埼玉西武ライオンズとの２連戦。前回の２連戦は、杉内の完投勝利もあれば、松中の２本塁打で連勝を果たしました。今回は西日本鉄道の創業100周年記念事業として、西武は前身でかつて福岡に本拠地を置いていた西鉄ライオンズのユニフォームで臨む事になりました。始球式では西鉄OBたちが登場。試合も両チーム合わせて５本塁打が飛び出しました。
15日の先発は杉内俊哉が先発。１回、杉内は西武の１番・片岡に安打と盗塁の後、栗山の内野安打で無死１,３塁のピンチを招きます。中島の２塁ゴロ併殺打の間に片岡が生還し、先制を許します。２回にはG.G.佐藤を空振り三振に仕留めた後、連打を浴びて１死１,２塁と追加点のピンチ。しかし、後続をしっかり抑えて０点に抑えました。
一方のソフトバンク打線は、西武先発・石井一久を序盤から攻め立てます。１回には先頭の本多がセンター前ヒットを放つと、盗塁と相手バッテリーのミスで３塁まで進塁。しかし、後続が倒れて本多は本塁生還ならず。２回、この回先頭の小久保が、２球目のストレートを捉えると、レフトスタンドに突き刺さる同点弾！この後辻武史が遊撃ゴロの併殺崩れで出塁した後、高谷の場面で盗塁を決めて２死２塁と逆転のチャンス。ここで高谷がレフト前ヒット。２塁から辻が生還して逆転に成功。本多もレフト前ヒットで続いて２死１,２塁として、川崎がレフト線を破る２塁打で２点追加。打った川崎は２塁に戻る際にタッチアウトで３アウト。この回は小久保の復活弾と３連打で４得点！
３回、杉内は西武打線を３者凡退に抑えると、その裏に松田がセンター前ヒット。続く松中がカウント１－３からの５球目のスライダーをジャストミート！打球は左中間スタンドに放り込む２ラン本塁打！この一撃で石井がKOとなりました。この後１死１塁の場面で荒金が右中間を破る２塁打。１塁からレストビッチが生還。ダイナミックな走りを見せて１点追加。２死２塁で高谷がセンター前に弾き返して１点追加。この回も４点追加して８－１。西武との差は７点に拡がります。
４回、松中がまた魅せてくれます！西武２番手・山岸の４球目のチェンジアップをズドーン！今度はライトスタンドへの本塁打！松中の２打席連続アーチで１点追加。うーん、すげえ。５回にはレストビッチの死球、荒金の場面で相手のミスが出て無死１,２塁。辻のバントミスの後、高谷のヒットで１死満塁。ここで本多が押出し四球を選んで10点目。川崎はレフトへの犠牲フライでもう１点、松田はセンター前タイムリーで更に１点追加。この回３点を挙げて12－１と西武を圧倒。ソフトバンク打線の勢いは止まりません。
杉内は４回，５回も西武打線を３者凡退。５回まで６奪三振の好投。打線と同様勢いづいていきます。ところが６回、杉内に落とし穴が。１死１塁で中島に本塁打を浴びると、２死後G.G.佐藤に一発を浴びてしまい３失点。これはいけません。杉内は７回は走者を出しながらも後続を抑えて更なる反撃を許さず。７回を投げ終えたところでマウンドを降りました。
ソフトバンクは６回にこの試合初めての３者凡退に終わりますが、７回に荒金がレフト前ヒット。続く辻の場面で長谷川が代打で登場。その長谷川は右中間を破る２塁打で無死２,３塁。高谷凡退で１死のあと、本多がセンターに弾き返し、打球は中堅手の前にポトリと落ちるかと思われましたが、スライディングキャッチに阻まれて２アウト。しかし、３塁から荒金が生還。惜しくもヒットとはなりませんでしたが、犠牲フライで１点追加。
試合はこの後、８回に２番手のニコースキー、９回には３番手の高橋秀聡がともにランナーを出しながらも西武の反撃を許さず試合終了。13－４と西武に大勝したソフトバンク。またまた貯金１です。
ソフトバンク－西 武 １５回戦
（ソフトバンク８勝７敗、ヤフードーム、１８：０３、３５７０６人）
L １００ ００３ ０００ ４
H ０４４ １３０ １０Ｘ 13
【投手】
（西）石井一、山岸、平野、小野寺－細川
（ソ）杉内、ニコースキー、高橋秀－高谷
【責任投手】
（勝）杉内１７試合８勝５敗
（敗）石井一１６試合７勝６敗
【本塁打】
（西）中島１７号２ラン、Ｇ．Ｇ．佐藤２０号ソロ
（ソ）小久保１５号ソロ、松中１８号２ラン、１９号ソロ
今回の試合は、ソフトバンクが松中と小久保のアベック弾で、西武・石井一久をKO、チーム全体でも15安打13得点で大勝！日曜日の試合で４安打を放った荒金がこの日も３安打の猛打賞。高谷は３安打２打点と大当たりを見せ、ともにお立ち台に上がりました。２試合連続本塁打の松中は、先週水曜日の西武戦でも２打席連続本塁打、４番から復帰してからは６本、７月は７本塁打と大当たり。このまま続けば７月度月間MVP賞も見えてきそうです。小久保は６月11日の中日戦以来の本塁打で復活をアピール。まだまだ手首の痛みはあるだろうと思いますが、本塁打を期待しています。
先発の杉内ですが、７回まで打者28人に対して108球、被安打７・４失点（被本塁打２）・８奪三振で今季８勝目を飾りました。杉内が浴びた２本塁打は何れも北京五輪候補でした。勝ったのは良いけれど、今回の内容では北京行きは微妙な感じですな。西武を相手に２試合連続完投だったら北京に大きく前進できたんだけど…。杉内さん、次回も頑張っていきましょう。最高のパフォーマンスで星野JAPAN入りを決定的なものにしようぜ。
これでソフトバンクは西武戦３連勝。首位との差は４に縮まりました。水曜日はガトームソンと涌井のリターンマッチ。前回はソフトバンク打線が涌井を打ち崩しましたが、今週は涌井がリベンジに燃えるでしょう。だって西武のエースですから。でも、２試合連続で２ケタ得点を挙げた打線なら返り討ちできるかも。とにかく、少しでも西武との差を縮めましょう。FORZA HAWKS！
