かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

内閣支持率について、新聞とネットで真逆のアンケート結果。両方共数字の信頼性を証明する情報があればよいのですが

2017-07-23 20:30:06 | Weblog
 今朝の最低気温は25.9℃、最高気温は32.6℃でした。相変わらずの暑さですが、今日は南隣りの明日香村を中心に夕立があったせいか、ひんやりした風が夕方に吹いていました。20時現在の気温も昨日よりは1℃程低くなっていますし、昨夜よりは多少は寝やすい夜になるやも知れません。

 さて、毎日新聞によると、安倍総理率いる現内閣の支持率が、26%に低下、不支持率は56%になったとのことでした。
 調査方法は、コンピューターで無作為組み合わせた電話番号に、調査員が電話をかけるというRDS法で実施され、18歳以上のいる1627世帯から1073人の回答を得たとのこと。これに対し、インターネット上でアンケート調査が実施され、安倍内閣支持が51.7%、不支持が24.1%と、毎日新聞の調査とは見事に逆の結果が公表されていました。また、別の調査では70%を超える支持がなされている、というネット調査もあり、総じて、インターネットの方では現在も安倍内閣への根強い信任が続いていると言えます。
 それにしても、片や千人余り、片や6桁になんなんとする回答者数の違いも去ることながら、同じような設問でこうも真逆の結果が現れようとは、全く驚かされます。ただ、このマスコミが多用するRDS法というのがどれだけ信頼性のある調査方法なのか、という点については以前から私自身は疑いを持っており、その数字は鵜呑みには出来ないと考えています。第一、よく前回より10ポイント低下、とかよく書いてありますが、それが信頼のおける有意差のある数字なのかどうか、誤差はどれくらいあるのか、などが公表されていないという点で、幾らポイント数が大きかろうが基本、評価に値しないとしか判断のしようが無いと思うのです。そのあたり、社会科学ではどう取り扱われているのか、機会があれば一度交流のある大学で聞いてみようと思っていたりもするのですが、さりとて、ネット側もそれが信頼に値する情報なのか、という点については、疑わしい部分が無きにしもあらずです。もっとも、母数が桁違いに多い分、まだしも信頼性の高い数字かもしれない、と感じる程度にはマシな数字には見えます。
 しかし、統計学的な精度云々についてはこの際おいておくとしても、毎日新聞とインターネットの回答者がおそらくは同じ日本人であろうと仮定したとして、かくも真逆の結果になるというのは明らかにおかしな話ではあります。片方が真で片方が偽、あるいは両方共間違っているかのどちらかだろうと思いますが、回答者の偏り、という問題も念頭に置く必要はあるのでしょう。コンピューター組み合わせ電話番号とやらが携帯電話も込の話なのか、固定電話に限っているのか、と言った分だけでも、内容次第では随分と偏りが生じそうですし、調査が何時頃行われたのか、というのでも、回答者にかなりの偏りが生じてしまいそうです。
 また、その回答も、性別、年齢、職業、支持政党などその他様々な要因で階層を区切ると、また違った光景が見えてくるやも知れませんが、やっぱりわずか千人足らずのサンプルのたった一回の調査結果が一億人の母数たりうる、と判断するのは、あまりに乱暴で、責任ある大手マスコミであるなら、せめてその千人が信頼出来る母集団であることを証明して、数字を公開して欲しいと願わずにはいられません。


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