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エロい作品かと思ったら意外に真面目な作品だった。
公開当時のプレスの写真とか、あらすじの説明文とかをちらっと見ただけで、おばさん女優のエマニュエルベアールが17歳の少年ギャスパーウリエルに手を出す。。。みたいなエロしい世界を想像していたのですが、、、映画が始まって20分くらいかな?いわくありげな少年が現れて何やら妖しい雰囲気が漂っているわりに実際にエロしいことは何も起きない。。。あれ?何か真面目な映画みたいねぇ。。。
第2次世界大戦下のフランス。空襲を受けたパリからぞろぞろと脱出する人々。その中にエマニュエルベアールと13歳の息子、7歳娘がいた。その列にドイツ機の空爆があり、その時に助けてくれた17歳の少年とよそへ非難した人の家に入り込み隠れ家生活が始まる。
初めはその少年をよく思わなかったベアールだが、息子たちと仲良くする姿や、食糧を調達してくれる彼に少しずつ理解を示していき、彼が文字が読めないと分かると教師である彼女は字を教えてやったりする。
この話がハートウォーミングにならないところが、一筋縄ではいかないフランス映画である。彼らの擬似家族的生活の中では、細かな摩擦やそれぞれの自分勝手な思惑なども描かれてリアルだ。空襲が怖くてベアールが漏らしてしまうとこやベアールの長男と少年との友情や確執もいいことばかりじゃなくてリアルでした。子どもと少年の間で揺れているこの13歳の息子フィリップが、いい味を出しています。
ベアールと少年が心を開き始めたかなーと思われたその時、全滅した部隊から生き残った2名の兵士がこの隠れ家に訪ねて来ます。彼らは純粋に食べ物や寝床を求めていただけなのですが、少年は彼らを警戒し、ベアールがレイプされるのではないかとこの兵士二人を殺そうとするのですが…
この辺りは、ワタクシもベアールがレイプされるのではないかとかなりドキドキしました。そういうシーンは嫌いです。
この事件をきっかけにベアールと少年が激しく求め合うシーンが。。。あっ、やっと、初めに期待していたような(?)シーンがっ、と思いきや、な、な、なんと。。。えーっ、そんな。。。それって、、、アグッ←ってこれ見た方じゃないとまったく意味分かりませんよね。ヒントは少年が感化院(少年院と同じ?)にいたってことです。だから、そんなやり方を覚えちゃったのね。。。ひえーっ、ヤダ。
結局、少年は近くの家畜を盗んでいたときに捕まってしまい、最後には悲劇が待っているんです。思えば、あの擬似家族生活は少年にとって初めての温かい人間らしい生活だったんでしょうね。ちょっとHな映画を見るつもりで見たものが、思いがけず胸が苦しくなるような、でもいいストーリーに出会えた一本でした。
ブログよませていただきましたが、とても充実していますね。これからもちょくちょく寄らせていただきたいと思います。
>ブログよませていただきましたが、とても充実していますね
そう言っていただけて嬉しいです。新作は少ないですが、好きな作品を集めて書いています。
これからもよろしくお願いしますね。
こういうシーンって まるでボクサーのボディーブローのようにあとからジワジワくるんですよね
ベアール・・・あんたも 実生活でも子供がいるうえに年増(1965生まれ)なのに エロイッス・・・
実のお子さんには みせちゃダメだよ・・・
ダニエルオートゥイユとのカップルが素敵だったんですが、離婚してしまいました。
いまはまたハンサムな俳優さんと結婚しているみたいですね。