
サッカー欧州選手権・EURO2008は大会5日目の11日(現地)、A組の第2戦2試合が行われました。今回はポルトガルVSチェコの直接対決が実現。ともに初戦を白星で飾っているので、この試合に勝ったほうが決勝トーナメント進出が決まります。
試合は序盤から動きます。前半7分、ポルトガルはデコのドリブルからクリスチアーノ・ロナウドがシュートを狙うが、チェコGK・チェフがブロック。そのこぼれ球をデコが押し込んでポルトガルが先制します。対するチェコは17分、CKからシオンコのヘディングシュートが決まって同点に追いつき、開始20分も満たないうちに1-1となります。
24分、ポルトガルはC・ロナウドがミドルを放ちますが、ボールはチェフがキャッチ。前半終了間際の42分にもロナウドのミドルがありましたが、これもチェフがセーブ。前半ロスタイムにロナウドが直接狙ったFKもチェフがセーブ。世界最高のストライカーと世界最高のGKの戦いは何れもチェフが阻止。前半は1-1の同点で折り返し。
後半開始早々の3分、チェコはスルーパスから抜け出したシオンコが早いクロスを入れますが、バロシュが合わせられず。後半8分、ポルトガルはヌーノ・ゴメスがチェコDF陣を交わしてシュートを放ちますが、正面にいたチェフが冷静にキャッチしました。後半13分、デコのパスを受けたシモンがシュートを放つが、これもチェフに阻まれる。ポルトガル攻撃陣、なかなかチェフの壁を破ることができません。後半17分、チェコはCKからウィファルシがヘッドで合わせますが、枠から外れてしまいノーゴール。バロシュも走りこんで行ったのですが届きませんでした。その直後、ポルトガルはデコのクロスにロナウドが右足の強烈シュートが決まり遂に勝ち越し!ロナウドは今大会初ゴール!これまでロナウドのシュートを止めていたチェフは手を伸ばしたのですが、届かず。
あきらめないチェコは23分、プラシルのクロスにバロシュが頭で合わせるも枠を捉えられず。後半37分には右サイドにいた途中出場のブルチェクのクロスをシオンコがヘディングシュート。ここはポルトガルGK・リカルドがセーブ。終了間際にはバロシュ→コラー→最後はシオンコもダメ。終盤に猛攻を仕掛けるチェコ、ロスタイムに劇的同点ゴールがあり得るかと思われましたが、最後に待っていたのはポルトガルのゴールでした。ファウルで獲得すると、早いリスタートからロングボールを入れ、ロナウドが抜け出してチェフと1VS1となりますが、ロナウドは味方にラストパス。これを受けたカレスマが決めて3点目。終盤の猛攻を食い止めたポルトガルが3-1でチェコに勝利。2連勝で勝ち点6として決勝トーナメント進出一番乗りです。
やはり本命は強いわあ。クリスチアーノ・ロナウドの今大会初ゴールは、ポルトガルの決勝トーナメント行きを決めたゴールでした。最終戦のスイス戦は1位通過を決める試合となります。ロナウドに2点目が生まれるのか注目です。
追記:
A組もう一試合のスイスVSトルコは、前半32分にハカン・ヤキンのゴールでスイスが先制します。しかし後半12分、トルコはニハト・カフベジのクロスにセミフのヘディングシュートが決まり同点に追いつきます。このまま1-1の引き分けに終わるかと思われた後半ロスタイム、アルダ・トゥランの劇的なゴールが生まれ、2-1でトルコが逆転勝ち。トルコは1勝1敗で勝ち点3、一方のスイスは2連敗でグループリーグ敗退が決定してしまいました。
これでA組はポルトガルが勝ち点6の首位で決勝トーナメント進出決定、チェコとトルコが勝ち点3同士ですが、得失点差と総得点でも並んでいて、最終戦の直接対決の勝者が決勝トーナメント進出となります。




