かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

これまで未発掘だった東海地方最大級の前方後円墳に詳しい調査の手が入るとは、何かと期待高まる話です。

2019-09-21 22:26:12 | Weblog
 今朝の奈良市の最低気温は17.4℃、最高気温は26.4℃、五條市の今朝の最低気温は17.2℃、最高気温は26.4℃でした。今日は午後から入院している父を見舞いに実家に出かけてきましたが、雨が降って寒くなるかも、と薄手のセーターを一枚持って出かけました。結局雨は降らず、気温もそれなりに推移したのでセーターの出番はありませんでしたが、なんとも服装の選択が難しい季節になっているようです。

 さて、名古屋市にある東海地方最大規模の前方後円墳「断夫山(だんぷさん)古墳」を名古屋市教育委員会と愛知県教育委員会が今年度中に初発掘することになったのだそうな。古墳は5世紀末から6世紀初めの造営と見られ、全長150mの堂々とした一大古墳です。伝承では日本武尊命(ヤマトタケルノミコト)の妻の宮簀媛(ミヤズヒメ)の墓と言われ、また当地の有力豪族尾張連(オワリノムラジ)の墓という説もあるのだとか。この古墳、戦前は三種の神器の一つ、草薙の剣が祀られていることで知られる熱田神宮が管理しており、発掘するのがはばかられていましたが、戦後県営熱田神宮公園ができて県の管理に移ってからも特に詳しい調査はされないまま今に至っていました。もっとも、古墳表面の調査はなされており、埴輪や須恵器がこれまでにも見つかっています。既に盗掘されているのかどうか判りませんが、ひょっとしたら記録がなくて謎ばかりの4世紀から5世紀の我が国の一端が現れてくるかもしれません。また、宮簀媛なら日本武尊命関連のなにか、尾張連なら、後に大海人皇子を天武天皇に押し上げた有力豪族の姿が浮かび上がってくることでしょう。
 県教委と市教委で今後発掘調査の進め方や学術研究、観光振興などについて協議を進めるとのことなので、本格調査の進展に期待して吉報を待つと致しましょう。

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