かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

B-787のバッテリー発煙問題、電池だけが槍玉に上がっているような気がするのは気のせい?

2013-01-24 20:15:30 | Weblog
 今日も昼間は暖かでしたが、朝は一時濃霧が立ち込め、運転に難儀しました。昨夜未明に一雨あったようで、そのせいで霧が出たみたいでした。雪とか霧とか、この冬は色々と悩ましいものが多い気がいたします。そんな中、気象庁の3ヶ月予報がでましたが、それにによると、3月は低温傾向、春の訪れは遅くなる見通し、とのこと。3ヶ月予報はあんまりあてにならないように感じられるので話半分くらいに聞いておこうと思っていますが、寒ければ花粉の飛散が抑制されそうな点だけはありがたいかもしれません。最も、それ以外は血圧などの体調も含めていらないことばかりですが。

 さて、新鋭旅客機B-787のバッテリーが煙を噴いた問題、件のバッテリーを宇宙航空研究開発機構(JAXA)で解析する、という話だそうです。東京都三鷹市にある調布航空宇宙センター飛行場分室のCTスキャンなどを用い、バッテリーの損傷状況などを調べるとのことです。JAXAって宇宙船を作っているだけじゃなくて、そんなこともやるんですね。まあNASAなんか以前ヒ素を使って生きる細菌を見つけた、なんていう研究結果発表をしていましたから、そんなのに比べればまだ意外性は少ないかもしれません。
 一方、国土交通省と米連邦航空局がバッテリー製造元であるGSユアサに立ち入り検査をしていますが、製品がボーイング社の要求通りの設計や品質になっているか調べているんだそうです。
 この2つのニュースのニュアンスは、どうも原因はバッテリー、と見ているかのように感じられます。ですが、国交省もFAAも、バッテリーも含めて関連する部材全てを調査対象にしているはずなので、ちょっとこのニュースはバッテリー不良説に傾きすぎているような感じがします。以前、仕事の関係でバッテリーの製造販売ン十年という会社の社長と話をする機会があり、鉛蓄電池からリチウムイオンまで色々と教えてもらいましたが、バッテリー自体はそれほど難しいものではなく、本当に難しいのは、複数のバッテリーにちょうど程よく充電する、バッテリーマネジメントシステムなのだ、とおっしゃっていました。充電池はいくつかの電池単体(セル)を束ねて所定の電圧、容量を達成していますが、このセルは一つ一つ微妙に性格が異なり、その性格に合わせて個々に充電を制御してやらないと、最悪爆発するものなのだそうです。その社長も、よくわかっていなかった初めのうちは、連続して3つくらい爆発させて大変だった、と豪快に笑っていましたが、それらの経験を積み上げてきたからこそ、充電装置やメンテナンスシステムではうちはどこにも負けない、と胸を張っておられました。
 実際のところ、業界人でも専門の研究者でもない私にはその凄さは理解できかねますし、社長がどれくらい話を盛っているかも判断がつかないわけですが、何れにしてもバッテリーで異常が起こったからといって、即バッテリーが怪しい、というわけではないというのを、今回の事件で思い出しました。

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