かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

免許返上させれば簡単に済まないだけに、年寄りの交通事故問題は難しいと思います。

2022-12-11 20:13:25 | Weblog
 奈良市の今朝の最低気温は6.6℃、昼の最高気温は15.7℃、五條市の今朝の最低気温4.1℃、昼の最高気温は15.1℃でした。今日も朝からよく晴れましたが、少し所要があって早朝から五條市に向けて車を走らせていると、五條市周辺の低い山並を雲海に浮かべるように、薄っすらと霧が出ていました。帰り、京奈和道の最後のトンネルを抜けて奈良盆地の眺望が得られると、遠く東西の山並みが霞んで見えて、快晴だった昨日よりは若干青空が少なめな晴天でした。結局一日日が陰ったり出たりを繰り返しましたが、その割には気温もそこそこ上がり、比較的暖かめな休日だったように思います。明日はまだ晴れ間もあるようですが、明後日は昨日の曇りから雨の予報に変わりました。このところ割と比較的好天気続きでしたから、一雨あると空気が潤んで少しは過ごしやすくなるかもしれません。まあその後は強烈な冷え込みがまたやってくるみたいですが。

 さて、先日も97歳のおじいさんが運転する車が歩道に進入、パニックに陥ったのかアクセルとブレーキを踏み違えて歩行者をはねて死亡させるという痛ましい事故がありましたが、3年前の池袋房総事故以来、マスコミも積極的に高齢者の事故をニュースとして取り上げているのか、逆走や暴走など、高齢者が引き起こす事故や事故未満の危険運転の事例が毎日のようにネットニュースでも観られます。おそらく、間違えやすいペダルレイアウト、ただ踏みさえすれば動かせるオートマチックミッション、視力の低下を前提としていない運転者への注意義務など、高齢者の身体能力と自動車操縦系統のマンーマシンシステムが破綻していることや、それでも生活のためには運転をせざるを得ない地方の交通手段の事情など、高齢者に関する機械的、社会的な不具合が、急速な高齢化に伴い一気に噴出してきているのだろうと思われます。政府の舌禍事件などを延々と取り上げるくらいならこの手の問題へ切り込んでいったほうがよほど野党も点数が稼げるだろうにと思ったりもしますが、それはともかくとしても、今や高齢者が社会への脅威になりつつあるという恐ろしい現状を、各界の識者や政治・行政関係者は認識すべきなのでしょう。大昔なら姥捨て山よろしく切り捨ててしまえば済んだでしょうがさすがに現代においてはそんなわけにはいきませんし、運転困難な高齢者の免許返上も促されてはいますが、それだけでは済まない地方の事情もあります。それに対してはコンパクトシティ構想などもありますが、そうなると地方の中の地方を切り捨てる決断と年寄りを中核都市に寄せ集める経済的・労力的な具体的な方策が必要です。これから更に年寄りが増えていく我が国において、こんな交通事故がニュースにすらならない日常の危険になってしまう前に対策を講じねばならないのですが、完全自動運転以外にどうにかできる方法というのはありうるものなのか、個人的には疑問が多いです。

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